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2017.12.03
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カテゴリ: 音楽





米津は今、ネット世代に絶大な評価を受けているミュージシャンだそうだ。還暦のオヤジが聴くものではないのかもしれない。でも聴いてしまった。カミさんがCDを買っていたのだ。それを拝借して自室のCDプレイヤーに入れてシャツにアイロンをかける。

アコースティックギターと打ち込みのリズムに乗って活舌のいいボーカルが聞こえてきた。メロディーにはどこか懐かしさを感じさせるものだ。ん?いいじゃないか。アイロンかけをそこそこにして聴き入る。

ポルノグラフィーのロック、スピッツのポップ、渋カジ・・・・多様な音楽が、メタリックな肌触りで迫ってくる。若干26歳のミュージシャンにもかかわらず芳醇さが漂う。

ギター、キーボード、ドラム、ベース、そしてボーカルというオーソドックスな楽器編成が基本になっているのだが、1つ1つの楽器が粒だって聞こえてこない。渾然一体の1つの楽器のように聴こえるのだ。これがデジタル音楽というものなのか?ボーカルという人間の肉体が奏でるアナログな音までデジタルに聴こえる。米津玄師はかなりうまい歌手でもあると思うのだが、そのうまさをデジタル処理によって目立たせることなく渾然一体となったサウンドに潜り込ませてしまっている。そこに、これまでにない新しさを主張している。

私が青春時代だった1970年代の音楽は、ギミックが評価されない時代だった。クイーンの4枚目のアルバム「キラークイーン」のジャケットには、わざわざ『ノー・ギミック』と書かれていた。メカを使ったのではなくちゃんと楽器の音だと言っているわけだ。機械的な処理を施すことはミュージシャンの評価を下げていた。それと昨今のデジタル処理とは違うのだろうが、米津玄師のアルバムを聴いて音楽事情は、かつてとはまったく逆になっているのを実感した
音楽はデジタル技術を駆使することで新たな表現力を付け加得ているのだ!

でも米津玄師の受ける理由は、それだけではない。
それを証明する曲がアルバム最後の曲「灰色と青」だ。いま乗りに乗っている俳優・菅田将暉がボーカルで参加している。哀愁漂う歌詞とメロディーは、還暦オヤジの胸も震わす。いい曲だ。


結論。米津玄師は、デジタル音楽のテクニシャンであると同時にメロディーメイカーでもある将来有望な音楽家である。

最後に一句。  「  灰色と青  デジタルな冬の空   」





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最終更新日  2017.12.03 10:07:27
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