杏子のKIMAGURE缶

その8


 今日で入院一週間になった。先週の午後からだから、もうそんなに経つのかと思うと感慨深い。あの時は、子どもがこのお腹に入っていたのかと思うと。何か不思議だ。
 今日はまた朝からダンナと上の子がきていた。(11時ごろ)
 そのまま昼ごはんを昨日とおなじくとって、3時すぎにお迎えがくるまでいた。今日は義父母に加えて、義妹夫婦もきた。義妹夫婦にはまだ子どもがいないので、まだ危なっかしげに抱っこしていた。
 ケーキをお見舞いにもってきてくれたので、皆で食べた。赤ちゃんといっしょに写真(デジカメ)撮ったり、かわるがわる抱っこしたり・・・と、ちょっとふだんより騒がしかったせいか赤ん坊も泣き出してしまったりした。
 めったに泣かない子なんで、泣くとみんなおもしろがっていた。
 上の息子も機嫌よくはしゃぎまわっていた。赤ちゃんかわいいねえ、とか、足がまめみたいにちっちゃいよ、とかまずまずの反応。家に帰ったら、この息子の動向に注意しなきゃ。まちがって踏まれでもしたら大変だ。
 ベビーベッドを息子避けに(笑)下の部屋へおいてもらった。ほか、洗面所の洗面台(シャワー付きの)も、赤ん坊のために新しくしたそうだ。(下の台の部分だけ) なかで赤ん坊を洗えるように大きなものにしたらしい。
 もとからヒビが入っていて、だんだんそれが大きくなりつつはあったのだが・・・。これで、家の周囲の環境もバッチリ!? いよいよ退院まで(予定では)あと4日。準備万端ってとこ?
 ラウンジでの食事も、このあいだまでいた人たち(例の元気なヤングママさんたち)が退院してしまって、またあらたに出産した人たちが顔を出すようになった。帝王切開だと10日かかって、ふつうのお産のひとより長いので、そのあいだの入れ替わりがあってなんだかなあ、という感じだ。長くいればいるだけ、そういう人たちを見送ることになる。さびしいような、うらやましいような。
 私は10日間だけだけど、なかには2ヶ月も入院している人がいて(お腹の大きいひとだ)そういう人は、さぞや、と思う。入院生活も少しならいいけれど、長くなるとちょっとやだなあ。外出とかできればよいのだけど・・・
 せっかくプライベートビーチなどといって(院長が勝手に言ってるだけ、近くにあるもんで)、きれいな砂浜があるんだから。短いあいだでいいから歩けたらね、気分転換にもなる。(ついでに本屋へいけたら! なんてね)
 夕食(カニ玉、ワンタンスープ、サラダ、ごはん)食べて帰ってきて、ホンパラみてたら、いったん帰ったダンナがもどってきた。古本屋等へいって帰ってきたそのついでによったとか。いいよなあ、私もいきたいよ~~
 この部屋にいると空気が悪くて、暑いし、気分も鬱屈してくる。まさにシャバの空気がなつかしい! なのである。
 明日は7日目。抜糸(ホッチキスだから、抜鈎)があるはず。それが終われば、たぶんシャワーも浴びれるようになるだろう。しかし、重ねて言うがこのお腹。今日も息子に赤ちゃんもうひとりいるの?と聞かれてしまった私。
 直視するのがおそろしい。ラウンジで食事のとき傷の部分をさすっていたら、(まだちょっと傷がシクシクと痛むのだ)「これからですか?」と聞かれてしまった(^^;
 服の上からでも、まるで妊娠6ヶ月くらいには見えるかも。超ヤバ~~である。こりゃ当分、温泉にはいけないや。帰るときもホント、マタニティーでもよいかもね。赤ん坊抱いた妊婦さん?なんて見えたりして。
 まさか、ね(^^;

   読書  「石ノ目」(乙一)集英社

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