□桜の樹の満開の下□

2005年の6月、庭に桜の苗木を1本植えた。

 ありきたりな言い方だが、桜ほど多くの日本人を魅了する花木はないだろう。春の訪れとともに咲き、あっという間に散っていく。
そのわずかな開花時期を誰もが心待ちにしている。
個人的には満開の桜の下で花見をして、酒を飲み、ほろ酔い気分になるのがなんとも言えず嬉しい。

うちのすぐ近くに地元では有名な桜の名所があり、花見のシーズンには酔っ払いを車で轢き殺しそうになるくらい賑わっている。
僕は桜は好きだが人ごみは嫌いだ。

そこで、人ごみを避けて手軽に花見をするために桜の苗木を植えたのです。ところで、いくら日本人を魅了する桜といえども、庭に植えるとなると事情は一変するようです。人気者の桜が庭では嫌われ者になってしまう。

どうやら、毛虫がたくさん出るようです。それで嫌われるようです。
ときどき、秋なのにどこかの桜の花が咲いたってニュースがありますよね。
あれは毛虫が原因らしいですよ。桜の木が、毛虫に葉を食べつくされて、陽気が続くと春になったと勘違いするみたいです。

そんなことを知って、少し迷ったのですが、それでも思い切って庭に桜の木を植えてみました。「庭で花見をしたい」という野望が勝ったのです。
何年か後に大きく育った桜の樹の満開の花の下で花見をしたいと思っています。


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