☆


愛してる・・・


葉

愛しているわ

人を・・

人を愛することがこんなに、

こんなに暖かいものだなんて


知らなかった

人を信じることもできなかった私に

あんたは今、

私をこんな気持ちにさせてる

「嘘つき!ほんとはそんなことも思っていないくせに、、、」

恐山に私を捨てにいった母さんは最後まで

(愛してる)

(ごめんね)

(もう、、、たえられないの。だってあなたは・・・)

そんな言葉がいやでも耳に入ってくる

「愛してる」

信じられると思う?

人の心が読める私

本当に心から言っていたとしても


私にはもうそんなことどうでもよかった

結局は捨てられる

どんなことを思ってても意味ないじゃない

「愛してる」こんな言葉、簡単にいくらでも言えるわ


そう、思っていた


『葉と会う日までは』

なんでなんであんたは私を助けようとする

関係ないじゃない

なんで

あんたはそんなことに命をかけられるの?

なんで

あんたは私の一番欲しかった言葉を言ってくれるの?

ううん欲しいとかそんな言葉考えてみたこともなかった

『なんとかなる』

単純な言葉よね


でも


私にとってそれは

すごく重く聞こえた

こんなことが言えるなんて

あんたぐらいしかいないよね

あんたが現れてから

少しだけ人を信じてもいいかなって

母の思っていた言葉も理解できるようになってきた

「愛してる」

葉がいない所だと言えるのよね

ちっぽけな言葉だと思っていたのに

『愛してる』

それだけでこえられる感情はないと思った

母さん、恨んでなんかいないわ

むしろ感謝してるのおかしいでしょ?

捨てられたっていうのにおかげで、

今こうして葉のそばにいられるし

イタコという生きる道も見つけた

いつもキツイこと言っているけど

これは私の本心


葉愛してる

end

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