キッズの理想の放課後を作ろう!! パパの起業奮闘日記
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
今年の夏の北海道ツアーの下見に出発。今回は旭川から富良野へ向かった。あの倉本聰さんが、富良野のゴルフ場を森に戻す活動を通して実施している自然環境教育プログラムを学びに行って来た。プログラム責任者のかたに映像を見せていただきながら話しを伺い、内容を理解したが、これが予想を超えたすばらしいプログラムで、正直かなり驚いた。わたしが知っている倉本聰はドラマの「北の国から」のイメージくらいで、ほとんど知らなかったことに気づいていく。森に出てまずプログラムの目的を話す。環境問題は突き詰めると大切な順に「空気」「水」「食料」「資源」の問題である。人間や動物が生きるために必要な「空気(酸素)」や「水」を供給する木の葉っぱを作る森を作ろうと。地球の中の海・陸の構成や森林・砂漠の変化などを学び、地球46億年の歴史を460mの道を歩き、人類(ホモサピエンス)の歴史20万年がたった2cmしかないこと、産業革命を経て便利で豊かな生活と引き換えに石化燃料の使用や人口爆発によって地球の環境を壊し続けてきた200年はわずか0.02mmであることを知る。視覚優位の現代人の五感を研ぎすますために目隠しをして森の中の道を裸足で歩くなど、頭ではなく体感することにこだわる。これは演技にも通じるものがある。最後に行う植樹も、用意された苗を植えるようなお仕着せの様なものでなく、苗木ができるまで一番手がかかる時期を学ぶ。森の中での種拾い、或いは天然の実生を拾い、育苗を経て森を作っていく。子ども達が自分たちのために50年先を見据えて自ら植えることに意義があるという。森の幼稚園をここでもやっているが、遊び方を知らない子ども達が多いという。昔いたガキ大将の代わりに自然の素材を使った遊びや危険回避について教えていく。まさにキッズコーチがやっていることと同じだ。芝に寝転んだり、落ち葉で遊んだり、葉っぱのふとんやふきの葉でトトロのかさを作る。スコップで地面を掘ったり、倒木を使ったシーソーや補助はしごを使っての木登りなど。。自然のビオトープもあり、虫や生き物も触れる。コーチの引き出しを増やす上でもこの自然環境プログラムは面白い。夜は倉本さん作・演出の舞台「屋根」を見た。雪の積もる森の中の小さな劇場の観客席は満員だ。戦前から戦中、戦後、現代への流れの中で時代から取り残された、廃屋の屋根。ここに住み貧困のなかでもひたむきに働き、家族の中に小さくて大きい幸せを見出していた夫婦とその子どもたちの物語。ものを大切にし、自分たちが生きていくために必要な分だけ自然の命を戴いて生きていく。長男、次男を戦争に取られ三男を自殺に追い込んだ戦争、戦後の大量生産大量消費や核家族化の流れなどに翻弄されながらも、また息子夫婦が作った借金で家土地を失っても、誰も恨んだりしない心の優しい夫婦。役者の演技も迫力があり、一言では言い表せない魂を揺さぶるような感動がある。進めてくれた方が何度も見たくなるというのもうなずける。倉本さんの中には「富良野自然塾」もこの屋根も北の国からにも共通のメッセージがこめられているように感じた。帰路、土曜日のレラカムイ北海道の東芝戦を観戦したが、延長の末ついに接戦を制した。母体企業を持たないのでチームの歴史も浅く、選手層が厚くなるのは時間がかかりそうだが、親子連れ、若い女性、小・中学生など、観客が一体となって選手を盛り立てている。JBL最下位ながら観客動員数ダントツ1位。市民に支持されるレラカムイ北海道の選手とKBCの子どもたちの交流は今年も実現できそうだ。人気の旭山動物園は今年も継続予定。「富良野自然塾」での自然環境教育プログラムを組み込み、農園での収穫体験その他、これから富良野での活動詳細を詰めていく。夏が本当に楽しみだ。2月11日(祝)18:55TBSで森のラブレターという番組があり、「富良野自然塾」が取り上げられる。
2009.01.18