☆


大切な人


これは、ある夕方の時の話
葉とアンナは珍しく二人で夕食の買い出しにでて
その帰りだった。

「アンナぁ、重いぞ」
葉は両手に4袋も抱えてフルフルと震えている

「何いってんのよ。だからこうして
   私が1袋持ってあげてんじゃない。
 それにシャーマンキングになる男が
   それぐらいでへこたれてどうするのよ」

確かに

「そうだけんどよぉ、これはちょっと重すぎるんよ(汗)」

「我慢しなさい」

そうしてアンナたちは、大通りへとでた

ミャァミヤァ

道路のど真ん中に子猫が一匹いる。

もう少しで車にひかれそうだ

ブッブ~

大きなトラックがやってくる

「!!?」

葉は持っていた荷物を放り投げて子猫を助けようと道路に飛び出した。

「葉!!!!!!」

プップ~

トラックの運ちゃん
「ばぁか野郎!!危ねえだろうが!!!!」

窓から顔をだして走り去っていった

「葉!!アンナは葉の所に走り寄る」

「あ痛ててて、まいったんよ。でも、こいつが無事でよかったよかった。」
葉の膝から血が出ていた

「・・・いいから、ここは危ないわ。早く移動しましょ」
そうアンナは言って荷物を持って土手の方へと行った

「ア・・アンナ歩くのはやいぞ。」

足の怪我は擦り傷程度だったので、
葉は普通に歩いているさっき助けた子猫を抱いて

アンナの足が止まり振り向いたその時

パシッ

アンナの平手が弱々しく鳴り響く

「・・・なんで、助けたのよ。もう少しで死にそうだったのよ?」

「アンナ・・でも、もしおいらが助けなかったらこいつ死んでたんよ」

ミャァミャァ

葉の腕の中の子猫が鳴く

「そんなのどうでもいいじゃない!!死んだらどうするのよ!!!」

パシッッッ

叩いた音が響き渡る

「アンナ、言い過ぎだ。それ以上いったらおいら怒るんよ」
葉は少し怒っている

「!!?・・・」
アンナは走って行ってしまった

「アンナ・・・」
葉はさっき自分がアンナに手を挙げたことを悔やんだが、
あの言葉はアンナだからこそ言って欲しくなかった。

ミャァ・・・

元気がなさそうな葉を心配しているのか葉の顔を見つめる

「よしよし、おまえはなんも悪くないんよ。早く、炎に帰ろうな。


炎  


ガラッ

「あっおかえりなさいませ。アンナさま」

ドサッ パタパタ バタン!!

「・・・アンナさま?」


数分後


ガラッ

「ただいま」

「おかえりなさいませ葉さま。
 ・・・あのぉアンナさまと一緒ではなかったのですか?」

「ん・・あぁ、ちょっとな」

葉が元気なさそうなのでたまおは心配している

夕食の時間になってもアンナは下りてくる気配はなかった

トントン

「あの~アンナさま、お食事は・・。」

「いらないわ・・・。」

「葉さま・・・あの一体何があったのでしょうか?」
たまおはいつものアンナではなかったので心配をしていた

「・・・」
葉は黙ったままである

たまおも困ってしまい、
そっとしとくことが一番だと思い部屋に戻って行った


深夜


ミャァミャァ

どこから入ったのか、子猫はアンナの部屋にいた

「何勝手に入ってきてんのよ。もとはといえばあんたが悪いのよ・・。
 あんたがとろいから・・でも、生きててよかったわね。
               さっきの言葉・・嘘よ・・ごめんね。」
アンナは子猫を抱き締める

トントン

「・・・アンナ、いるか?さっきは・・」

葉の言葉を閉ざすかのようにアンナは言った

「もういいの。私のことなんか放っておいて・・・」

葉はアンナの扉を見つめ

「アンナ・・わかった。・・・勝手にするんよ・・」

葉は去っていくアンナは葉の言葉で頭が真っ白になった

((いや、やだ。嫌わないで行かないで・・葉に・・嫌われたくない))

アンナは夢中になって追い掛け葉を止めるかのように後ろから抱き着いた

「ぇっア・・アンナ?」

「やだ・・嫌わないで・・っそばにいて・・」
アンナの肩は震えていた

「・・さっきのは・・っ・・ごめん・っ・・なさい・・。」

「もう、いいんよ。アンナの気持ちわかってるから」
葉は優しく言う

「だって・・もう・・っ
 誰もいなくな・・っらないで・・
 よ・・うがいなくなっ・・たら・・ 私っ・・」

アンナの目から溢れる涙を拭きとり

「・・おいらは死なんよ。アンナがいる限り・・・すまん。痛かったか?」アンナの頬に触れる

「大丈夫よ、もう。・・・それより、この猫どうするの?葉。」

はっと葉は気が付いた

「ど・・どうしよう(汗)」

葉は、子猫をどうするかなんてすっかり忘れていたのだった

「うちは駄目よ、まん太とかいるし・・。
 それにシャーマンファイトがあるでしょ?」

う~ん、と葉は頭を抱えていたがやがて笑顔になり

「明日、二人で探しに行こう」

「ぇ・・ちょっ葉・・。」

「決まりだ、約束なんよ」

「・・もう・・わかったわ」

しぶしぶそうに言っていたが
アンナは嬉しそうだった

さっき喧嘩していたのが嘘みたいに二人は仲良く手を繋いでいた。

大切な人だから

胸が苦しくなるの

大切な人だから

失いたくないの

大切だから

・・・ずっとそばにいたいのよ

end

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