がじゅまる希凛らんど

入院(日記より)

2000年1月27日(木)


「明日 CTのため 昼食は 食止めです」

と看護婦さんに言われて、途端に哀しそうな表情をする。


「食べるのだけが楽しみだから・・・」と

かなりガッカリしているが、「検査後は食べられる」と聞くと ちょっと喜ぶ。

(表情の変化、おもしろかった・・ふふっ)


夕食後、食堂から部屋のベッドに戻ると

『昼絶食』

の札が、ベッドの上にぶら下っていた。

悔しそうな顔 をして 札をつつく。(つい、笑ってしまったよ^m^)



脳血管造影の後は、


次の日の検診まで動くことができない


と知り、かなり落ち込んでいる。


「寝返りもできないなんて、かなり辛いんだろうな」

って、だいぶ恐れていた。


「なるようになるんだから、大丈夫!あんまり考え込まないで!!」

って看護婦さんにも言われてたみたい。





2000年1月28日(金)


今日は お見舞いに行かないつもりだったが、電話が全く無いので、心配になり行って見る。

と

ぐっすり眠っていた。



CTの後、15時に昼食に食べて、なんだか気忙しかったらしい。

ナースステーションに電子レンジがあって、温め直してもらえたんだって。

びっくり!!


「寝すぎて腰が痛い。。。」

というので、お見送りは7Fのエレベータの前までにしてもらった。





2000年1月29日(土)


今日はお見舞いに行かなかった。

ら

みつるさんから電話が 3回も あった。

・・・行った方が良かったのかな??・・・・


脳血管造影がかなり気になっているようだ。

明日11時~11時30分に説明予定。

(明日、新聞1/23~28付とT字帯を持っていくこと!)




2000年1月30日(日)


12時近くになって、やっと脳血管造影の説明があった。

検査は、右足の太ももの付け根にある動脈から、肩のあたりまで管を通して、

そこから造影剤を流して脳の血管を映し出すのだそうだ。


当日は、部分麻酔をするので、痛みもなく、意識もはっきりしているらしい。


時間は1時間~1時間半。

その後、管を通した右足の太ももに砂袋を1~2時間乗せて止血する。

検査終了後、2時間で飲食可能。

4時間後には体を少し傾けられる。



この検査の結果で良性か悪性かの、ある程度の見極めができる。



腫瘍が脳の表面ではなく、中心部の深いところにあるために、

恐らく全部摘出することは難しく、一部を残して、あとは放射線治療になるだろう

今のところ手術は2月8日を予定している。


という話だった。


・・・・ 腫瘍の全摘ができない というのは、結構ショックだった・・・・・





2000年1月31日(月)


15:30  予定通り検査開始  15時35 終了


検査前は、尿管が通され、点滴も受けているため、動くと痛がった。

夫は、かなり不安気で、体のあちこちが緊張していた。


検査後は、意外と元気に戻ってきた。


検査中は、ウトウトと眠っていたようだ。


無事に終わって本人もかなり安心したみたい。。。


18:35 お茶を飲み、食事も全部平らげた。



とっても元気!



テレビを見たりラジオを聞いたりするのは 鬱陶しいらしく目にタオルを置いて休んでいるが、

やっぱり暇らしい・・・・

21:00 睡眠薬を飲み、右足を固定してもらう。





2000年2月1日(火)


11:00頃 電話があった。

無事に固定もはずれて、歩けるようになったとの事。

18:00頃 面会に行く。

二人で、ケーキを食べてきた。

とっても元気だった。 ^^





2000年2月2日(水)


今後のことについて、ご主人に説明する前に、 私だけに 話しをしたい。(2/5 11時頃)

事前に話があることは、本人には伝えないように。(詳細は明日連絡が来る予定)

と看護婦さんに、言われた。。。。 怖い 。。。。


みつるさんは、精神的に不安定なのか、私に向かって 「ババア!」 を連呼。

そして 冗談半分。本気半分で、何回か私の顔を叩いてきた。




2000年2月3日(木)


昨夜から熱を出したらしい。

手術に対する恐怖心から・・・・かな?

もの凄くイライラしていて、正気と狂気を行ったり来たりしている感じだった。

朝食は、食欲がなくて食べられなかったが、昼食は全部食べられたらしい。

「また、脳血管造影の後のように、私が食べさせてあげようか?」って冗談で言ったら


突然、ブルブル震えながら 「やめろ! それだけは 絶対にやめてくれ!!」


と ホントに嫌そうに言い、そして もの凄く怒りだした。


(その様子は とても正気とは思えない・・・・)



その後、院内アナウンスにイライラしたり 肩の下に(テレビの)イヤホンがあったことに苛ついたり。

(そのイヤホンを端に寄せたら、その行動が気に入らなかったらしく、また怒られた)


かと思えば



「折角来てくれたのに、相手ができなくて ごめんね」と


穏やかな表情の いつもの みつるさんに戻る = 瞬間 = もある。



狂気が8 正気が2 の割合。



「この熱が下がらなければ 8日の手術が延期になるそうだ」正気な みつるさんが言った。


そのすぐ後、またイライラに襲われる。


だんだんと 私の存在自体 にイライラし始め、

「わかった。そっちが ここに居るなら、俺がどこかに行く!」

と怒って起き上がり出した。


ここで喧嘩するわけにもいかず 「わかった、わかった。帰るから ごめんね」と言って 病室を出た。


その後、気持ちを落ち着かせてから ナースステーションへ行き、5日の件について確認する。

11時から、本人以外の家族への説明(私の他にも家族を同席させて良いとのこと)があり、

その後 引き続き、本人交えての説明になる  との事。



18:00頃、みつるさんから電話があった。

夕食を食べたら ちょっと落ち着いた との事。


・・・・「さっきは追い帰したみたいで、ごめんね」(涙が出た)・・・・



熱が37度から下がらないらしい。

看護婦さんに頼んでいるのに、説明の日時の連絡がないのを気にしている。

今の段階で時間を無駄に費やしたくないと焦っている。と言う。



説明の日時は、みつるさんの熱の様子(体調)をみているんじゃない?

多少手術の日程が延びても気にしないで、ゆっくり体を整えた方がいいよ。


と 答えた。




検査結果、手術内容、術後のことを考えると怖い。



誰かにしがみつきたい。



けど “ぎゅっ”としてくれる みつるさんが 入院している。


独りで立つしかない。誰かに不安を訴えても癒されるものでもない。


でも もっと怖いのは きっと みつるさん本人。

彼の恐怖・不安に比べたら 私の恐怖や不安は 大した事ではない。



土曜日が 怖い



ちょっとの瞬間に涙が出てくる

特にも・・・・今日のような彼を見ると・・・普通でいられなくなる。


これも妊娠しているからっていうのもあるかもしれない。

すごく気が弱くなってて、感情(涙)がコントロールできない。

とにかく 今日と明日、いっぱい泣いて、涙を全部出してしまわなくちゃ。。。



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