旅行1日目

9月7日(火) 旅行1日目

X
AM7:30
旅行会社カウンター集合
AM9:30
成田発(中国国際航空)
PM12:10
(ここより現地時間)
時差1時間
北京国際空港着
入国審査~トランジット
PM13:20
北京発
PM16:30
成都着
ガイドの李さんと合流
空港からマイクロバスに乗り込み、「杜甫草堂」を観光
PM18:30
成都から宿泊都市綿陽へ向けて出発
PM20:30
綿陽着
PM21:30
チェックイン、夕食、両替後、ホテルの部屋へ

 と、かなり分刻みで一日みっちりのスケジュール。
これがこの後、6日間続くことになるのです。

 集合時間が早いため、朝6:00に起床。
身支度を整え、7:00にはホテルの送迎バスに。
 今回は現地係員のツアーのため、成都までは旦那と二人の道行きです。しかも旦那は海外旅行初めてときてる。
私が旦那を引っ張り、ツアーカウンターまで連れて行き、航空チケットを受け取り、ついでにツアーの参加人数を確認。
8名とのこと。中国奥地のツアーはご年配が多いと聞くが、添乗が付かないこのツアー、どんな顔ぶれなのだろう。

 航空チケットを受け取った後は、荷物を引き摺りチェックイン。
 朝が早いせいか、チェックインカウンターは開いておらず、しばし並ぶ。
周囲は中国人のほうが多い。日系の航空会社じゃないから仕方ないか。
 しかし聞いていても、殆ど聞き取れない中国語。
一応中国語検定3級、学生時代は短期留学もし、現地の店員と喧嘩までしたことワタクシが、まったく聞き取れなくなっているとは(汗)
旦那には「大丈夫! 任せなさい!」と言っていた手前、背筋を冷たいものが流れたのは、気付かないことにしておこう。

 チェックインを済ませ、とりあえず開いている店で朝食。

 しばらく中国の食事になるからな~。

 最近の中国旅行食事事情を知らないが、学生時代、40日ほど短期留学したときの学食の食事は、そりゃあ筆舌しがたいくらいまずかった。
食べられないわけじゃないんだけど、まったりとまずくて、だんだん食事が喉を通らなくなっていくんだな、これが。
たった40日程度で、5キロほど痩せた記憶がある。
さすがにあれから10年以上経っているので、食事の質(ついでにトイレの質)も向上しているだろうと思いつつ、クロワッサンにコーヒーという質素な食事を済ませた。

 さくさくと食事を済ませると、出国審査を済ませることにした。
何しろ海外初心者を連れているので、早めの行動が無難というもの。
が、朝早いこともあって人も少なく、あっけなく出国完了。
特に買いたいものも無いので、免税店の冷やかしをするすることもなく、所定のゲートへ向かった。
 ここまで来ると、日本人の客も若干増えてくる。が、経由地北京で降りる何かの学会関係者が大勢いる様子。北京へのツアー客もちらほら。
あとは同じようなコースに行くとおぼしき、添乗員つきのツアーがひとつ。
他は中国人とか、フリーの旅行者や留学生かな?
ここのところ、ミクロネシアやヨーロッパ、アジアでもソウルってパターンだったので、まったく客層が違うゲート前待合室は、なんだか異空間。
若さと華やかさが足りないと思うのは、私の気のせいだろうか?

 ちょっと時間が有ったので、ゲート近くの売店で、地元で買っておきながら、前泊のホテルに忘れてきたおやつを改めて購入。
これに後々、助けられることになるんだな。おやつは大切。

 成田を定刻に飛び立ったCA452は、一路北京へ。
途中機内食もきっちり出た。味はまあまあ。日本での積み込みだから、口に合うのは当然といえば当然か。
機内では、食後映画も一本上映され、時間を持て余すことはなかった。
ただ、トイレから近かったので、少々クサい(--;。
でも、トイレの清掃は、すごくマメにやっていた。
私は2回トイレに行き、運良く2回とも清掃直後だったので、安心してトイレに入れた。

 出発は定刻だったのに、北京着は15分遅れ。
 機内でトランジットの客にはキャビンアテンダントがシールを貼っていたので、誘導はスムーズ。
実は添乗員無しのトランジットは初めてだったので、少々不安だったのだけど、特に問題は無かった。
 北京空港で誘導を担当していたのは、日本人のお嬢さんだった。
 過去に北京に降り立ったとき、すごく「臭い」と感じたんだけど、今回はそれも無し。
近代的で清潔な空港。
よく、日本は「ぬか臭い」、韓国は「キムチ臭い」とか言われるけど、その国独特の空気の匂いって、以前は確かに有ったと思う。
最近はどの国にいっても、それほどのにおいは感じない。
嬉しいような、悲しいような、複雑な気分だ。

 予定から15分遅れで北京から成都へ。この機内でも食事が出され、お腹一杯ながらも、なんとか食べた。
無理して食べなきゃいいのに、食べてしまう貧乏性。
 北京で降りた日本人に代わり、中国人が多くを締めた飛行機内は、なんだか中国のにおい。
ようやくここで、懐かしさを感じてしまった。

