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2008/05/19

稽古　～冷や汗の先に見えてくるもの～

(2)

テーマ：稽古(629)

カテゴリ：武道・スポーツ・健康

　人数も少なかったので、準備運動代わりにトランプを用いて補強をこなす。

　その後、基本移動は省略し、組手立ちでの移動で汗を流す。

　新人ながら、体格にも恵まれ、非常に素直なタイプのメンバーを受けに回し、
　このところ、進境著しい女性メンバーが攻撃側となって、限定組手。

　手を保護するだけが目的の、薄いグローブをつけた攻撃側が順突き（ジャブ）のみに
　技を限定し、受け側を徹底的に攻撃する。

　受け側は、「片方の手だけなら受けられるのでは」とタカをくくるところだが、
　そうはいかない。

　攻撃側は、受け側の集中力を散らすべく、あの手この手を考える。

　無意識に、相手に当てないように動いている彼女にも喝を入れるため、私の顔面を
　何発か殴らせた。

　今までの指導が間違っていなかったことを証明してくれるような威力で、効いた（笑）
　翌日、頬骨のあたりが腫れていたほどだ（笑）

　顔を殴るのに馴染んだ後の、彼女の攻撃は物凄く、受け手の顔色はみるみる
　青白くなる。

　鼻っ柱に軽く貰ってしまったあたりからは、油汗が額を伝うのが見て取れた。

　それでも、足を使い、必死で受け、捌くなかで、「ほう」と思うくらい理想的なタイミング、
　しかも、顔面に近いところで受けている場面がいくつかあった。

　そして、獰猛なくらいに相手の顔面を狙っていける攻撃側の彼女にも、適性という

　緊迫した雰囲気をほぐすため、最後は私が受けに回り、好き放題攻撃をさせて
　発散してもらった。

　私には誰も遠慮してくれないので、いい汗をかかせてもらった。

　多くの空手道場での約束組手や限定組手は、本気で当てに行ってはいないはずで
　ある。

　自由に技を繰り出せる自由組手でいきなり当てるより、限定だからこそ、相手の
　本気の攻撃を「受けることの出来るチャンス」が生まれ、成功体験を積むことが出来る。

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Last updated 2008/05/24　08:24:43 AM
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■コメント

Re:稽古　～冷や汗の先に見えてくるもの～(05/19)

WICA さん

こういった稽古に参加したいな・・・。今は無理だけど(爆）。

返事を書く

Re[1]:稽古　～冷や汗の先に見えてくるもの～(05/19)

kirk1701 さん

WICAさん、コメントありがとうございます。

＞こういった稽古に参加したいな・・・。今は無理だけど(爆）。

気持ちが稽古を欲していて、アンテナを張っていれば、必ず機会は訪れると
思います。

私の理想は、「剣客商売」の秋山大治郎（息子の方）のような道場です（笑）

TVで見るたびに「いいな～」と思うのは、
１．住居と一体
２．庭に、井戸と台所がある。
３．門弟がほとんどいない。（厳しさゆえ）
４．あれで生計が立てて行けている。
などの点です（笑）

＞最後の二行。これって型稽古にも通じるところですね。

空手の場合、型稽古と組手が融合できていない会派が多いということと、
競技用ルールにあまりに引きずられていて、野性味が失われていること、
そして、生涯をかけて追求できる技術体系があまりに整備されていない点が
大きな問題だと思います。

私自身、某有名会派にいた２０代のときの自分は、今なら数秒で倒せる自信が
あります。

様々彷徨した時期に、数少ない「本物」から指導を受ける機会がなかったら、
いまだに、ランニングとウェイトがメインの稽古で、技術なんて全く向上していなかった
と思います。 (2008/05/26　08:33:28 AM)

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