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2008年08月13日
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きょうと明日の1泊2日で、金沢近郊の小旅行です。

まず、旅行の日は当然(苦手な(^-^;))早起きで、特急「サンダーバード」に乗って金沢駅までやって来ました。

今月初めの松本・長野旅行のときほどではないものの、朝が早いとお腹がすくのも早いので、乗る予定のバスまで時間があるし、駅でうどんを食べました。
少し足りない気もしたので(^-^;)、コンビニでサンドイッチを買って、適当なところで食べようと思ってバス乗り場に行きました。

きょうはまず、金沢駅前から出ているバスで、富山県南砺(なんと)市の「福光美術館」へ行きます。

棟方志功はよく知られていると思いますが、私は好きではありません。
今回は、「石崎光瑤没後60年展」が開かれているので、石崎光瑤の作品を目当てにはるばるやって来ました。

石崎光瑤は、1884年生まれで1947年に63歳で亡くなっています。
竹内栖鳳に師事し、『熱国妍春(けんしゅん)』(1918年)と『燦雨』(1919年)が「文展」で続けて「特選」となり、以後、無鑑査となるほど、生前早くから認められた画家です。
ただ、63歳で亡くなったために、文化勲章を受けることができませんでした。
もう少し長く生きていられれば、文化勲章受賞は間違いなかったと思います。
比較的早くに亡くなったことと文化勲章を受けていないことで、知名度は低いと思いますが、若くして認められただけあって、‘正当’な日本画を描く画家だと思います。

私が石崎光瑤を知ったのは、去年(2007年)の4月に奈良の「松伯美術館」で「 熱帯花鳥へのあこがれ 」という展覧会で、上村松篁が影響を受けた画家として光瑤の作品が展示してあるのを見たときでした。

その後、今度は8月に行った「国立新美術館」での「 日展100年 」で石崎光瑤の『燦雨』を見て、立ち尽くしてしまいました。
それ以来、気になっている画家の1人だったのですが、関西で作品をまとめて見る機会はありませんでした。

年度初めに「福光美術館」で「石崎光瑤展」をやると知って、楽しみにしていました。

現在は自治体としては南砺市にありますが、合併する前は福光町だったので、美術館の名前はそのまま「福光美術館」になっています。
西から来る場合は、金沢駅前から直通バスが出ているので、バスの時間を調べておけば、そんなに不便ではないと思います。
ただ、このバスが1日6本しかなく、片道50分ほどもかかり、運賃は840円もします。。。

11時過ぎのバスに乗り、予定どおり美術館近くの停留所に着きました。
「川合田(かわいだ)温泉」という停留所です。
どこに温泉があるのかと思いましたが、道路沿いの川の下に古びた建物があって、それが温泉宿のようでした。
他には一切建物はありません。
その1軒のために停留所が作られているんですね。。。

今は私が行こうとしている美術館があり、その奥にプールがあるらしいので、少しは利用客はあるのかもしれませんが、そのときに降りた乗客は私だけでした。


福光美術館(1)_2008_8_13


美術館までは歩いて5分ほどかかり、その途中では誰1人すれ違いませんでした。
美術館の前まで来ても、人気(ひとけ)はまったくなく、雰囲気は「滋賀県立近代美術館」と似たような感じでした。
美術館の200mぐらい先には巨大な銀色のドームが見えていたのですが、あれがプールなんでしょうか。。。
美術館とプールのために、わざわざ幹線道路から山のほうに別の道を作ってあるのですが、“いつもの心配”をしてしまいました。。。(^-^;)
・・・「いつまで持つんだろう」。。。

建物は思っていたよりずっと立派でした。


福光美術館(2)_2008_8_13


美術館の中で飲食はできないし、人の気配がないので、建物の前の木陰で持っていたサンドイッチを座って食べました。
この間も誰も‘人’を見ず。。。

建物の中に入って、受付で入館料(700円)を払いました。
そして、隣にあるコイン・ロッカーに荷物を入れました。

1階の展示室が「企画(特別)展」、2階が「常設展」のスペースになっています。

1階の奥へ行くと、いきなり展示してある絵画が見通せました。
ゾーンの入り口で半券を見せて、中に入りました。
展示品目録をくれましたが、展示作品数はわずか15点。
これで「石崎光瑤展」とはちょっとした‘詐欺’のような感じです。
まあ、ほかに下絵や写生などが数点はありましたが。。。

まず感動したのは『春律』でした。
保存状態もよく、ものすごい描写力と描きかたの細かさに圧倒されました。
画面の半分以上は金色の背景になっているのですが、右上に飛んでいる雄の山鳥が左下にいる地面上の雌に視線を送っている構図です。
ちょうど川端龍子の『愛染』と似たような感じです。求愛しているのでしょうか。
はっきりとした輪郭線はなく、色使いで背景との境を付け、また、2羽の羽が1枚1枚見事に描かれていました。

