The Sky

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2008/03/31
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テーマ: 稽古(629)

 月曜日、社会人の稽古。

 今日は、たまたま男性メンバーだけだったので、基本~応用的な移動稽古を
 たっぷりやって、身体を充分にほぐした後、サポータも一切つけずに、素拳(素手)で、
 手技のみの組手を、数回、行った。

 当然、攻撃の9割は顔面を狙うのだが、グローブを着けた場合、そして、薄い
 拳サポータを着けた場合に比べ、間合いは数センチ遠くなり、手数は激減し、構えは、
 より受けに徹する間合いになった。

 もちろん、私もローテーションに混じり、同様に相手をするのだが、私自身、いつもより
 緊張し、特に、拳の握りを、頭の片隅で常時調整し続けた。


 受けた腕の痛みなど、恐怖に近い緊張感が、メンバーの心の大半を占めていたと思う。

 若いメンバーは、少ない手数の中でも、物凄い汗をかき、緊張した面持ちで行って
 いた。

 古参のメンバーと私の組手は、端から見れば、グローブをつけたような手数で、
 ポンポンと顔面を打ち合っているように見えたかもしれないが、内実はギリギリの
 鬩ぎ合いがあり、その辺りを見て取ってもらえると嬉しいのだが。

 組手終了後、確認するように、グローブ,サポータ,そして素手の緊張感の違いを
 説明した。

 伝統派と呼ばれる、間合いの比較的遠い、寸止めで行う空手では、当てない前提
 ゆえ、受けも手を添える程度であり、堅牢なブロッキングのような受けは見られない。
 ガキンガキンと、拳が骨と当たる音はあまり聞こえない。


 もちろん、ハナから顔面攻撃を禁じてしまうような空手では、中段(ボディ)を打ち合う
 なかで、拳やボディの痛みに耐える我慢強さは育つが、顔面を狙われる恐怖は体感
 できず、真剣勝負では素人同然になってしまうのは、K-1などでの大手流派極真出身
 選手が、パンチで顔面を打ち込まれると、すぐに下を向いてしまう場面で、公然となって
 しまった。


 武道とスポーツの現象的な違いのひとつは、やはり恐怖・緊張という、人間が本来
 持つものとの闘いであることを再認識してもらいたくて、時々はこういう稽古もいい。





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Last updated  2008/04/01 11:52:41 PM
コメント(10) | コメントを書く


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ちょっと気になり・・・  
WICA  さん
各武術の受けの技術ですがA誌に某合気道団体の受けの技術などが紹介されていますが、稽古の側面で見るのであればやはり他流交流は意義あるものがあると思います。そんな中で空手を専門にしている方から見ればやはり疑問を感じる部分もあるのであろうか?と考えてしまいます。受けをメインに書いてあるわけですから、「おいおい」って感じる部分もやはりあるのでしょうか? (2008/04/05 01:20:25 AM)

Re:ちょっと気になり・・・(03/31)  
kirk1701  さん
WICAさん、興味深いコメントありがとうございます。

相手を制圧する(それが身を守るための前提であっても)技術が、それぞれに分化し、
発達したのが各武術と定義すれば、他流交流は、非常に意義があると私も思います。

受けの技術に関しては、「受けてからどうやって極めるか」という、極め方(きめかた)の
点で、受けの技術が異なってくると思います。

当然、空手の場合は、相手が打ち掛かってくれば、こちらも打撃で極めたいので、
最小限、相手の攻撃の軌道を逸らせば事足り、後は反応速度の問題になるわけです。

その点、合気や柔道のように、相手の身体を動けないように固定することを狙った場合、
受けにも、それなりの「段取り」が入ってくる点、空手の世界から見ると、「回り道」したよう
に認識されるようなことは、あり得ると思います。

ただ、各武術とも、教練として設定された基本段階の受けには「使えね~よ」と思われる
ものが多いのは当然で、要は、雑誌などで紹介する場合、教練用なのか実戦用なのかを
紹介する側が明確にしなければいけないと思います。

さらにいえば、各上・同格・格下と相手によって、技術が変わってくる当然の部分が、
ほとんど考慮されていないで紹介されている記事が多いですよね。

上記を踏まえて「ひょほ~」と声が出てしまうような、奇妙な技術を見かけることは、
よくあります。もちろん、空手の技術紹介でも。

門を閉ざしてしまい、それでも生徒を惹きつけるために、「捏造」に近い技術を教授して
いる会派も多いですね。この世界。 (2008/04/05 02:17:35 PM)

