ココ の ブログ

飾り棚の上のココ(3)

飾り棚の上のココ(3)

 このところ「アメリカ」という名がよく出る。それには訳があるが、その前に、日本にとってアメリカは何なのだろう?太平洋戦争(第2次世界大戦の局地戦のひとつ)での戦勝国だが、そもそもどうしてアメリカと日本が戦う事になったのだろう?日本はアメリカを憎んでいたのだろうか?幕末にアメリカ・ペリーの黒船の威圧に負けて不平等条約を締結させられた怨念だろうか?様々な憶測が浮かぶが、戦争に至るほどの理由はそこには見られない。むしろ鎖国から開国へと展開した原因者に過ぎない。ところが、アメリカの陰にはイギリスが居て、それが総ての原因であったことが歴史が証明している。詰り、隣国中国(清国の頃)の香港をアヘン戦争でイギリスは手に入れ、それと同じ事をアメリカがしようとしていたのだ。

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赤い椅子のココ(1)。

 かつて鬼畜米英という言葉があった。ところが敗戦国になるや日本の皇室や官僚はイギリスにぞっこん参って属国のようになってしまった。それはアメリカに負けたことによって日本の文化や文明の殆どがアメリカナイズされて行った中において、アメリカの親分であったイギリスを意識した結果であろう。新興国アメリカをそこまで高らしめたイギリスに敬意を払ったとすれば当然の事かも知れない。だからアメリカはイギリスに頭が上がらなかった。しかし、アメリカは今や世界覇権の座から滑り落ちてしまった。イギリスの衰退と同時にアメリカも衰退してしまった。ドルやポンドは世界の通貨としての価値が半減以下にまで落ちてしまった。

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赤い椅子のココ(2)。

 そのドル暴落の原因となったリーマン・ショックなぞ一つの末期症状に過ぎない。落ちる者あれば浮かぶ者ありで、ブリック(BRIC)諸国が世界のリーダーとなりつつある。中でも中国の台頭は目に余る。日本を抜いて世界第2位の経済大国になってアメリカをも脅かす存在にまでなってしまった。かつての冷戦時代の大国であったソ連は、今やロシアと名前を変え中国とも和解をし世界のリーダーに返り咲こうとしている。残るインドとブラジルも大量のドルを抱え込み、困り果て、アメリカを潰さず生かさずの政策で世界をリードしようとしている。日本はアメリカの属国になった見返りに世界第2位の経済大国になった。しかし今は違う。

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赤い椅子のココ(3)。

 アメリカ・インデアンを虐殺し土地を奪い取って成り立った国アメリカの歴史は我々日本人には関係がないことだった。その後の独立もだ。しかし、戦後は世界の警察と自負するアメリカが大量破壊兵器があるだろうという因縁をつけてイラクに攻め入って占領した事を正当な行為だと誉めたたえる国となった日本は、もみ手をしながらアメリカに愛想笑いをするだらしない国に成り下がった。戦争に負けるということが此処まで卑屈にならねば生きて行けない状況を若者はどう想っているだろう。だからボクのブログには、憎し「アメリカ」の名が何回も出て来る。その名を錦の御旗に使う日本の政治家と官僚が日本をここまで哀れな国にしてしまった。

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籐椅子のココ(1歳の頃)。

 そして野党代表の民主党が自民党にNO!を突きつけ政権を取った。当面はそれでも尚アメリカの名を叫べば自分達が潤うと信ずる哀れな時代遅れの親米派連中が、自分達がじり貧状態にあるのを知らず、民主党を叩けば何とか生き残れると錯覚し模索し続けるだろう。アメリカを教祖のように想い、アメリカの名が付けば安心する連中だ。ちなみにアメリカ育ちの諸々のモノは戦後65年もの間に土足のまま無数に入って来た。ジャズやアメ車やアメラグやアメフト、そしてラグドールの他にアメショーがあり、アメリカ村、アメリカハナミズキ等数え切れないぐらいある。それこそアメリカ・オンパレードだ。尤も、ラグドールやアメショウなんかには迷惑な話だろう。(つづく)

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