ちょあ★ちょあ★ゴンイル

バリでの出来事

■詳細■

全20回
韓国放送・・SBS　2004年1月
出演― ハ･ジウォン　チョ･インソン　ソ･ジソプ　パク･イェジン

■あらすじ■

ひたすら事業への欲をむき出しにする父（キム・インテ）のもとで、のほほんと金持ち暮らしをするジェミン（チョ・インソン）は気楽に婚約者のヨンジュ（パク・イェジン）と接する。

だが、心の中に忘れられない影をひきずるヨンジュは初恋のイヌク（ソ・ジソプ）がジャカルタの生産工場にいるという話を聞いて現地に飛んでいく。

ヨンジュはイヌクを探し出したが、そっけなく対応する彼の頬をひっぱたく。
イヌクはそれでも反応を示さずただ謝るが、ヨンジュはイヌクに抱きつく。

翌日なにもなかったかのように出勤しようとするイヌクをヨンジュが引き留め、いっしょにバリへと旅立つ。
ところが、そこにはジェミンが待っていた。

気まずいヨンジュはイヌクのことを先輩だと紹介する。
ジェミンは気まずい思いを隠し、イヌクを夕食に招待する。

ジェミンはソウルに依頼したイヌクの身元調査の結果を聞いて彼が自社の社員だとわかり、彼をばかにしたような態度に出る。

1人になったイヌクが憂さ晴らしをする方法も思い浮かばずうろついていると、スジョン（ハ・ジウォン）が目に留まった。

現地ガイドをしながら懸命に生きる姿が頼もしい。
車に同乗させてもらっていながらも恥ずかしげもなく堂々としている。

旅行社の社長から、ある財閥の独身息子が1人でバリに来たという話を聞いたスジョンは前日、車に同乗したイヌクのことを思い浮かべる。

現地ガイドを引き受けたスジョンは互いに言葉も交わさずに気まずい雰囲気の3人に、
冗談を言ったりして場を盛り上げようとするが、
お金持ちのお嬢さまヨンジュに冷たくあしらわれるばかり。

ほかの旅行客とは異なる彼らにスジョンは気分を害する。

■コメント■

今　最終回を観終わって　アタマがぼーっとしています
最後どうなるかは　少し知ってたんだけど　それを映像で観ると
とてつもない衝撃です
大泣きするかなと思ってたけど　ショックが大きすぎて胃がイタイ…
ちょっとジェミンに肩入れしすぎたかな（笑）

最初の１・２話は　なにがおもしろいのかさっぱりわからなかったけど
中盤から　ものすごくのめり込んで
ってか　各話の最後の切り方がホントにうまくて　次を観ずにはいられませんでした

貧しくも　仕事の出来るイヌクと
苦労知らずのボンボンのジェミン
ふたりは　貧しくても一生懸命けな気に生きているスジョンを狂おしいほどに愛します

スジョンを見ていて　二人の男があんなに惹かれる意味は理解出来ます
守ってやりたくなるような女の子ですもんね
でも、ちょっとイヌクに対しても　ジェミンに対しても　あいまいな態度をとりすぎていたかな
それがコトを複雑にしていた原因だと思うし、結局のところ　振り回していたカンジですもん
だけど、スジョン自体　自分の気持ちが整理できないうちに　周りがどんどん動いていってしまって
彼女も不幸だったかな

私は　ジェミンが可哀想で仕方がなかった
生まれてこの方　手に入らないものはなくて　好きなように生きてきて
でも初めて愛したスジョンは　どんなに愛しても自分をみてはくれない
20話　ずっと観てきて　3人の中で一番からっぽだったのはジェミンだなと思いました

ワンマンすぎるほどワンマンで　愛情のかけらもみせてくれない父親
愛してはくれているけど　理解はしてくれていない母親
自分を陥れようとたくらんでいる兄
まわりの人間も　中身のない傲慢な金持ちばかり
そんな中にいて　愛情をどう表現していいかわからないジェミンの行動は当然のような気がします
スジョンを愛していても　いつも怒ったような口調でしか話せなくて
見ていてせつなかった
お金でしか　愛情を表現できないむなしさも彼自身わかっていたし　はがゆかったはず
ジェミンほど純粋なヒトは　この物語ではいないでしょうね

私はずっと　スジョンの気持ちがわかりませんでした
でも、ジェミンに「心まで許さないのは　最後のプライド」って言ったその言葉が全てを物語っていたと今では思います
ホントはスジョンもずっと前から　ジェミンを愛してるってわかってたんですね
イヌクにばかり　笑顔をみせていたけど
実は　イヌクの優しさは心には響いていなかった
ジェミンの寂しさを理解してて　共感してて
せつないほど自分を愛しているとわかっていた

ラストの、ジェミンに撃たれた時のスジョンの「サランへヨ」は　最後だからこそ言えた言葉
生きていたら　多分ずっと言わなかった言葉だと私は思います

ベッドでスジョンが本心をイヌクに話していたのを銃を持ちながら聴いていたジェミンには
きっと耳に入っていなかったのでしょう
狂気にかられたジェミン
愛が深すぎたんですね

バリの紫に染まる夕日の海辺で自害する様は
あまりにも　哀しかったです

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