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体験談 白血病の猫 サブくん
さぶ君は保護したときに「猫ウィルス性白血病」と診断され、左目も失明していました。口の中は口内炎と歯肉炎でものすごい口臭がして先生からも3年以内に80%の子が亡くなることと治療方法がないことを聞かされ、目の前が真っ暗になったのを覚えています。それからがさぶ君と病魔との闘いでした。
1年目はそれでも順調にきましたが、2年目から歯茎が赤く腫れることがあったり、熱が出たりと数回病院に行き、そのつど乗り越えてきたのですが今年の夏の終わりにまた熱が出て抗生物質でよくなったような気がした2週間後に毎日数回嘔吐を繰り返すようになったのです。食欲も激減して、熱もあり抗生物質でも熱が下がらなくなりました。私も主人も薬漬けにすることに最初からとても抵抗があったのと、薬を投与しても直らない病気であることで、さぶ君をなんとか代替治療で救えないものかと考えました。
今年の3月から主人も私も気功をちょっとかじっていまして、気功のすごさを実感していましたので、気功でなおせたらと思いペット気功をしてくださるところをネットで探しました。そして幸運にも土本先生にめぐり合うことができました。先生が動物孤児院のハッピーハウスにボランティアをされていること、女性の先生であること、ワンちゃんと猫ちゃんを飼われていることなどを知り、絶対この先生にしてもらうと直感で決めました。
その日はもう夕方でしたが、思い切って電話をしてみたら自分のことのように心配してくださって、そのあったかい心に触れて今まで我慢していた涙がどっとあふれました。思いがけず直ぐに対応してくださって、いろいろなアドバイスまでいただきました。夜11時を過ぎていました。普通だったら寝ているときに、どこの骨かしらない見ず知らずの私とさぶ君のために気を送ってくださいました。
第1回目からさぶ君に劇的な変化が現れはじめたのです。気を送ってくださった直後からあんなに食べなかったのに食欲が出てきました。台所でごそごそ音がしたので、行ってみるときびなごが入っているタッパを一生懸命あけようとしてたさぶ君を見つけたので、半信半疑であげたらぼりぼり、ぼりぼり食べて、元気なときでも一度もきびなごを食べたことなどなかったのです。その後水をぐびぐび飲んで寝ました。
次の日は気功カードをつくってもらい、その日もちくわやアジも食べました。連休でしたが、お休みの中、ずっと先生は気を送ってくださいました。数日続けました。その間ずっと食欲もあってうんちもおしっこも順調でこのままよくなってくれればと天に祈るような気持ちでした。ちょっとよくなってきたので、しばらく気功をお休みしました。そしてまた悪くなってお願いする、そんな状況でした。
そんな中、体重がぐっと落ちてきた感じがしたのでこれからどのような治療を進めていくか主人と話合いをしました。毎日病院につれていって栄養剤、インターフェロン、ステロイド、抗生物質を投与するのか、気功で先生に毎日気を送ってもらうのか、両方はできないのでどちらかに決めようということになり、気功をしてもらうことに決めました。さぶ君がもう病院には行きたくない、そう言っているような気がして。その日、先生にお願いして気を送ってもらいました。今まで気を送ってもらったら食欲がでてきていたのに、その日も次の日も食べませんでした。その時にもう長くないことを直感し、先生にそのことを告げました。長くないならせめて安らかな最後を送らせてあげたい、そう思ってなくなるときまで先生に気を送ってもらうと決めました。 のどが痛そうだとそこに先生が気を送ってくださいました。亡くなる3日前あまりにも呼吸が苦しそうなので安楽死させたほうがさぶ君が楽になるのではないかという考えが頭をよぎり、先生にメールで聞きました。私が報告するとすぐに呼吸が楽になるように気を送ってくださり、それからずいぶんと呼吸が楽になりました。
もう死期がせまっているさぶ君の前で、身近な人の死に直面した経験がない私は、いとしい人が苦しんで亡くなっていくところを直視できないという不安と恐怖で一杯でどうしていいのかわからなくなっていました。そんな中、さぶ君も頑張っているのだからあなたも頑張って!とメッセージをいただき、そうだ、一番つらいのはさぶ君で私が逃げてはいけないと決意し、最後まで絶対にさぶ君をみとってあげようという勇気までいただきました。
最後の数日は先生が気を送ってくださると、気があったよと報告してくださるのですが、どこに気があるのかなと思う程衰弱していてたった今呼吸が止まってもおかしくないような感じだったので不思議に思いました。先走る自分の気持ちを押し殺してさぶ君は今どうして欲しいのかとさぶ君の心の声を聞くように頑張ってみました。ミルクを飲ませていても、もう飲めないと合図を送ってくれるのです。それでも「これを飲まなきゃ死んじゃうんだよ!」と言って泣いてしまったこともあります。
さぶ君の最後は、それはそれは感動的なお別れでした。亡くなる前の日、主人が会社に出かけるときに、さぶくんに「明日は休みだからずっと一日一緒にいて気をおくってあげるから頑張れよ」って声をかけてました。
金曜日もずっと目が離せなくて、力のあった目がとうとううつろになっていきましたので明日はパパがずっといるから頑張ろうねと声をかけ続けました。金曜は3度も吐いて、とうとう失禁をしたので土曜の朝が迎えられないのではと思いましたが、一生懸命息をして頑張ってくれました。
