
とある人との出会いから,本を通じて偉大なる心の師を知る機会が出来た。
ある会社で仕事をしている時だった。
高石市の自宅に居る時,不意に大学時代の知り合いから電話が掛かって来た。
内容は,「 ハイキングに行けへん? 」と言う他愛も無い誘いだった。
その時「 誰か可愛い子も行くの? 」と聞いたら,「 行く 」と言ったので,すぐOKを出した。
そして約束の時,会社の先輩を連れて,奈良方面に行った。
二人の女性A&Bが私たちに紹介された。他にも何人か居られたが…。
勝手な言い方だが,女性Aは私好みのタイプだった。
電話を掛けて来た友人が私を出汁にして、Aを誘い出しているのを感じていたので、ちょっと遠慮していた。
しかし彼女から私の方に近寄ってくるので,少し気持ちは気がかりだったが、どうしても彼女との会話で弾んでしまっていた。
だが,私はこの時に,ものすごい衝撃を与えられる事と成った。
それは,彼女から出てくる言葉が,私の長年の疑問だった,多くの問題の答えとなっていたからだった 。
この時は、自分でも全く信じられなかった。
正直言って, 私の心の中では,疑問が形となって,溶けて行くのを肌で感じたのだ。
疑問が溶けて行くのを肌で感じられると思いますか?
それも、人の言葉が、私の疑問の答えとなって、勝手に心の中で氷が溶ける湯気のような感じと、氷が崩れて溶け出すような、その様な感覚でした。
こんな感覚を言葉で言い表すことは出来ません。メルトダウンとでも言えるんでしょうか?
でもこともあろうに、このハイキングで私は道に迷ってしまいました。先輩と共に…。
そしてそのまま彼らと別れ離れになってしまい、先輩と一緒に帰ることになってしまったのでした。
これを機に私は、彼女のことがとても気になってしまっていました。
「 どうしたら彼女の住所がわかるんだろう? 」
「 あいつに彼女の住所を聞く訳にも行かないだろうしなあ、どうしたら良いんだろう? 」と思い悩んでいました。
しかし神様は私に救いの手を差し伸べて下さったのだ。
どうしようかと迷っている最中に、私の手元に、一通の手紙が来ました。
それはあのハイキングを企画した大学時代の友人からのものでした。
その文面に,「 お前はあの時写真を撮っていたから,それを参加者全員に配ってくれ 」と書いてありました。
そして,全員の名前と住所,電話番号がその手紙に書いてあったのでした。
なんという幸運なのか! こんな事があるんだろうか?
こんな事はあり得ない事だったからだ。
だって手紙なんてよこすような男ではなかったからだ。
読み終わって私はすぐに電話をしました。勿論彼女の所だ。
彼女も私の事を気にしてくれていて,ズーズーしくもデートをする約束をしたのでした。
約束の日に私は車で出掛けました。待っていると暫くして彼女はやって来ました。
場所は大阪灘波の南街劇場の近くでした。
私は彼女のその姿を見て、出で立ちを見て「 え? 」
「 どうして? 」「 なんで? 」と、私は自分の目を疑い、疑問を持ったのです。
なぜなら、彼女は片手に、一冊の本を持っているではないか?
「 なんて人なんだ。私と一緒に居るのはどうせ詰まらないかも知れないから,途中で本を読もうと思って持ってきたんだ 」
こんな馬鹿なことを,このときは真面目に思ってしまっていたのです。
しかしその本を気にしながらも一日が終わる頃,彼女が私にこの本を「あげる」と言ったのでした。
この本は私にあげる為に持って来たんだと言ったのです。
この時に自分が早合点をしたことに恥じました。
そして彼女のその心と親切にとても喜んだのは当然でしょう。
そして彼女を直ぐに好きになってしまったのも当然でしょう。
でもこんないい加減な私で良いんだろうか?
本当に私は優柔不断な男なんだと思う。嫌な奴だ。そう思い続けました。
実際にはこの本が一体何なのかが終日気になってしまって,デートの気分ではなかったのです。
そして彼女と別れた後,私は家でその本を読む事になったのです。
その本を読む内に、私の心は 「 これだ!私の求めていたのはこの事なんだ。 」と叫んでいました。
高橋信次氏の「心の指針」
と言う本でした。
本の内容は、一つ一つの主題に対して、高橋信次氏がコメントを書いている本でしたが、その一つ一つが理解しやすい言葉で書かれていました。
それを読みふけっている間に、瞬く間に時間が過ぎ去りました。
何時の間にか次の日になっていたのです。
それくらい没頭していました。
それからはこの本を毎日読みふけりました。そして何度も何度も読み返しました。
その内に、自分でこの人に会って見たいと思うようになりました。
それからですが、私の人生流転の起点となって行ったのでした。
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