◆生まれたてのひなぶ~

◆生まれたてのひなぶ~◆

  産んですぐ先生と助産婦さんが何か話してるなぁとは思ってた。

  でも私は安心したのと嬉しいのとで、他に気が回らなかった。

  実家の母もあれ?と思ったらしい。

  しばらくして先生が

  「びっくりするかもしれないから先に言っておくね、赤ちゃんの左膝が反対に曲がってるんだよ。

  でも大丈夫だと思うよ、逆子の子でたまにいるから」

  え?でも逆子じゃなかったけど。

  何?膝が反対?え?

  何がなんだかよくわからない私。

  ひなぶ~が連れてこられる。

  見た目普通。

  りく兄の時よりとっても赤ちゃんらしい。

  可愛い。でも・・・

  部屋に戻り、ひなぶ~をよく見る。

  膝は普通になってる。

  でも、泣く→力が入る→膝がカクッと前に曲がる・・・

  ひえ~~~我が子ながら怖い~。

  恐る恐る膝をまたカクッと戻す。

  気色悪い・・・ごめん。

  ダンナくんには見せなかった。

  言っただけで怖がったから。

  念のために、と先生が福大病院の紹介状を書いてくれる。

  産後2日目で外出するひなぶ~と私。

  看護婦さんが付いてきてくれたけど、クラクラした。

  レントゲンの結果、膝はじん帯が伸びただけですぐ治るとの事。

  「でも先天性股関節脱臼ですね、こっちの方が大変ですよ。」

  聞きなれない病名。不安。

  産婦人科に帰っても産後のブルーに加わって、一層ブルーに。

  「もしかして歩けないの?」

  「一生足が不自由なの?」

  一人で涙をポロポロこぼしていた。

  入院している時、ダンナくんの会社の人がご夫婦で来てくれた。

  奥さんはとても重い病気にかかっておられる。

  その奥さんも股関節脱臼だったそうだけど、

  「すぐ治っちゃいましたよ、大丈夫ですよ」と励ましてくれた。

  こちらが励まされてとても恐縮した。

  他にもお見舞いに来てくれた友達の子も股関節脱臼だったらしい。

  案外たくさんいるんだな、と安心してきた。


  外面がいいので、他の人の前では平気にしていた私。

  取り上げてくれた助産婦さんからも

  「あなただからこの子が産まれてきたんですよ、このママなら大丈夫って思ったんですよ」

  って励まされた。

  「やっぱりもっと悩むべきかなぁ」なんて冗談言ってたけど、ほんとはつらかった。

  でもひなぶ~はメキメキと治っていったのだ。 

                           2002・8・20記




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