一対多を考えた場合は・・・  
WICA  さん
いちいち一人を最後まで段取りしていては対応できないわけですし、そういった意味では塩田師の動きは素敵なものを感じます。
まあいくら情報公開が進んだところで一見してマスターできる天才もそうそういるわけでもなし、表に出てくる紹介技術は参考程度ではありますね(笑)。 (2008/04/06 01:43:51 AM)

Re:一対多を考えた場合は・・・(03/31)  
kirk1701  さん
WICAさん、私も塩田氏の動きは、「実戦やってきたな~」と感心させられました。
ちなみに、師の著書によると、どうも得意技は、中高一本拳だったようで(笑)
若い頃「ずるいぜ~そりゃ、空手の技じゃん!」と大笑いした記憶があります。

もちろん、師の真髄は、植芝師から伝承された「合気」そのものだと思いますが、
必要に応じて、幅広い武術の研究をしていたのでは?と、推察する次第です。

>まあいくら情報公開が進んだところで一見してマスターできる天才もそうそういるわけでもなし、
>表に出てくる紹介技術は参考程度ではありますね(笑)。

これ書くと、極真関係者から怒られるかもしれませんが、故・大山師の海外でも売れた
技術書の組手技術の紹介のかなりの比率が、「アドリブ」だったことは、製作に協力した
直弟子の方々が、証言しています。

結局、メディアに乗った時点で、結構なフィクションは織り込まれると思います。 (2008/04/13 10:05:24 AM)

Re[1]:一対多を考えた場合は・・・(03/31)  
WICA  さん
kirk1701さん

>ちなみに、師の著書によると、どうも得意技は、中高一本拳だったようで(笑)
>若い頃「ずるいぜ~そりゃ、空手の技じゃん!」と大笑いした記憶があります。


いわゆる当身という奴ですね(笑)。まあ突き技の捌きをやるわけですから当然突きを撃たなければ練習にならず、私自身も多少はやっているわけですがあまり実用的ではないようには感じます。いかにばれずに打ち込むかが成否の鍵でしょう(爆)。

塩田師の突きは文章でしか読んではいませんので正確なところはわかりませんが、かなり痛そうな(笑)気はします。私は塩田師といえば足の指で足の甲を踏むわざと四方投げの印象が強いでしょうか。

私はといえば手首近辺をつかませてもらえるのであれば多少は勝機が見えてくるかな?とはいえ、それは合気系武術全般に言えることかも。 (2008/04/13 09:39:49 PM)

Re[2]:一対多を考えた場合は・・・(03/31)  
kirk1701  さん
WICAさん、どうもです!

>私自身も多少はやっているわけですがあまり実用的ではないようには感じます。
>いかにばれずに打ち込むかが成否の鍵でしょう(爆)。

私含め、多くの空手屋さんも、同感だと思います。
特に、「効かせ」たり「倒したり」する突きは、本当に難しいです。
また、多くの空手の先生が「一撃必殺」と思っている突きの大半は、勘違いですし(笑)

まあ、「実用的な突き」を会得するには、かなり性格も悪くないと難しいかと(笑)

>塩田師の突きは文章でしか読んではいませんので正確なところはわかりませんが、
>かなり痛そうな(笑)気はします。

事実、あの小柄な身体で、同じ拓大だった木村政彦と腕相撲は互角以上だったこと
からも、「攻撃力」自体、かなり高かったのではないかと思います。

>私は塩田師といえば足の指で足の甲を踏むわざと四方投げの印象が強いでしょうか。

足を踏むのは、うちでも子どもたちにやらせています。
相手の動きを読んで制する訓練にもなり、痛いくせに大怪我には繋がらないので、
かなり有益な稽古方法かと。

>私はといえば手首近辺をつかませてもらえるのであれば多少は勝機が見えてくるかな?
>とはいえ、それは合気系武術全般に言えることかも。

逆に、打撃系の人間は、「つかませないぞ~」と必死になるのでしょうね。
そういう意味で、交歓稽古は、意義あるのではないかと思います。 (2008/04/14 03:44:31 PM)

Re[3]:一対多を考えた場合は・・・(03/31)  
WICA  さん
kirk1701さん

あまり多くは書けませんが(爆)、手首を掴む事自体が既に攻撃に入っている状態ですので掴まれない様にすることは得策かと思います。その後の投げや極めは全然必要ないくらいの意味がありますから。私もこの方法をマスターしたいと常に練習(?)をしています。知人には大変に嫌がられますが(笑)。でも怪我はしませんから(笑)。内出血位は内緒の怪我だ(爆)。

多分、空手(特に古流唐手なら)にも同じ技法は存在しているのではないでしょうか? (2008/04/14 10:43:16 PM)

Re[4]:一対多を考えた場合は・・・(03/31)  
kirk1701  さん
WICAさん、どうもです!

