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2019.11.26
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カテゴリ: 音楽





ヤノフスキのステージは去年暮れのN響とのベートーベン第9を聴いて以来だ。今回のオケはケルン放送交響楽団。どんな音を聴かせてくれるのだろう?

まずは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。
ピアニストは弱冠25歳のチョ・ソンジン。彼の若々しく溌剌としたピアノもいいが、ケルン放送交響楽団の弦の音が美しい。ヴァイオリン、ビオラ、チェロなどの音が溶け合って豊かな1つの音になって響いてくる。数年前に聴いたバーミンガム市交響楽団の弦楽器の音色を思い出した。
ベートーヴェンのこの4番は、交響曲第5番「運命」と、第6番「田園」と一緒に初演されている。どれも後世に残る名曲だ。第5番「運命」は古典音楽の最高峰、第6番「田園」はロマン派音楽の先駆けと位置付けられた名曲。これらを1つの演奏会でお披露目をしたのだから驚きだ。ベートーヴェンってすごい作曲家だよね。

休憩の後のメインディッシュは、シューベルトの交響曲第8番「ザ・グレイト」。・・・と会場で配られたパンフレットにはある。あれ、「ザ・グレイト」は第9番じゃなかったっけ?第8番は確か「未完成」のはず。ミスプリント?ま、それは置いといて演奏の感想を少々。
我が青春に慣れ親しんだジョージ・セルとクリーブランド管、最近コンサートで聴いたアンドレア・バッティストーニと東京フィルハーモニー の2つの演奏と共通する躍動感溢れるハイ・テンポの演奏だった。マレク・ヤノフスキは、必要最低限のアクションでオケをぐいぐい引っ張っていく。オーバーアクションの情熱的なダンスで指揮するバッティストーニとは好対照だが、目指す演奏は共通しているように思った。ただ違うのは管楽器の音。クリーブランド管、東フィルは管楽器が咆哮していたが、ケルン放送交響楽団の管楽器は奥ゆかしく押さえた音で、上品な印象。指揮者ヤノフスキの個性を感じた。こういった違いが、クラシック音楽を聴く醍醐味だよね。

第2ヴァイオリンの首席の位置に座った黒髪の女性奏者のアクションが目に止まる。 曲に合わせて 上半身を上下左右に揺さぶるオーバーアクション。テオドール・クルレンツィス率いるムジカ・エテルナを思い出す。このオケの楽員は、チェロ奏者以外は 椅子に座らず 全員立ちで曲に合わせて体を揺さぶりながら演奏するのだ。この女性奏者も立って演奏した方が似合っているように感じた。たぶんこうした動作を伴った方がいい演奏ができるのだろう。

第4楽章に、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」の有名な「喜びの歌」のメロディーが出てくる。ウイーンでの初演を聴いて感激したシューベルトがベートーヴェンへのリスペクトを込めたんだろう。そして大盛り上がりのエンディング。 私の時計で53分の演奏だった。

ヴラ
ヴォーと拍手に応えてのアンコール曲は、ベートーヴェンの交響曲第8番の第2楽章。ユーモラスで可愛らしい曲だ。こんなクールダウンもありだよなと思いながら家路を急いだ。

最後に一句。  「  寒き朝   黄金絨毯   踏み走る  」 





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最終更新日  2019.11.30 09:06:26
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