流れ雲

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3:遺伝子診断や遺伝子治療が始まった



”ヒトゲノム計画”という言葉を耳にされたことがあると思います。

1990年からスタートしたこのプロジェクトは、32億個の遺伝子の暗号文字を解読し、

個々の人間に組み込まれた人生のプログラムや人類進化の謎に迫ろうとする

遠大な試みです。

2000年6月で、クリントン前アメリカ大統領は、ヒトゲノムの解読が終わった事を

宣言しました。

早くも特許を巡って激しい先奪戦が繰り広げられています。

遺伝子は、約3万種類の意味のある情報をもっていると考えられています。

この中には病気に関する情報も含まれていますから、きちんと意味を解読できれば

病気の予知をはじめ、新薬や治療技術の開発に生かすことができます。

とはいえ、ひとつひとつの遺伝子のしくみや働きを正確に突き止めるのは

これからの作業です。

しかも、そこから新しい治療薬や遺伝子治療などが21世紀医療の柱のひとつに

なることは間違いないでしょうが、現実にはまだまだ多くの克服すべき課題が

残されています。





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