ココ の ブログ

その後の福島第1原発(1)

その後の福島第1原発(1)

 久しぶりにグーグル・アースで事故後の福島第1原発の衛星画像を観た。東北大震災発生の3月11日から約1週間後(3月19日)の画像である。確かに1号炉から4号炉まで破壊されている状況が分かる。これこそ世界中の人々の注目の的になっている画像である。言わば日本の恥の画像である。何故なら人災であると事故調査委員会も認めているからだが、恥の本質は、その後の当事者の事故処理の仕方や考え方が全くナンセンスなだけに大恥の上塗りでもあると想える。事故対策本部の本部長である菅首相は惚けた振りをして事故の危険性を無視したまま政権保持の為の延命工作ばかりに熱心で、周辺住民の事なぞどうでも良いと投げやっている。

福島原発(1) 福島第1原発(1)

 事実、嘘の報告や真実隠蔽ばかりして放射線被害の調査も重い腰を上げず、発ガンが心配で居ても立っても居られない地域住民が自ら避難している状態である。事故は収束どころが放射線汚染された水や埃で益々影響が広がっている状況である。メルトダウンした原子炉に何をせねばならないかという基本作業を後回しにして、先ず水を掛けて冷やそうとしているだけだ。メルトダウンした炉に水を掛ければ多少は温度は下るが放射線は相変わらず発散している状況だから汚染は広がるばかりである。事故原発から30km圏内は非常に危険な状態なのに20km圏内だけが避難区域になっているだけだから福島第1原発の周りの住民は被爆(外部・内部共)が進むことはあっても減る事はない。

福島原発(2) 福島第1原発(2)

 例えて言うなら原爆投下直後の広島や長崎の町を彷徨っているのと同じ事をしているのである。福島県やその周辺の県にも放射能被害(実害と風評被害)は広がっていて、放射線汚染の安全とされる基準値もいい加減なものでしかなく野菜やその他の食品はどんどん全国へ出荷され消費者に届いている。勿論、消費者は放射線で汚染されているとは知らずに食べている訳である。大人は発ガンの発症期が遅いが、子供は成長期だけに速く、数年から10年もすれば発ガン症状が出ると言われている。中には既に鼻血を出して微熱状態の子も居る。医者は、今の放射線程度では発症しない筈だがと首を傾げているそうだが、ロクでも無いデータを鵜呑みにする医者も医者だ。それを心配した子を持つ親は避難している訳なのである。

福島原発(3) 福島第1原発(3)

 以前、原発事故直後に東京に住む小さな子を持つ若い母親がボクのブログを読んで「東京は大丈夫でしょうか?」と訊いて来た事があった。事故当時は「500km以上離れた処なら大丈夫でしょう」と返事をしておいたが、今ではそれも危なくなって来た。原発事故からもう4ヶ月も経っているのに事故処理は遅遅として進まず、冷却に使った水が数万トンも貯まって、それが高濃度の放射性物質を含んでいるので浄化処理をしている最中なのだが、フランス製のものもアメリカ製のものも日本製のものもどれも上手く稼動せず水漏れを起こしたりストップばかりしている。更に悪い事に汚染水がメルト・ダウンした炉の穴や地下室の隙間から水漏れをしていて地下水が汚染され、それが海水へ溶け込む心配が出ているのである。

福島原発(4) 福島第1原発(4)

 つまり、日本だけの汚染で済まなくなって世界に広がりつつあるのである。欧米を始め、世界の主要国は日本政府の発表を信用せず独自で調査して何とか汚染が広がらないような対策を協議しているという。そういう事を知りながら、のうのうと政権保持に専念している菅という男は何が目的なのだろう。首相の座にしがみついていれば自分は安全と思っているのだろうか。余りにも馬鹿馬鹿しい話である。確かに、民主党が政権を取り、過半数の代議士を抱えているから次の総選挙までは民主党の政権は続く。参議院では野党が過半数の議員を占めながらも、ねじれ程度では屁のツッパリにもならない。何故なら法案も数本通っているのだ。民主党に自浄作用が無いばかりか野党も能が無いというか間抜けな議員ばかりである。

福島原発(5) 福島第1原発(5)

 それに韓国や北朝鮮への資金提供や政治資金規正法違反の議員も居て、朝鮮半島から日本に渡って来て帰化し、国会議員に成った人も多いから、民主党にも自民党にも元朝鮮人が多く居る。それが隣国問題(拉致事件や北朝鮮と韓国との感情的軋轢)を一層複雑にしているのである。黙っていれば分からないから今では純粋な日本人に成りすまして党首になったり派閥の長になったりして支配している。そういう構図が国民の愛国心やモラルや経済観念を複雑にして国民感情に微妙な溝を構築しているのも事実だ。元は日本人も朝鮮人も中国人も親戚だったから同じ血が流れているのに国家体制が違って民族自決という新たな概念が生まれると分裂・対立を生み、自国が一番という考えが支配的になる。それが歴史にもなる。(つづく)

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