車椅子の王子様 2章

2章 ゴールのある道のり。

   彼は、週に3回リハビリに行くようになった。
   太一はそれを一生懸命支える。
   「いっててて・・・・」
   『あっ。大丈夫です?』
   「うん。大丈夫」
   1時間後・・・。
   「もう・・。できないや・・。」
   『レギュラー戦まではあと2週間ですvv』
   「はぁ・・。」
   と。彼は、ため息をついた。
   しばらくすると太一の付き添いもなくなった。
   彼は、太一に秘密でリハビリにきているのだ。


       レギュラー戦2日前
   『高山先輩!』
   「なに??」
   『南先輩や千石先輩に頼みに行ったです!そしたら・・・。
     OKだそうです!!おめでとうございますです!』
   「ホント!?ありがとう」
   彼は、太一をぎゅっと抱きしめた。

       レギュラー戦当日・・。
   あいにく、相手は千石だった。
   勿論、彼が立てるようになったことは誰も知らない。
   さらに、驚いたのは新しい技、立海の丸井ブン太がつかう
   綱渡り。彼は、この2週間のうちにここまで成長したのだ。
   太一も、千石も知るはずがない・・・。
   久しぶりにコートに立つ。車椅子でフェンスまできて。
   そこからは、歩きできた。勿論、千石やその他の山吹テニス部
   部員は驚いた。
   「おねがいします」
   「歩けるようになったんだね。」
   :歩けるようになったんだね・・。:と千石は口ずさんだ。
   その言葉を、頭に入れて戦いが始まった・・・。
   どちらかを決めて、コートは千石。サーブは彼がもらった。
   どっちが勝つのかは勿論、どちらが強いかの方が見ものだった。
   今の3年と2年は1年のとき彼がレギュラーだったことを
   当然知っている。1年はラケットを持ってないというが
   彼は、病院でリハビリのとき頑張ったので握力が増した。
   千石との対決の日それは心地よい風と暖かい日差しに包まれた
   日のことだった・・・。

           2章終わり



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