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谷中墓地に入ると
桜の葉がほんの一部黄色になって
ポイントをつけている
この夏、木陰を作ってくれてありがとう
でもこの夏はそれほど暑くなかったなあ
などとのんびりペダルをこぐ
藝大正門から上野奏楽堂を過ぎて公園に入る
目の前をかっこいい長半纏を着て
女の娘が3人歩いていた
黒の下地に赤や橙で鮮やかな柄が浮き出ている
これは写真を撮らねばと思い
一度追い越してからナップザックを開いて
デジカメをさがした
彼女たちはすぐそばに来た
襟に「東京藝術大学・・・学部」と入っている
(エッ藝祭なの?・・・ああそんな時期か)
私は思わず、「パレードは明日?」とたずねた。
「いま、やっていますよ」と聞いて
私は大急ぎで噴水前へ移動する。
ハイハイ、噴水前ではパレードを終えた彼らが
打楽器というか、パーカッションというか、
鳴り物というか
30人くらいで楽器その他を
一生懸命に敲いている最中だった。
女子リーダーの笛に合わせて
身体中でステップを踏み、踊り、敲いている
見事なことに、この人数でもまったく乱れない。
阿波踊りのリズムというよりは
サンバを藝大風に作曲したリズムのようだ。
去年と同じなのかそこまでは分からない。
彼らは学部ごとに作った半纏や長半纏を着ている
それぞれが工夫をこらしたデザインである
基盤は和風。輿車の車輪とか、菊とか
どれをみても「うまいなあ、粋だなあ」と感じさせる。
鳴り物隊の前では
それらの半纏を着た若者が、その何倍もの人数で
リズムに乗ってはしゃぎまくっている
掛け声とともに合いの手の水が飛んでくる
鳴り物隊とハシャギ隊が
かみ合って乗りまくっている。
いやあ実にいいなあ、これこそ「若さ」だ。
サンバダンスが終わると
学部ごとに作った「張りぼて」の前で
あらためて気勢を上げていた。
全部で八基の張りぼてがあったが
この張りぼてすべてがまた、
見事な出来栄えなのだ。
そのあと2組に分かれて綱引きを始めた
でも勝ち負けはあまり関係ないのだと思う
徹底的に乗りまくる作戦なのだろう。
私はここまで観て、現場をあとにした。
明日は藝大に行ってみようかな。
いちどはのぞいて見たいところのひとつだ。
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