サラリーマン吟遊詩人への道

サラリーマン吟遊詩人への道

2010年11月13日
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今回のエントリーは「ちゃんと」読まないでください!!

私は普段から可能な限り、正しい日本語を使うように心がけている。


例えば、私は「一番最初」とか「一番最後」という表現を封印している。

もしうっかり言ってしまった場合、すかさず訂正する。

「最初」は「一番初め」という意味を含んでいるので、
「一番最初」という日本語はそもそも成立しないはずだ。

(最近、テレビでもこのような表現を容認されているのがとても気になる。)


そんな中で、私が封印している表現がもう一つある。


「ちゃんと」


という言葉だ。


その考えが定着したのは、クリエーターの山本高史さんの著書「伝える本。」を読んでからだ。





「言葉は伝える技術である。

 言葉の送り手が言葉の受け手を自分の望む方向に動かすための技術である。

 それを叶える方法は送り手が受け手の言って欲しいことを言ってあげることだ。

 すべてを決めるのは受け手だから、である。」



それを踏まえた上で、こう述べている。


 「少なくとも『ちゃんと』という言葉を封印して

  何かを伝えようとする習慣をつければ、保証します、

  その人のコミュニケーションが明らかに変わる。

 『ちゃんと』を多用する人を(この人は約束する気があるのか)と受け手は

  ひとまず疑った方がよい。

 『ちゃんと』は人間の怠惰やズルが言葉を潰す例の一つだ。」



送り手と受け手が正確にコミュニケーションできなくする要素となりうるのだ。


個人的な例を挙げます。

私が新入社員のときに突然、先輩社員から一通のEメールが来た。

「ちゃんとしろよ。」

その一文のみ。



私が起こした些細なミスを指摘しているようであった。

しかし、私は「どう」「ちゃんと」すればいいのか分からなかった。

今後、同じミスをしないようにすることが「ちゃんと」することなのか?

それとも、そのミスをもっと掘り下げて原因を取り除くことが「ちゃんと」することなのか?

それとも、ざっくりと「ミスしないこと」がちゃんとすることなのか?


この場合、受け手である私には、「ちゃんと」という言葉が伝わっていないのだ。


もう少し例えましょう。

河川敷でテントを張っているホームレスに

「ちゃんとしろよ。」

と言ったところで、そのホームレスは

「ちゃんと生きている」

という意味では「ちゃんとしているではないか?」


飲酒運転をしている人に

「ちゃんとしろよ。」

と言ったところで、その人が

「人をはねた訳ではないからちゃんとしている」

と主張したら、どうだろうか。



さて、私の伝えたいことが受け手であるあなたに「ちゃんと」伝わっただろうか?





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最終更新日  2010年11月13日 17時39分59秒 コメントを書く


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