☆


信じて・・・


「ほら、葉!早く来なさいよ!!」
アンナは少し不機嫌そうに言う。
「葉がいきなり外に出ようっていうから
 わざわざ出てきたんだからね!ったく・・・・。」
やっぱり不機嫌そうに見えるのだが、
その反面少し嬉しそうに見える。

・・・だって今日は大事な人と過ごす
   最後の夜かもしれないんだから・・・。

もちろん葉は、
そんなことを考えてアンナを外に連れ出した訳ではないだろう。

「だってよ、今夜は星がきれいだから外に出て見た方がいいだろ?」
と、葉はアンナの横へと行った。

全く気楽なものである

「あんたねぇぇえ」

ばしっっっっっっっ

アンナの平手打ちが、みごとに葉の左頬へと入った。

ばたんっっっ

「ほらさっさと、行くわよ」
アンナは葉が倒れたことを気にせずスタスタと歩き始めた・・・
                      がアンナの足が止まった。
「ところで、星を見るのにいったいどこまでいくのよ」
アンナは振り向いて言った。

「ぃたたた」 
葉は、もとの位置にもどってそして、
「・・・着くまでのお楽しみ」

「ろくでもない所に行ったら殺すわよ」

「ひぃ」

やっぱりいつものアンナだったりした(汗)

「・・・・葉と散歩なんて久し振りね」
ポツリと言った

「おぉ。そうだな、
 いつもは阿弥陀丸がいるし初詣では、まん太達いたしな」

「お!!!」

「うぇっへっへっ、着いたぞ」

「着いたって、ここ学校の裏山じゃない」

「ほら、上見てみろよ」
葉に言われてアンナは上を見上げてみると、言葉を失った。

アンナの目には、東京にまだこんなにたくさん星があったのかと思うほど
                  空一面に星で埋めつくされていた。

「うぇっへっへっ、すげぇだろ」
葉は自慢げに言う

「こんなにたくさん・・葉、こんな所どうやって見つけたの?」

「うぇっへっへっ、学校遅刻してさ授業にでるのがめんどくて、
    たまたまここで寝てたら夜になってしまったんよ。。。」

「そういえば、一日消えてたわね。っでも葉らしいわ」
今、アンナが笑った様な気がした。

「うぇっへへ、これをアンナに一番に見せたくて、
            まだ誰にも教えてないんよ(///)」

「ばかっ。。。」
アンナは木に寄り掛かり、そして寂しそうな顔をして言った。
「明日には、もうあんたは炎にいないんだよね・・・。」

アンナの寂し気な顔を見たら、葉は何も言えなくなってしまった。
普段、強そう見せてるが 裏に弱さを隠してると知っているからだ。
例え、待ってろとか約束しても守れるのかは分からない・・・
だったら最初からそんな約束はしない方がいい。
・・・・・だから何も言えなかった。

しばらくの間、沈黙が続いた。
二人ともただ星を眺めてるだけである。

その時、ゆっくりとアンナの口が開いた。

「信じてる・・・・・・・待ってるとは言わない!
       信じてる、葉がシャーマンキングになれることを」
 アンナは目にうっすら涙をうかべているが、
        それをこらえて言い切った。

「おぉ。」

葉が返事した時、
とうとうこらえきれなくなったのか
アンナは後ろを向き下を向いてしまった。
葉はアンナが泣いている顔を見ないようにして、
後ろから優しく抱き締めた。

「絶対、シャーマンキングになってやる」
葉は強い意志を持って言った。

そして・・・夜風が吹く中、小さな声で

「好きだ」

アンナにはきちんと届いた。

「ならなきゃ許さないわよ」

「あぅ」

やっぱりいつものアンナだったりする。

けれど、葉はアンナの言葉を聞き逃さなかった。


「私も・・・。」

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 葉 「じゃぁ、行ってくるんよ」

アンナ「行ってらっしゃい」

 葉 「信じろよ」

アンナ「気が向いたらね」

 葉 「・・・行って来ます(汗)」

end
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