>あまり多くは書けませんが(爆)、手首を掴む事自体が既に攻撃に入っている状態
>ですので掴まれない様にすることは得策かと思います。

一応、手首をつかまれた時の返し方(逃げ方)は数種類あるのですが、リスクを考えると
「触らせない(笑)」くらいの気持ちが肝要ですね。

>多分、空手(特に古流唐手なら)にも同じ技法は存在しているのではないでしょうか?

普段のカリキュラムとは別に紹介しているのですが、最初の師匠に習った技術の
幾つかは、あの頃の私でもちょっとドン引きするくらい、えげつないものがありました(笑)

現在、紹介する時でも「人間性を疑われるかも知れないけど・・・」と前置きをして紹介
しています。
知識だけにとどめるべきものと認識しております(笑)

古流の方の中には、こういう技術を以って「実戦的」と唱える方もいますが、これは、
「拳銃を持っているから実戦的」と言っているに等しいのでは?と私は賛同できません。

”実戦”というからには、その後の裁判も考慮すべきで、私が裁判員なら、そんな技術を
使用したやつは、護身の範囲を超えていると判断すると思います。 (2008/04/16 10:17:22 AM)

Re[5]:一対多を考えた場合は・・・(03/31)  
WICA  さん
kirk1701さん

>一応、手首をつかまれた時の返し方(逃げ方)は数種類あるのですが、リスクを考えると
>「触らせない(笑)」くらいの気持ちが肝要ですね。

技と呼ぶのがふさわしいかもしれませんが、師匠に手首を掴まれたらまず激痛で攻撃なんて考えられませんでした。もちろん握力も必要なく、ただ掌の感覚を磨けば誰にでも簡単に使え(もちろん稽古を積まなくては使い物にはなりませんが)、それ故に体験からしか学べず、書きようも無い(自爆)。以前、全然別ルートで足首に同じ事をされた事があるのでさして珍しいものではないと思います。まあ、内出血と体を鍛えていないと痛みが残る程度で後遺症無しの非常に便利なものではありますが、人間性は疑われるかな?(笑)。

実戦と騒ぐ無かれ。使わないことが一番実践的です(笑)。かの有名な坂井三郎氏も左ひねりこみは実戦では使わなかったことですし。敵が気が付く前に撃墜するのが本当の名人を今風に解釈するなら、敵が気が付く前にその場を立ち去る事が本当の護身でしょう(爆)。 (2008/04/16 09:59:01 PM)

Re[6]:一対多を考えた場合は・・・(03/31)  
kirk1701  さん
WICAさん、またまたの遅レス、すみません。

>技と呼ぶのがふさわしいかもしれませんが、師匠に手首を掴まれたらまず激痛で攻撃なんて
>考えられませんでした。もちろん握力も必要なく、ただ掌の感覚を磨けば誰にでも簡単に使え
>(もちろん稽古を積まなくては使い物にはなりませんが)

私の最初の先生が、突き蹴り以上に、裏技(空手では突き蹴り以外をこう呼ぶ場合があります)が
巧くて、体型もどう見ても柔道家のようで、最初は、何の先生かと思ったぐらいです。

で、この先生が、恐らく、同様の掴み方をされていたようで、こちらの突きを捉えられた刹那、
腰まで抜けるような激痛が一瞬走り、硬直したところを投げられていたように記憶しております。

あと、スタートレックのスポックのように、首~肩にかけてのポイントを押さえられると、
同様に、崩れたものです。

熱心に通ったことと、投げられっぷりが気に入られ、演武会などでは、必ず生贄にされて
おりました。

話がそれましたが、基本的に、完全に掴まれてしまってからでは、遅いですね。
素人相手なら別ですが。

で、つまるところは「触らせないこと」と思っている次第です。

>敵が気が付く前にその場を立ち去る事が本当の護身でしょう(爆)。

あと、「敵をつくらないこと」ですね(あ~耳が痛い:笑)
(2008/04/21 08:51:11 AM)

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