あっちゃん



今読んでもウルルなきくりんこ
私にしては良くできた文章だったので
ページにしてみました
がんばれる理由かなぁと悩みながら
ここにUPしました

あっちゃん(4/30の日記より)

今思えば知的障害であろう
田舎の小学校で、特殊学級はあったが
通常学級に在籍していた
後で聞いた話だが
母親が拝み倒して普通学級に入ったらしい

彼女は小学校1・2年で一緒だった(と思う)
私は障害があっても気にせず一緒に遊んでいた
と言うより、障害云々などと言う言葉は知らず
ちょっと言葉が遅くて話し方が変わった子
程度にしか思っていなかった

2人でトンボを捕まえたり、散歩したり
あっちゃんのトンボの捕まえ方は
実にダイナミックだった
手のひらをちょっと丸め
とまっているトンボに”ガバッ”といっちゃう
そのまま昇天してしまうトンボもいた
チョウチョもまた然り・・・

あっちゃんのお家に何度か遊びに行った
あっちゃんのお母さんはすごく喜んで
「あっちゃんとお友達でいてね」と言う
その頃は、なぜそんなにお母さんが喜んだのか
どうしてわざわざ”お友達でいてね”等というのか
理解出来なかった

私は小学校5年生で、今の地に転校してきた
その頃はもう、遊ばなくなっていた
お別れの時、あっちゃんは普通学級ではなかった

最近、あっちゃんを想う事が多くなった
きっと、ふしぎくんと重なるのだろう

障害のあるかわいい娘に友達が出来た
娘と手をつなぎ、家に遊びに来てくれる
仲の良い友達

あっちゃんのお母さんが
”お友達でいてね”
と言った気持ち
今の私には痛い程分かる

ふしぎくんのお友達が来たらきっと私も
「お友達でいてね、また遊びに来てね」
あっちゃんのお母さんと同じ想いで言うだろうから

あっちゃんは今、何をして何を考えて生きているんだろう


'04.05.25



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