気まぐれ屋。

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2022.01.04
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カテゴリ: ヒトコトモノ
​​​​​​​​​ 西洋占星術の世界では、2020年12月22日から ​​​ 『​風​の時代』 に突入​​ したらしい。それがナント 200年も続く 、という。つまり我々現代人の誰もが、既にこの時代に生きているわけだ。

『風の時代』については、以前から何となくは耳にしていたものの・・・どういうものか気にもしていなかった。けれど 「200年に一度の転換期」 とか知っちゃうと 、急に有り難みを感じる。 特別な時代 を生き始めたんだなーと、ちょっぴり意識したりなんかして。
​​​ 『風の時代』は、 個人の 自由や多様性 フレキシブルな時代 ​​ ​。​ 兎に角、これまでのように 財力や権力が物を言う世の中は、 一年以上前に終わった​​ のである。

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​​​
2021年の大晦日。何年ぶり否、 十数年ぶりくらいに『紅白
歌合戦 をわりと真剣に観た。

私が音楽業界に居た頃は、『紅白』関連も仕事の一環だった。その時代はまだ『紅白出場』にも大いに価値があり、歌手にとって “神聖”で目指したい場所 だった。だから記者会見に行くと 出場歌手の意気込み がガンガン肌で感じられ、会場に何とも言えぬ緊張感が漂ったものだ。
​全盛期の『紅白』​ ​聴衆を惹きつける力​ があった。番組を作る裏方にも唄う側演奏する側にも、 “生放送”ならではの 緊張感や情熱 があって。迸る汗、息遣い、鼓動が画面からも伝わってくる ​熱い“歌番組”​ だった。

いつからだ?  “見た目”重視のおかしな番組に 成り​ 下がって しまったのは。随分前から『 一年を締め括る 歌の祭典』 の意義を見失い、 口パクは当たり前。自分の楽曲で 勝負しない。歌よりも寸劇や隠し芸、巨大セット化した 衣装 がウリに。​ そんなのが ダラダラ何時間にも及び 繰り広げられるだけで “歌合戦”の体をなさない


『紅白』を観る人が減っても、 世の中の音楽の聴き方が 変わったことを言い訳 にして、 高い受信料を払う視聴者の 思いを汲もうともしない。様々な力関係で 出場者が決まり、 ​偏った顔ぶれ​ のパッとしない歌を聴かされ続けても、そりゃわざわざ大晦日の貴重な時間割いて観る価値はないわ。​
そういう 番組製作の態度に嫌気 がさしていたのだが・・・
​『紅白』に藤井風が出る​ というので、
ザッピングしながらではあるが、初めから最後まで視聴してしまった。

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歌以外が目立った ”頃の番組構成 と比べると、今回のはシンプルでマシなのかもしれない。 司会者三人は多すぎるのと、 審査員と紅白分けはもういいよ。 それと今時のムーブメントを意識して、意味不明な宣伝っぽいコーナーをねじ込んだのは、要らなかったなー。 舞台セットが生花で彩られたこと 自体は、 やや地味だけど悪くなかった。 ただし、有楽町某所がメイン会場になったのは残念。 『歌合戦』 なんだから、せめて 音響 にはこだわろうよ? そういうとこに出るんだよ、 ​作り手の本気度​ が。

それに、やっぱり ​“口パク”や“歌唱力の低さ”​ が気になる。
歌唱力を自慢とする 演歌歌手も持ち歌を唄わず、 歌以外の ​しょーもない事​ を取り入れるのは謎。『紅白』という一番の見せ場で、 自分の歌を何故精一杯唄わない?  カバーなんかオリジナルに叶うわけがないじゃん。 踊りだけの人やカラオケレベルで聴いてられない時は、思わず チャンネルかえた。
たとえ上手くなくてもヒットがないにしても、 一年唄ってきた 成果を最高のパフォーマンスを全力で見せるべき じゃないの?その前に 話題性もない のに ​飛び道具だけで出られちゃう​ のが何より 問題 だ。
​​​

そんなツッコミを山ほど入れながら、 待ちに待った藤井風 の出番。
YouTube出身の彼の原点を想起させる演出は、まあ良い。 ​歌番組初登場​ にもかかわらず、 いきなり特別扱いなのは 引っ掛かった が、サプライズ感を出したかった演出は解った。それに大スター達の中で物怖じせず役目を果たした姿には、感心した。
しかし ​『紅白』が完全に終わった、藤井風が終わらせた​ と思った(モチロンいい意味で)。 藤井風 の紅白出場により、 その直前まで舞台上で起きた事のすべてが 吹き飛んだ のを感じた

躍動感あるピアノ 演奏や表現力豊かな歌唱力、方言丸出しの飾らない性格 ・・・ ​藤井風の 素のままの魅力​ が生々しく全国に流されたことで、 『見せかけ』 で許されていた 出演者のパフォーマンスが急に ​​陳腐 になった。 ​僅か​​デビュー二年目の、 素人っ ぽさの残る方言丸出しの気のいい兄ちゃん が、紅白の大舞台で “ホンモノ” を​見せつけてしまったのだから。それも 大して 着飾らずとも色気やオーラが溢れ 誰より目立って る。

​これではもう、
口パクや特技や豪華な衣装や容姿で誤魔化す ​​ 『紅白歌合戦』は ​​ ​​ 通用しない ​藤井風が魅せた 紅白らしからぬ世界観 ​の​ ​インパクトは破壊的 。私には彼が鍵盤を叩き唄う度に、 ​72回も続いた『 ​紅白』 がぶっ壊れてく音​​ が聞こえた。 もしや局側が藤井風の破壊力を借りて 錆び付いた 『紅白』のイメージ 覆したかったんじゃないのか?とさえ疑うくらいに。
そんな彼の余韻消えぬまま、直後に登場したYOASOBIは災難だ。
しかし、 幾田りらも負けてない。 彼女は 必死 だった。 歌は上手い から、ナンとか テンションを落とさず YOASOBIの 魅力を伝えられたが・・・藤井風の後から 番組の空気は完全に変わって しまった。

今回面白かったのは、一部のベテラン勢の揺るがぬ歌声は別として、 動画 等で注目された歌手​ の方がTVをメインに活躍する人より 生放送に耐えうる歌力がある と分かったことだ。YOASOBIは言わずもがな、例えば“まふまふ”とか。 ​​ 『紅白』に対するリスペクトが 全身全霊を傾けて唄った姿から伝わり、 カバー曲でも非常に好感が持てた。​​ サブスク世代 に支持されるアーティスト​ は、事務所頼みのアイドルと違い、 メジャーになる前から厳しい目に晒されているのが効いてる のかも。そこで 充分に鍛えられてる 分、 クオリティが高め。
それがよく判る『2021年紅白』だった。

もし2022年も『紅白』がある ならば、
出場者のハードルが更に上がって しまうだろう 。今後も懲りずに 『歌合戦』 と名乗り続けるのなら、 自分の歌を心こめて​唄える“歌手” ​を、出場させるべきだ。アイドルも演歌歌手もそれ以外のジャンルも、あの程度の 『学芸会』 で​ 満足 しない プロとして歌で人を感動させられる実力者 に限って。

​​​ 大きなパラダイムシフト ​起きる 『風の時代』 に、まさにピッタリな ​藤井風 ​。この前の『ねそべり紅白』配信で彼は、 『藤井微風(そよかぜ)』 ​​​で行くと 新年の ​​​ 抱負 ​​を語ってた。​本人はそのつもりでも、 ​受ける側の風圧 はいちいち凄いものになりそうな予感。​ これからの音楽界に一石を投じる存在 になるのは間違いない。

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『紅白歌合戦』は オワコン。 そう言われ始めてだいぶ経つのに、ここで新年早々私は何の役にも立たないことを書いてしまった💧 
でも今年最初に引いたお神籤には、こう書いてあったので、それを心の支えにこの一年生きていくと決めた。

出来ることを増やすより
楽しめることを増やせば なお楽しい 
考え方次第で運気は上がる

笑顔をたやさず カリカリせず 前を向いて
今年もめいっぱい好きな音楽と活字の海に溺れたい。

今日の雲ひとつない空のように
2022年がそれぞれにとって 
素晴らしい一年となりますよう🙏 

★  ★  ★  ★  ★
今年最初のひとこと。
「猫猫猫と念じて初夢は笑えるやつを期待したけど、
熟睡してしまった😂」

​​
​鍵盤壊れそうなほど 打楽器 みたいに​
弾けまくるピアノ の弾き方好きよ。​
演歌歌手もカバーやるなら ココまで自分のものにしないと。 ​​​​​​ ​​ ​​ ​​ ​​ ​​ ​​





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最終更新日  2022.01.07 23:49:50
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