最後の日の朝、びっくりするようなことがありました。悪くなってから2週間あまり、マッサージチェアの上から一歩も動くことがなく、おしっこも自分で行かなくて、私がつれていっていましたが、床に下ろしても取り付かれたように定位置であるマッサージチェアの上に逃げるように飛び乗ってその後呼吸が荒くなるので、ずっと動かさないでいたのですが、土曜日の朝、お布団を上げていつもの朝が始まるとさぶ君が自らマッサージチェアの上から降りてきたのです!おしっこかなと思ったけれど今までどんなにおしっこに行きたくても自分から行かなかったのでおかしいなって思いました。だから、あーさぶ君は最後にみんなと同じところにいたいんだと思い、お布団をしいてリビングで他の猫ちゃん3匹と私たち夫婦とさぶ君で、太陽の日をあびてお昼寝したりさぶ君とお話したりしてすごしました。鼻で息ができないのでお口で一生懸命息を吸い込んで呼吸していましたが、苦しくてたまらないといったような状態ではなく、呼吸はおちついていました。亡くなるときはこのままこの呼吸が消えるようになくなればいいなと思いました。ふとさぶ君を見つめていると失明していた左目に涙が一杯あふれていました。泣いていました。私たちはさぶ君に何度もありがとうを声をかけて体をさすりました。
夕方になってそろそろ風邪がつめたくなるころ、2週間一度も横にならなかった体を横たえました。それは力つきたといった感じでしたが、それでも3度4度と起き上がって力を振りしぼるようにしていました。もうどこにも力が残されていないようなときに、突然立ち上がって主人の方に向かっていきました。主人がよろけるさぶ君を支えてお布団に寝かせたその瞬間に主人の手に頭を乗せて、息を引き取りました。主人が大好きだったさぶ君の最後でした。さぶ君は主人と一緒にトイレで二人きりになるのが大好きで、二人で20分も30分も毎日のようにトイレで過ごすのです。主人を朝会社へ見送るとき、マンションのベランダから主人が見えなくなるまで主人を見送っていたのもさぶ君です。そんなさぶ君でしたから、夜遅く帰って疲れて長く一緒に過ごせない主人と少しでも一緒に過ごしたいと土曜日まで頑張ってくれていたのだとそう確信しています。思えば、この日のために先生から送っていただいた気を貯めて最後の力を振り絞ってお別れをしたかったんだと思います。本当に安らかで感動的なお別れでした。痛みも恐怖も全くありませんでした。
主人も私も涙が枯れるほど泣きました。そして、虹の橋を渡って猫の王国で見えるようになった目で、元気になったからだで、野を走り回っているさぶ君の姿を想像して私たちも頑張っていこうと思います。
こんなすばらしい最後があるのだろうかというほど最高のお別れでした。それもひとえにつちもと先生と知り合えて、先生から勇気と力とアドバイスをいただけたおかげです。さぶ君もどんなにうれしかったことでしょう。先生の愛情あふれる思いに感謝で一杯です。
最後にびっくりしたことも報告しておきます。さぶ君はずっと口で呼吸していたので、亡くなったときも口が開いていました。やわいうちにテープではっておこうかと言ってましたが、どうやっても閉じないのでそのままにしていました。4時間ほどたって、もう結構かたくなっていましたが二人でお葬式をして、その後しばらくしてさぶ君の思い出話なんかしていたときに、ふとさぶ君の毛が揺れた気がして見てみたら、口がなんとしっかりと閉じていました!なくなったときに、もう苦しくないからお口を閉じていいよ、もう終わったよ
って話かけていたから、さぶ君がもう猫の王国で元気にしていることを知らせてくれたのかもしれません。本当に不思議な出来事でした。
ありがとう!さぶ君! 吉井気功院の皆さま、本当にありがとうございます。土本先生、心から感謝しています!!気功バンザイ!!
2005年10月 〇〇敏子
ボンママのコメント
さぶ君は立派でした、
そして、ご家族も、飼い主優等生ですね、
「さぶ君が何を一番してほしいか考えてあげて。」
ということをまもって、がんばられました、
病気が病気なだけに、いのちをすくうことはできませんでしたが、さぶ君はこんなにすばらしいおわかれ時間をつくってくれました、本当は本人ももっともっといっしょにいたかったこととおもいます。
寿命ばかりはどうしようもありません、さぶ君は寿命いっぱい、いきてくれたのだとおもいます。
遠隔気功のご依頼があったとき、10日間も、じっとたべずに、もう下をむいたまますわっていて、いつお別れが来るかとビクビクされていた状態でした。それが、遠隔で元気をおくりましたら、食欲が出て、おとうさんに10日ぶりに甘えて、しだいに、顔をあげるようになってきました、調子がでてしばらく、小康状態になっていましたが、のどのリンパがはれてきて食べたくてものどをとおらなくなってきたのです、そんななかでもさぶくんは、ちゃんと送った気をためてくれていました、
最期まで、自分のしたいことをできたのだとおもいます、
こんどこそもう、お別れが近いと覚悟されたとき、安楽死も、おもわれたそうです、
でも、動物は安楽死をのぞんでいません。
最後まで、いっしょにそばにいてほしいのです、動物は最後まで一生懸命、今をいきる生き物です。
人権ならぬ猫権を尊重され、飼い主さんは立派に看取られました。
そしてすばらしい気づきを、いただかれました
これもペットからのおくりものですね
体験談ありがとうございました、
同じような不治の病のペットの飼い主さんに大きな勇気をあたえることでしょう。
ご冥福を心よりお祈りいたします、
2005年11月
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