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2006.11.01

『蜘蛛の褥』沙野風結子著

(4)

テーマ：ボーイズラブって好きですか？(1557)

カテゴリ：ボーイズ・ラブ

はぁ、はぁ・・・これは・・なんて衝撃的な本なのでしょう？！
度肝を抜かれました。
まさかの３Ｐです。
予想外、まさか本当にやるなんて思いませんでしたよ。
ソフトバンクも沙野風先生もやってくれますねぇ～。（ヨソウガイデス）

　ｆ-ラピス文庫　２００６年１１月１０日発行

異常なまでに『真実』を突き詰めようとする検事・神谷礼志は、ある日高校時代の弓道部の後輩だった久隅拓牟
ヤクザの叔父の下に引き取られ、いつも周りから色めがねで見られていた久隅。
高校時代に、ある事件で久隅が容疑をかけられた時も最後まで公正な目で見てくれたのは神谷だった。
神谷の聡明で綺麗で潔い姿に惹かれていた。

久隅の組員がある事件の容疑者となり、警察に捕まった。
警察は犯人だと断定するが、神谷は疑っていた。
久隅と協力して『真実』を突きとめようとする中、神谷は本当の犯人・加納組の加納大殺に連れさらわれてしまう。
神谷が溶接用のバーナーで焼かれようとした、その時に久隅が助けに入る。
久隅は神谷を助けるために身代わりになって自ら背中を焼いてしまうのだった。
久隅の背中にある見事な漆黒の巨大蜘蛛と臀部まで張り巡らされた蜘蛛の巣の刺青、その大切な蜘蛛は焼かれてしまった・・・。
神谷は同僚の事務官の木内を密かに想い続けていて、その事を久隅に知られてしまいます。
嫉妬に狂った久隅は、神谷を抱き、木内を呼び出し・・。

ケロの口からはとてもとても・・・申し上げられません。
後は読んでくだされ。

この神谷さん、すご～く危ない方なのです。
久隅を畏怖していて、暴力的な行為を受け嫌がりながらも、どこかで生への執着を断ち、身を任せてしまうところがあるのです。
それは神谷の父親の死と関係しているのですが・・・。

『死んだ蜘蛛の代わりにあんたがずっと俺の蜘蛛の巣に引っかかってろ。』

それに久隅は、あんなに横暴なキャラなのに神谷に対してはいつも「神谷さん」と、さん付けで呼ぶんです。
神谷を想う気持ちが溢れていて、そこがまた・・・いいなぁ・・・。

とにかく最後まで目が離せません。
やっぱりヤクザものは、沙野風結子さんか英田サキさんでしょう！

私の満足度★★★★★

ＰＳ．この作品は前作の『蛇淫血』と途中、リンクしています。

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