屏風仕立ての作品が多かったのですが、その中の1つで大作の『白孔雀』(6曲1双)は、日本にいない鳥が描かれていて、緑と白のほかは青がわずかに使われているだけで、赤や黄色といった目立つ色が控えられていて、少し寂しさを感じるような作品でした。

それに対して、隣にあった『熱国妍春』はオレンジ色の花が咲き乱れ、真っ白な鳥が鮮やかで、並べて見ると対照的で、絵に近づいたりちょっと離れたりして2作を交互に見ました。

次が『燦雨』でした。
この絵に‘お目にかかる’のは2度めになります。
熱帯の鳥が突然のスコールに逃げ惑う様子が非常にうまく描けていると思います。
雨は右上から左下に降っているのですが、ところどころ角度が違うのが、瞬間的な風が吹いているようで迫力があります。 
雨が右上から降っていて、鳥たちもすべて左のほうに逃げようとしていることで、まず、6曲1双の大きい絵の右端に立ち、雨の線をたどりながら鳥たちの逃げ惑う様を徐々に左に歩きながら見て行くと、絵巻の物語を見ているような気持ちになりました。
日本の花鳥画で、これほどまで動きを感じさせる絵が他にあるでしょうか。
動きが感じられる半面、決してうるさい構図でないところが、高く評価された理由の1つになっているような気がしました。

『寂光』は金箔を用いた孔雀の作品で、やはり全体として鮮やかさが感じられます。
鮮やかではあるものの、決して派手さは感じることはなく、水面に映っているのか、画面の一番下にある満月がむしろ静寂感を醸し出しています。

『秋光』あたりは、シジュウカラ(?)と紅葉した木の葉の組み合わせで、伝統的な日本画の印象を受けました。

多くない作品数でしたが、のんびりとちょうど1時間かかって見ました。
2階にも数点展示してあるとのことなので、続けて2階に行きました。

ここは、絵画の展示ゾーンは棟方志功が半分以上を占めていました。
棟方志功は興味はないので、さっと見て、奥の石崎光瑤のコーナーに進みました。

意外なことに(?)、9点も展示してありました。
1階と併せると、24点になります。

『遊兎』に描かれているうさぎは、まさに師匠の竹内栖鳳の描く動物とタッチが同じで、大のお気に入りの『櫨邊』の犬と同じようなふさふさした毛の質感にぬくもりを感じました。

2階には40分ほどいました。

帰りのバスも本数が限られているので、予定していた2時間半で全部が見られるだろうかという心配は残念ながら杞憂に終わり、1時間40分で十分落ち着いて見られました。
受け付け横の本棚のようなところが売店で、のんびりと見ましたが、特にほしいものはないので、今回の特別展の図録だけ買いました。
巡回のない展覧会で、さらに言ってしまえば、有名な画家の展覧会ではないし、出品されている作品の数が少ないので、ぺらぺらなのに2000円もしました。
まあ、石崎光瑤の画集は出版されていないので、ちょっとした画集という感じで購入しました。

帰りのバスに乗るために美術館を早めに出て、バス停まで行きました。
遠くで雷が光って、ものすごい音が鳴っていました。
いつ土砂降りになるかわからないと思ってひやひやしましたが、バスは予定の時間になっても来ません。
5分ほど遅れて来たバスはボディーがびちゃびちゃに濡れていました。
手前は土砂降りだったのでしょう。
最近「雨男」の汚名を返上できているので(^-^;)、きょうも雨に遭わずに済んでほっとしました。

バスは金沢市内に入ってから渋滞に巻き込まれてとろとろ運転になり、降りようと思っていた停留所に10分遅れて到着しました。
「武蔵ケ辻」という停留所で降りて、歩いて15分ほどのところにある「金沢21世紀美術館」に急ぎました。





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最終更新日  2008年08月18日 00時35分57秒
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ほぉ~~!  
pepe犬  さん
福光美術館に行かれたんですね。。。すごっ。
私、、、まだ行った事がありませんっ(汗)
このあと金沢21世紀美術館に続くんですね。ちょっと気になる美術館です。
ブログのUPを楽しみに待つことにします。。。
(2008年08月18日 00時05分12秒)

Re:ほぉ~~!(08/13)  
Kenji07  さん

> 福光美術館に行かれたんですね。。。

はい!
雰囲気はよかったんですが、展示スペースが狭く、作品数が少なかったのが残念です。

> このあと金沢21世紀美術館に続くんですね。ちょっと気になる美術館です。

日記に書いたとおり、好きにはなれませんでした。
家族、友人と来て、わあわあ言うような感じのところだと思いました。<BR><BR> (2008年08月18日 02時20分42秒)

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