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冬枯れの頃(2)
冬枯れの頃(2)
ボクの子供時分は住宅地や街中の住まいからピアノの音がすれば和やかで優雅な雰囲気がしたものだった。上手とか下手の違いはあったのだろうが、世の中が戦後のどさくさで教養とか趣味どころでは無い時代だったから余計にのんびりとピアノの音色をさせている家庭が優雅に想えたのだった。我家では洋楽をやる者が居ず邦楽ばかりだったからお琴の音が流れて居た。毎週美人で盲目のお琴の師匠が婆やに手を曳かれて来て客間の座敷で母や妹に稽古を付けて居たのだった。そういう時代だったから近所では矢張り評判の家で優雅な家庭に想われていたのだ。その後、ピアノを学ばせる家庭が増え何処ででもピアノの音は聴こえて来て珍しくも無くなったが、その代わりピアノ騒音が問題になって行った。25年ほど前の事だが、東京に単身赴任して居る頃の事で覚えている事がある。
それは住宅の防音工事を頼まれた事だった。防音材を壁に張りつけ、防音サッシを既存のサッシの内側に取り付けるだけの事だったが、それでも80デシベルほどあったピアノの音も殆ど気に成らないぐらいになった。音大に通う娘さんの為に親が気を使って近所からクレームが出る前に工事を依頼して来たのだった。その後、大阪花博(1990年)のパビリオン工事の為にボクは関西に戻ったから今から20年程前の事に成るが、関西では未だそこまで五月蝿くは言わなかった様だった。今でこそ殆どの家では騒音を立てない様にしている様だが、サッシも機密性の良いのが開発され、ペア・ガラス・サッシなぞも大分効果がある。音は柔らかなものには吸収され易く広がり難いが、固いものには反射する性質があるからコンクリートの部屋は遮音効果があるものの、開口部があればそこから音は洩れ出す。
建築設計で遮音効果については誰もが経験しているから失敗は少いものの、よく失敗し易いのは天井にドームを造った時の残響効果を事前に確かめないで設計し仕上げてしまう事だ。竣工検査の時に残響が大き過ぎるのを始めて知る。そして慌てて設計変更をし何とか残響は解決するものの残響防止の為の細工意匠が見苦しく残る。多く経験していれば事前に分かる事だが、めったにホールの天井にドームを造る機会が無いから後付けの残響防止装置がデザインの整合性を欠く事に成り兼ねない。昔、同じ事務所の先輩が設計した地方の庁舎の竣工検査に同行した事があって、議事堂の天井がドームだったので二階の座席に座って見上げていると我々の話し声がドームに反射して響きわたった。明らかに設計ミスだった。何とか反射板を取りつけて残響は解消したが、ドームは半分以上も隠されてしまった。
音楽ホールを手掛けた著名な建築家でもそういう失敗はある。後から反射板を数か所取り付けているホールは殆どがそういう失敗例である。音響効果は専門家に任せるから大丈夫な筈なのに建築家の意匠の方が優先してしまう場合に不都合な残響があったり残響時間の長短が問題になったりする。音楽家が演奏会の前に音楽ホールをテストしている時に、誰も居ないホールの舞台の中心で手を叩いて残響を調べているとシンメトリーに音が返って来ないので不思議に想って調べると、二階座席の後ろの方にあるドアが一つ開いていたという。ドアを閉めると期待通りの残響でやっと納得したという話である。それ程、音楽家の耳や感性が微妙で敏感なものであるという事だが、音響を専門としない建築家でも同じテストはするのだろうが、音楽家ほどには感性は研ぎ澄まされてはいない筈だ。矢張り餅は餅屋に任せるべきなのだ。
そういう意味では建築家はコンサートの指揮者の様な立場だから、例えば構造や設備は矢張り専門家に任せるにしても任せっ放しでは駄目で、自分の設計ポリシーや意匠の整合性からもしっかりと監督し調和させなければならないのは当然である。しかし、専門家というのは案外頑固なもので建築家の言う事をなかなか聴いてくれないものだ。彼らなりのプライドがあるのだろうが、メインは矢張り建築家が中心なのだから最終的には建築家の言う通りに合わせる様にすべきなのだ。そこを命令調で建築家が言えば誰も心から従う者は居ず、おざなりの意匠で誤魔化してしまう事にも成り兼ねない。そうなれば建築家の人と成りや人格がものを言うものである。そこそこの建築家ならそれなりの説得性や思想がある筈だから構造屋にしても設備屋にしても聴いてくれる。が、そうでも無い場合は失敗作品となってしまう。
世の中にある有名建築でもアラを探せば1割や2割ははミス作品があるものである。建築家の名前や写真家の撮った作品を観て評価していたのでは欠点やアラは見えないから現地で自分の目で観てみれば分かる。一寸建築の心得がある者が観れば分かるものである。つまり、それほど建築は多くの人々の創意工夫で完成するものであり、誰かが手を抜いたりおざなりに施工すれば建築家の恥として残ってしまうものなのである。設計ミスは建築家の責任だが、それ以外の理由で不具合が出ても矢張り建築家の名前が表に出てしまう。ギリシャ・ローマ時代のドーム屋根にキイ・ストーンを入れて支保工を外した時にドームが崩れ落ちれば建築家は死罪になったという話を想うなら、建築の総監督である建築家は全責任を負うぐらいの気構えで真剣勝負をしなければならないのである。(つづく)
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