スポーツニュースのコメント



TVでスポーツニュースを見ていると、必ず出てくる、枕詞のようなコメントがあります。原稿書く人も、能が無いですよね。

●「もう絶対に負けられない」
1日1回は出て来ます。「優勝争いから脱落しないためにはもう絶対に負けられない云々」って。どんなスポーツも「勝つ」ためにやってるのであって、「負けない」ためにやってる人はいないと思うんですが。

●「反撃もここまで」
「~して追いすがりましたが、反撃もここまで。結局試合には敗れました。」負けた方の努力が実らなかった事を報じるより、勝った方に視点を置いて「○○の猛追をしのいで競り勝ちました」と言った方が、前向きで気持ち良いと思いませんか?

●「○連勝を阻止」
「これで○○の連勝は△でストップ。」とか「××が意地を見せ、△連勝を阻止。」とかですね。そんなに、誰か(どこかのチーム)の快進撃が嫌いなんでしょうか。小生は好きですよ。それを、さも連勝が止まるのを待っていたかのような意地の悪いコメント。

・・・と、どれも後ろ向きなコメントばかり。日本人はどうも、こうやって出る杭を打つような、人が失敗するのを待つような風潮があって、非常に嫌悪感を覚えます。負けた方の失敗や力不足を取り立てて報じるより、勝った方の努力や喜びを報じれば良いのに、と思います。

メディアがスポーツを育てたヨーロッパやアメリカと比較して、日本でスポーツ文化が伸びない理由が、このへんにあるように思えてなりません。これによって選手は積極的な挑戦より、無難な結果を求めるようになっても仕方ないですよね。

平成15年3月10日

父の独り言TOPへ


© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: