自然療法センター

自然療法センター

ゆらぐ「病院は安全」のイメージ


病気を治してもらおうと、人は病院へ行く。昔、病院は安心できるところだった。しかし、相次ぐ医療事故のニュースに、そのイメージがゆらいでいる。これは日本だけのことではない。

 米科学アカデミー医学研究所は99年11月、米国では年に4万4千人から9万8千人の入院患者が「防げたはずの医療事故」で亡くなっている、と発表した。

 もとになったのは、一定の率の患者抜き取り調査だ。92年、コロラド州とユタ州の患者1万5千人の2.9%が医療過誤被害を受け、その8.8%が亡くなっていた。防げたのは半数ちょっと。入院患者3360万人に当てはめると4万4千人になった。もっと死亡率が高かった84年のニューヨーク州での数字だと9万8千人だ。

 国立保健医療科学院部長の長谷川敏彦さんは3月の日本衛生学会で、同様の調査の必要性を強調し、「年に2、3万人は医療過誤で亡くなっている」と推定した。各国の調査では、医療過誤による死亡者は0.15%から0.4%。日本はこの平均としても、入院患者1200万人で計算すると、毎日約70人が亡くなっていることになる。

 病院には危険な病原菌やウイルスが集まる。ある大病院で解剖例を調べたら、患者の死因の14%が抗生物質の効きにくい黄色ブドウ球菌(MRSA)だった、という怖い話も聞く。
                                ◇
 医療にはどうしても、ある程度の危険が伴う。とすれば、病気になったからと、漫然と病院へ行くのは得策ではない。安全で有効な医療を受けるには、どんなことに注意したらいいのだろうか。「賢い」患者になるための情報をさぐってみたい。



© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: