ステージ中央と両サイドにスクリーンが設置されている。
ステージ両サイドにスタンド席近くまで上るお立ち台のようなステージ。
ステージからY字型に花道がアリーナの2/3程度まで伸びている。
Y字の分かれ目にはセンターステージ。
花道先端や他の曲がり角にもそれぞれ小さなステージが設置されている。
オンステージシートには40数名が着席。
ステージ裏のスタンド席まで、びっしり客席が埋まっている。
開演予定時間を10分ほど過ぎて、5時40分開演。
MC:
今日は5時半という中途半端な時間に始まってますけど。
ね、中途半端だよね。
大阪では5月にもやって都合4回、今日が最後になります。
こうしてひとつひとつ終わっていくのが、すごく寂しいです。ホントに寂しいんですよ。
MC:
一応この2曲で、お客さんみんなに挨拶して回ることになってるんですけど、
疲れるんですよ。昔はこんなに疲れたかな、って考えてるんですけどね。
(「小田さーん、素敵~!」「小田さん、男前!」など次々掛かる声に...)
声かけるのは後ろのお客さんばっかりですね。前の人は黙ってる。
やっぱりあれでしょうね、後ろの人は何かしら不満があるんだろうね。(笑)
(ギターを持って、ギターの稲葉さん、アコーディオンの栗尾さんとともに
花道のセンターステージへ。
小田さん、眼鏡をかけ、ネタを書いた紙を見ながら)
MC:
何喋ろうかな。喋ってみないとわかんないんだよね。
あ、CMの話、いってみますか?
昔、ネスカフェのテレビCMに出たんですけど、恥ずかしいですねぇ。
現場では向こうの言いなりにやるわけですけど、二つだけやめてくれって言ったんです。
ひとつは、あの「違いがわかる男...♪ダバダ―♪」っていうの。
それから、歌を流した後で「♪ダバダ―」っていうのもダメって。
なんかダサいでしょ?あ、ネスカフェの人いますか?すみませーん!
ヒヘへへへ・・・(注:小田さんの笑い声)
でね、現場でコーヒーを淹れるんですけど、本当はドリップで淹れた方がおいしいんだけど、
ねぇ、そうでしょ。あ、ネスカフェの人、すいませ―ん!
でもやっぱりあのネスカフェなんですよ、インスタントの。
「あ、ネスカフェや~」って。(笑)
(小田さん、センターステージ上で一人になる。)
MC:
この曲は昔突っ張ってた頃歌ってたんですが。
昔はコンサートでも全然喋らない時もあって、
すかしてたんですよ。
昔、オフコースがまだ売れてなかった頃、CMの音楽の仕事ばっかりやってた時がありました。
もちろん、CMでオフコースの名前なんか出ないんですよ。
その頃かぐや姫と同じ事務所で、向こうは売れてて、こっちは全然売れてなくて、
それでかぐや姫のコンサートについて行って、時間を15分くらいもらって歌うんですが、
お客さん、シーンとしてるんだよね。
で、思いついてCMの曲やってみたら、受けるんだよね~
その頃、いろいろやってましたよ。エメロンとか、ブルガリアヨーグルトとかね。
(さわりの部分を歌う)
で、それからCMメドレーやったらバカ受けで...
でもふっと気がつくと寂しいんだよ。自分達の歌をやってる時は静まり返ってるんだからねぇ。
MC:
この前、鶴瓶とテレビの仕事したんだけど、もうすぐ放送されますよ、NHKで。
次の土曜日かな。夜遅い時間だから、仕事帰ってからでも見られますよ。
鶴瓶はまじめにやってましたよ。
真面目でね~、ちゃんとオフコースの曲も全部聞いてきてて、
リストの気に入った曲は丸つけてて、それから三角や、バツもついてましたよ。(笑)
で、聞いてくるんですよ、「どうして今回は『秋の気配』やらなかったんですか」って。
「いや、前回もその前もやったし、バンドのみんなも飽きたみたいだし」って。
今日もやりませんよ。
でも鶴瓶も「やらなくて正解だったと思いますわ」って言ってたなあ。
あちこちでレコード屋さんを回りますが
レコード屋さんには丁寧に挨拶するんですよ、お願いしますって。
そうすると「秋の気配という曲は良かったです」ってよく言われる。
ちょっとやりますか?
(ギターで「秋の気配」のイントロをやり始めたはずが、「夜空ノムコウ」のイントロに...
「♪あれから~僕たちは~」と歌いかけてやめて
「何故かこうなっちゃうんですよね」と言って
改めてイントロから初めて 「夜空ノムコウ」
をワンコーラス弾き語り。
それから 「秋の気配」
もワンコーラス。)
MC:
ダラダラやってますが...
今日は5時半始まりかぁ。思いっきりやりますか?
(観客わぁっと沸き、口々に色々な曲をリクエスト)
そんな、いろいろ言われたって、
僕もうちで自分の曲ばっかり練習してるわけじゃないから。
今度改めて、みんなが言う曲、どんどんやるっていうのもいいね。
そういう場を設けてね。それ面白いね。
キョ―ドー東京と、がっぷり四つに組んで。
朝までってのもあるけど。
ダラダラコーナー、最後の曲、「woh woh」です。
《スクリーンでご当地紀行VTR》
~どこかわからない橋の上
「フェスティバルホールが見えます。こちらにはお馴染み水上バス。
このクソ暑い大阪のご当地紀行。今日はどこに連れて行かれるんでしょうか。」
~造幣博物館
門の前で。。。「お札を作っているところが見られるんでしょうか」
中で10円玉製造過程のモデルや500円玉が作られる過程などを見る。
「皆さん、500円玉は誰でも簡単に作れます。どんどん作りましょう!」!!??
偽硬貨探知機のようなもので「正しい100円玉」が見分けられるのを見て。。。
「偽500円玉をつくってもすぐにばれてしまうということです」
建物から外に出ながら。。。「私はとんでもない勘違いをしていました。
万札がバンバン作られるのが見られるのかと思ってましたが...
ま、タダのところだからこんなモンでしょ
涼しかったから良しとします。」
~将棋会館
入り口前で。。。「こんなところに連れて来られました。
自主性はまったくありません。
ここで将棋させって言われたらいやだなあ」
殺風景な建物の中。廊下で公衆電話をかけようとしている小学生に
「君、ここに通ってるの?」 小学生「はい」 小田「将棋、やるんだ」 小学生「...はい」
小田「強いの?」 小学生「...(無視)」
廊下に掛かっている誰かの肖像画をしげしげと眺め。。。
「もう少しうまく描いてあげられないものでしょうか」
一室に入り「うわ―暑い。ここは冷房が効いてませんね。でも無料だからしょうがないね」
会館から外に出て。。。「小学生の頃、将棋をやって、負けると悔しくて、本当に悔しくて、
泣いてたのを思い出しました」
~下水道博物館
建物前で。。。「無料見学シリーズ連続第3弾は、なんと下水道博物館です。
こんな所、地元の人は来ませんよ。」
建物前の人工池で遊ぶ子ども達を見て。。。「こんなところでガキが水遊びしてます。
ここ、水遊び場じゃないでしょ。衛生面なんかは大丈夫なんでしょうか。
ま、僕の知ったこっちゃありません。行きましょう。」
中の展示物を見て。。。「感心します。小学生にもよくわかるように説明してあります」
~大阪歴史博物館
入り口前で。。。「去年できたばかりの所らしいですが、ここはなんと有料です。
600円も出す値打ちのある素敵な展示物があるのでしょうか。」
中で、薄い板か何かで作られた人形を見て「薄っぺらい人間です。どうせ作るんならどうしてもっと
立体的にしないんでしょうかね」
精密に作られた、ミニチュアの町並みの模型を見て。。。「さっき薄っぺらい人間をけなしてしまいましたが、
これはすごい。(観劇をする人たちの模型を指して)この人たちも一つずつ丁寧に作られています。
これを作った人は偉い!まいった!
自分がこれを作ったら、毎日ここに見に来ますね。みんなどんな風に見てくれてるかなって。」
~大阪城公園とおぼしきところで、麦藁帽子をかぶってスケッチする小田さん。
突然ゴォーっと風の音がして帽子が飛びかけ、慌てて頭を押さえる。
あごの下で帽子の紐をしっかり結んだ小田さん。。。
「新企画のご当地スケッチ、今日は大胆にも大阪城です。
さっき博物館の精密な模型に打ちのめされたんで、頑張ってみましたが、どうでしょう。」
~大阪ドーム
ドーム前で。。。「大阪といえば阪神タイガースですが。昨日のご当地VTRをどうぞ。」
甲子園でカチワリをもって高校野球を観戦する小田さんが映される。
「と言うわけで、今阪神タイガースは大阪にいません。
このご当地企画に星野仙ちゃんを引っ張り出そうと思ったんですが不在です。
仕方ないので今日はここでダイエー対近鉄の試合を観戦します。
王監督も梨田監督もローズも誰も知り合いじゃないですが」
ドームで、近鉄バッファローズの帽子をかぶって、嬉しそうに試合観戦。
ローズが打ったのを見て「打つもんですねぇ」と嬉しそう。
~大阪城公園を自転車で走る小田さん
「城ホールはもうすぐ目の前です。後半も盛り上がっていきましょう!」
スクリーンに色づけした絵が映し出される。公園の木々の緑の向こうに見える大阪城。
お見事!
[アンコール2]
時に愛は
I LOVE YOU
(園山さんクラリネット、稲葉さん、小田さんサックスを手に、センターステージへ。
準備の間、場内静まり返り、緊張した空気が漂う。
小田さん、サックス用のマイクの前にかがんで
「そんなシーンとするところじゃないですよ。(笑)聞いてください。」
センターステージが高くせり上がり、3人がライトに浮かび上がって...)
ムーンライトセレナーデ
キラキラ
(画面に歌詞が出て、客席もみんなで歌う)
[アンコール3]
same monn
(小田さん、バンドメンバー、いづみちゃん全員でアカペラ)
エンディングCGアニメ
ライティングがとてもきれいでした。
花道の色が変化し、客席にも色々な模様が様々な色のライトで描き出されたり...
客席の自分もステージと一体になっている気がして盛り上がりました。
初めての子連れライブ体験でしたが、子どもから年配の方まで、
無理のない自分なりのノリで充分楽しめたのは、まさに小田さんの力。
ご当地紀行は、大阪ドーム以外は地元の人間もあまり行かない、マイナーなところばかりでびっくり。
「下水道博物館」は、去年うちの小学校PTAの社会見学コースに入っていましたが、
とっても人気がなかったところです。
「歴史博物館」には、一度行ってみたくなりました。
そういえば、偶然小田さんのお父様を客席で見かけました。チラッと。
そのときは小田さんのお父様とは知らなかったのですが、後で聞いてびっくり
息子のステージを見に、わざわざ大阪まで来られていたのですね。
最後に小田さんが、「こんな過酷なステージが、いつまでやってられるかわかりませんが
できる限り走りつづけたいと思います!」と言っていたのが印象的でした。