 日本を離れ、8時間後、ようやく成都着。現地時間16:30。日本時間は17:30。

china-1-1
↑成都空港


 荷物を受け取り、いざ空港の外へ。
 現地係員の場合、大抵ここでツアー名と旅行会社名を大書きした紙か何かを掲げたガイドが立っているのだが、それらしい人が見当たらない。
 旦那は始めての海外だというのに、どんどんと先に歩いていってしまう。
が、ガイドは必ず出口付近で何か目印になるものを掲げているはずなので、先に行ってしまう旦那は無視し、とにかくそれらしい人を探すことにした。
(空港の外にはまだそれほど人がいなかったため、迷子になることは無いとの確信が無ければ、さすがに旦那を追いかけましたが^^;)
 と、出口の一番近くに立っている男性が、ツアー名「九寨溝・黄龍・都江堰6日間」と書かれた紙を持っている。
旅行会社名も無ければ、ツアーバッチもつけていないが、もしかして、と思い声をかけた。

私 「すみません。○○ツアーのガイドの方ですか?」
男性「九寨溝・黄龍・都江堰6日間 8名様のツアーです」
・・・質問と微妙に違う答え。
私 「ええと、このツアーですか?」
面倒くさいので、ツアーパンフを見せる
男性「ああ、はいそうです、このツアーです。8名様ですか?」
・・・あたしゃ、添乗員じゃないんで、知らないっつーの^^;
私 「ええと、確か成田のツアーカウンターで、8名と言っていました」

 多分この人だろうと当たりをつけ、その人を引っ張って、旦那のところまで連れて行く。
すると旦那は、同じツアーバッチをつけている人とちゃっかり合流していた。
 ガイドと彼らを合流させると、私は出口まで引き返し、同じツアーバッチをつけている人を捕まえて、彼らの元に連れて行く。
程なく8名がそろい、出発とあいなった。


ちなみに今回のツアーメンバーはこんな感じでした。
・OL二人連れ
・多分60代のご夫婦(自営業とのこと)
・80代のおばあ様とその娘さん
・私と旦那

 80代のおばあ様は、腰も曲がっており、ほっそりとした方だったので、正直「大丈夫かな~」と思いましたが、後々この方が一番ご自分のペースを掴んでいて、一番元気であることを思い知らされることになります。
旅行も年季ってことですかね。

 成都空港から、バスは杜甫草堂へ。
 10年以上ぶりに見る中国は、やはり変わっていました。(と言っても、成都は初めてですが)
随分と都市化されていて、街も道路も綺麗。
かつてに比べて車が多く、自転車が少ない。
そして街がとにかく建設ラッシュ。古い建物がどんどん取り壊され、近代的なビルやマンションに建て変わっているという印象を受けました。
オリンピックを期に、近代化を目指す中国の意気込みが、ひしひしと伝わってきます。
土地が広いから、どの建物も規模が大きく、改めて「中国はおっきい」と思い知らされました。


 と、外を眺めつつガイドの李さんの説明を聞いているうちに、杜甫草堂到着。
杜甫草堂

 杜甫が759年の冬から4年間住んだ草庵。彼は生前あまり官位の高い職につけず、詩人としての評価も低く、いつも貧しい生活をしていたとのことだが、後世の人が彼の功績を偲んで、草庵を再現保存し、「事務所」(というガイドさんの説明)も建てたとのことです。
(杜甫の有名な漢詩:「国破れて山河在り~」)


 あまり期待していなかったんだけど、建物や庭に趣があり、ゆっくり歩いてみたいと思った。フリーで来ていたなら、2時間くらいはかけて回りたいところかな。
 が、ツアーのサガ。時間が無く、さくさくと歩いていくばかり。
あっという間に観光タイムは終わりを告げ、バスへと舞い戻ります。

 ここ成都から本日も宿泊地「綿陽」までは、車で2時間。
高速をとばしつつ、綿陽へ向かいます。
 日本と違い恐ろしいのは、中国では追い越しをするとき、ずっとクラクションを鳴らしっぱなしってことです。
とにかくクラクションが鳴りつづける。
そして少しでも隙間があれば、ガンガン抜いていく。
そういえば10数年前も、やたらとクラクションを鳴らしていたことを懐かしく思い出す。
そして中国では、すごく暗くなっても、なかなかライトを点灯しない。というか、人家の灯りもなかなか点灯されない。
 田舎の高速道路を、周りに人家も見えず、街灯も無く、ライトも点灯せず走る車。
はっきりいってかなり怖い。

 が、そんな日本人の恐怖など知ること無しに、運転手は車を飛ばし、予定通り2時間後、ホテルに到着した。

 ホテルは予想外の4つ星。
(安いツアーだったので、正直ホテルと食事には期待していなかった)
チェックイン、両替を済ませ、その後食事へ。

 食事は当然中華料理。ガイドの李さんが気を利かせて「四川省の本場の麻婆豆腐を食べてみますか?」ということで、メニューに加わった。
 日本人向けに、若干味を抑え目にしたというメニューの数々だったのだが、味が濃い。辛い。油がきつい。そして量が多い。
で、お茶以外の飲み物は、何故ビールとコーラになってしまうのだろうか?
疲れた身体にはかなり強烈な食事を皆黙々と食べ、ようやく部屋へと帰り着いたときは、かなり疲れ果てていた。

 が、このときはまだ知らない。
今日はまだまだ序の口だということを。

 疲れのため、シャワーは翌朝に浴びることにして、早々に床についた。
外からは、クラクションの音が、まだ響いていた。



© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: