The Sky

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2008/10/01
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テーマ: 稽古(629)



 今回は、贔屓の佐藤選手が予選で、あのブアカーオを倒したこともあり、かなり
 楽しみにTV観戦した。

 肘・両手で抱え込んでの膝が禁じられている、いわゆるマーシャルアーツルールに
 近いこのルールで、かなり苦しんできた佐藤だが、このところ、ルールに合わせた
 間合い・戦略が見られるようになり、魔裟斗との対戦は、私は佐藤有利に観ながらも、
 印象点を取りに来る魔裟斗と、玄人好みの地味な佐藤に対する、主催者側の価値観
 の差に一抹の不安を覚えていたのだが・・・。

 佐藤vs魔裟斗は、激しい打ち合いになりながらも、2Rに佐藤がダウンを奪って、


 だが、3Rに手数を稼いだ魔裟斗にダウン以上のポイントを与えたジャッジがいたため、
 ドローから延長に。

 延長戦は既に佐藤の表情に、「やっぱりな~」という格闘技界には非常に多い、
 ホームタウンデシジョンをまさに実感した表情がありありと浮かび、事実そのとおり、
 別人のようなやる気のなさで、結果、判定は魔裟斗に。

 最悪の展開は、決勝でも続き、やはりダウンを奪われた魔裟斗が判定勝ち。

 主催者側が試合後、「ダウンを奪われても、盛り返せばポイントを取り戻せるよう、
 以後、ルールを改めます」という、自分たちの失敗を認めるようなコメントを出した。

 ただの視聴者で門外漢ながら、苦言を呈せば、他のスポーツならいざ知らず、
 打撃系格闘技での「ダウン」は特別な意味がある。

 レフリー(ルール)が止めなければ、そのままタコ殴りにされ、失神してしまうという


 だからこそ、最近は総合系の興行でもダウンだけでもレフリーストップが入るように
 なってきたのだ。

 やっているものならわかるが、ダウンは選手にとっても格別な意味がある。
 通常の攻勢点などのポイントが、ダウンと同等以上の意味を持ってしまっては、
 これはもう「格闘技」ではない。


 であった谷川あたりは大騒ぎしていたが、あれは、ガードの巧妙な佐藤の顎を
 打てない魔裟斗が、額のあたりを狙っていたからであり、事実、せっかく上げた
 顎を一回も攻撃できなかった。つまり、ガードの上から打つのと大してかわらず、
 「仕掛け」ただけで身を引きポイントを稼ぎまくってしたわけである。

 これなら魔裟斗は、スタミナ重視でパンチの回転を上げる練習をしているだけで
 よく、格闘技に必要な多くの技術は捨てて構わなくなる。

 せっかくの中量級にも、明るい未来はないと感じた。





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Last updated  2008/10/02 06:25:35 PM コメント(4) | コメントを書く


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Comments

kirk1701 @ Re[1]:SIG 1911 GSR【MAHIRO ver.】/ ウェスタンアームズ(09/08) New! WICAさん、とんでもない遅RES申し訳ありま…
WICA @ Re:SIG 1911 GSR【MAHIRO ver.】/ ウェスタンアームズ(09/08) ご無沙汰してます。 本記事とは関係有りま…
aki@ Re:ブラス万年筆 F字 / トラベラーズカンパニー(03/12) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
kirk1701 @ Re[1]:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) akiさん、返信遅くなり申し訳ありません。…
aki@ Re:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

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