こっちの人って


引越して1年半、お隣の県とはいえ、色々と地域性があるんだなあ、と感覚の違いをつくづく思う今日この頃です。特に、「江戸っ子は気が短い」ものだと思い込んでいたのですが、こちらの人の方がせっかちですね。以下、その例です。

●降りる人が済む前に乗る
関西では、電車のドアが開くと一も二もなく乗ろうとして、真正面からハチ合わせてる人を良く見かけますが、それよりは良いにせよ、どうも馴染まない感覚ですね。降りる人を待ってはいるんですが、一瞬でも早く乗り込みたくて仕方がなさそう。最後の1~2人がまだ降りない内に、それをすり抜けて乗り込む。そんなに慌ててる割に、乗ってからの動きが遅いので後ろがつかえるし。

また、ドアの位置に列を作って整然と乗込むのが本来ですが、列ができずにバラけている場合、それでも「自分はあの人の後だな」と暗黙の順番を認識して電車が来たら譲り合って乗るものと思っていましたが、こちらの人はそのような場合、いざ乗る時は早い者勝ちで良いんですね。小生はそんな感じでつい譲ってしまうので、順番も4~5人スッ飛ばされるのが常です。

●右折優先
車が混んでる時に、これで交差点がマヒしているのを藤沢あたりでも良く見かけます。本来、交差点は直進優先、その次が左折で、右折車は対向車線の妨げにならない状況になってから右折にかかるのがルールですよね。都内は意外とこれが守られています。

それが、左折が1台いると右折も1台行くんですね。左折車の後続に直進車がいても、とにかく自分は突っ込む。例えば横断歩道に歩行者がいて左折車がそれを待っており、自分の車体が曲がりきれずに、直進車の針路を塞いでそれを待たせても、です。そのために対向車の交通が妨げられて、他の多くの車が迷惑する事を顧みません。とにかく自分が一刻も早く右折したいんですね。片側1車線で、右折車の後ろに列が出来ているような場合は、対向車がある時点で譲るのが自然なので、それまで待ってれば良いのですが。

もうひとつ、横道から出てきて右折するような場合、とりあえず手前の車線が空いた瞬間に突っ込み、行きたい方向の車が途切れるのを待つ。右から来る車がそれで渋滞しても、です。小生の感覚では、両方向の車がある程度途切れるまで出ないで待つんですが。

●入れる所で入る
やはり車が混んでいる時、例えば2車線が1車線に変わる地点で、普通は合流する側の車線も車線減少する地点まで行ってから、1台ずつ交互に合流するのが普通だと思っていたんですが、こちらは合流される側の車列の、ちょっとでもスキがある場所に、合流点のかなり手前でも入れる所に入る。合流する側の車線は随分先まで空いているので、前まで詰めて待てば後ろの渋滞も多少良くなると思うんですが。逆に、自分の前にそうやって入って来られると「何でこんな所で入るんだ!?」とつい独りで文句を言ってしまいます。

●クラクション鳴らして行く
すれ違い等の状況で相手の車に譲ったとしましょう、すると相手は「ビッ」とクラクション一発鳴らして去って行きます。「俺が何か邪魔したか? せっかく譲ってやったのに!」と始めは思いましたが、手を上げてお礼をする代わりのサインなんですね。クラクションは「警笛」であり、警告の合図だと思い込んでいましたし、これは未だに馴染みません。先日都内を走った時も、譲った場合相手はサッと手を上げてすぐに行きますので、静かですし気持ち良いです。


・・・・・等々、小生が感覚の違いを感じるのは単に地域性のためであって、こちらの人同士はそれが普通なんでしょうが、合理的とは思えない事も多々あるので、今のところ、慣れるというよりは我慢している状態ですね。

平成15年3月16日

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