ココ の ブログ

活性化とは?(4)

活性化とは?(4)

 時代は刻々と変わり、世界情勢も猫の目のように変わる。未来永劫、今の状態が続くわけではない。今が悪いからと悲観する事は無い。むしろ絶頂期にある時こそ勝って兜の緒を締めよというぐらい油断は出来ないのである。アメリカがそうだ。ソ連もそうだった。中国だって今は好景気で威張っているが、あんなパチモノばかり作っていて一流だと言って誤魔化している内は未だまだニ流国だ。それじゃあ何処が一流国かと言えば、かつての栄光でしか言えないのが国際情勢なのである。秦の始皇帝やエジプトの時代にまで遡らなくとも近代史で言えば、欧米列強が凌ぎ合っていた時代でも自分こそは一流だと勝手に想っていただけの事で、いざ戦争に負けると、勝った国や連合国がこの時ばかりにと逆襲し日頃の鬱憤を晴らすだけの事でしかない。

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 要は、領土の割譲や巨額の賠償金請求で被害補償をし自己満足をするだけの事である。それならば矢張り勝たねばならない。負ければ奴隷になるだけの話である。幾ら金持ちになって文化的な生活が出来るように成ったとしても精神面では敗戦国は劣等感にさいなまれ奴隷根性が抜けきらない。そしてその屈辱感が原動力となって活性化して行き、それが数十年、数百年かかろうとも民族の恥や屈辱は根深く潜在能力として脳裏に生き続けるのだ。まして国を分断されたり国境線を机上論で定規で引いたような直線にされてしまうと人間は見せしめに耐える訓練を要求され続ける。勝った国や連合国は優越感に浸り、同情の素振りさえ見せる。そういう偽善をする事こそ至福に浸れる時なのだ。

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 人間とは何と浅ましく軽薄な生き物かと想えるが、勝った方の立場に立てばそんな事は敗戦国の泣きごとに過ぎないと一笑されてしまう。人生は楽しくないと駄目なのだ。精神的にも物質的にも満たされてこそ人間が人間らしく生きている証となるのである。施される立場よりも施す立場の方が良いに決まっている。偽善ほど楽しい事はないのだ。ところが、誰がそれを偽善だと指摘できるのだ。神も仏も精神の中にしか存在せず、現実には戦勝国がその時々の神であり仏なのである。それを勘違いした宗教家が普遍成るものとして世界に平和を訴えパフォーマンスをするだけである。それは国連という組織の行うパフォーマンスと何ら変わらないのである。国際赤十字も世界文化遺産もノーベル賞も皆同じ趣旨である。

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 そんな事を言えば「余程あなたは根性がねじ曲がっている」と言われるかも知れないが、冷静にかつ冷徹に観れば、歴史がそれを物語っているではないか。人間はそんなに甘くは無いのである。60億もの人間がひしめく地球だと想っていたら最近では70億人にも増えたという。食糧が足りなくなる筈である。食糧が高騰しているのだ。が、ある処にはあって、無いのは矢張り敗戦国であり奴隷のような立場の国々である。それを可哀想だとテレビで映像を見ながら自分は冷たいジュースやシャンパンを飲んでいるのが現実社会なのである。お目出度い人はユニセフに資金カンパをして助けようではないかと偽善者ぶる。心から同情して寄付する人も居るだろうが、ものの数では無い。

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 大方は義理や義務として渋々出すのが企業であり、その効果は矢張り個人の比では無い。企業は安い労働力と為替差損を覚悟で貿易をして稼ぐのである。赤字ばかりだと貿易は成り立たないのだ。表面的には赤字すれすれかトントンの場合でも利益は出る。それは労働者の汗と涙の結晶から生まれるのである。そして国境を直線で分割された国々の資源で出来あがるのである。今問題になっている原発廃止方向による自然エネルギー買い取り法案を前に電力会社は馬鹿な政府の命令で20~15%の電力削減、節電を謳い文句にして国民を脅かし恫喝に近いやり方で自分達の無能をおし隠そうとしている。オール電化と歌っていた矢先の舌の根も乾かない内に、やれ節電だと節操も無く言いだしたのである。

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 ボクはこの歳に成って想うのだ。無常を感じながらも人間は五慾を欠いては人間では無くなるのだから、ほどほどの贅沢を楽しみながら人生を全うしたいと。贅沢とは精神面での贅沢であって必ずしも物欲とは限らない。因みにモノで言えばステーキも刺身も良いが漬物も目刺も良い。ポルシェもジャガーも良いが国産車も良い。アルマーニも良いが作業ズボンの綿パンもTシャツも良い。キリスト教も良いが仏教も良い。何でもござれである。こだわらないのである。経団連の土光さんが言ったではないか。目刺とみそ汁があれば一番の贅沢だと。宴会が嫌になるほどあれば逃げたくもなる。素朴で自由な生き方が自分を内面から活性化させる原動力になる。卑屈でゴマをする生き方なぞ贅沢から程遠いのだ。馬鹿なぞ本気で相手せず鼻であしらっておけば良いのである。(つづく)

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