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2013/02/23

稽古　～組技・寝技の効用～

(3)

カテゴリ：武道・スポーツ・健康

　近代空手では寝技はほとんどなくなり、組手では崩し技を時々見かける
　程度である。

　総合格闘技は一時期盛んになったが、ルール制限があるので、私はあまり
　評価していない。
　もちろん、ファンとしては楽しく見ることもあり、素晴らしい選手が居る
　のも事実だが。

　これらの興行とは別のレベルで、古くは講道館の招きで、空手（唐手）が
　沖縄（琉球）から本土に紹介された頃から、本土に古くからある柔術や
　合気術などとの交流は、修行者レベルではそこそこ行われていた記録が

　欧米では、今でも柔道や柔術、そして空手を並行して学ぶ者も少なくない。

　うちにも過去、他流の空手はもちろん、柔道、柔術、剣道など他の格技を
　経験した者が来ていた。

　もともと空手自体がスタイルが多岐に亘り、統一性のないことが特徴に
　すらなってしまっているものなので、変な垣根を作るのはナンセンスだ。

　従って、うちの稽古では、危険さえなければ自身が経験・習得してきた
　他の格技の技術を組手に用いることを特に禁じてはいない。

　私自身も、齧った程度だが柔道経験はあり、寝技は結構好きなので、
　土曜日のクラスなどでは、子ども相手に楽しみながら使っている。

　効用は、打撃系の稽古で培ったスタミナと、寝技で使うスタミナの質が
　まったく異なることが体感できること、子ども側にとっては、中途半端な

　やられてしまう、「当たり前」の現実を体感できることである。

　これを経験した子は、していない子に比べ、突きにしろ蹴りにしろ、子ども
　ながら、凄味のようなものすら見せるようになる時がある。

　「この突きが当たれば相手は簡単に倒れる」なんて自惚れを自戒させる意味
　でも、こういう副次的な稽古も効果はあると思う次第。

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Last updated 2013/03/02　08:13:24 AM
コメント(3) | コメントを書く

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■コメント

Re:稽古　～組技・寝技の効用～(02/23)

WICA さん

＞　従って、うちの稽古では、危険さえなければ自身が経験・習得してきた
　他の格技の技術を組手に用いることを特に禁じてはいない。

常々思うのですが、かなり懐の深い道場ですよねぇ・・・。出来る事ならば是非、一度見学させていただきたいくらいです・・・。

そういえばふと思ったのですが、合気系の武術って、実は寝技が無いんじゃぁ・・・？抑え込む技はあるけれど、寝技って印象ではないよなぁとか思ってしまいました（笑）。

実際、寝技ってどういった局面で使うかとか、投げ技や崩し技のプロセスがある分、意外と突き詰めないものなのかもしれませんね・・・。投げちゃ落とせば抑える必要が無いとか関節きめたら折っちゃうとか、そういった感じで取り押さえる必要がなければ、意外と使う局面が少ないのかも？最近、刃物に興味があるせいか思考がそっち方面に言っているような気も・・・。
(2013/03/02　08:34:54 PM)

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Re[1]:稽古　～組技・寝技の効用～(02/23)

kirk1701 さん

WICAさん、どうもです！

＞常々思うのですが、かなり懐の深い道場ですよねぇ・・・。
＞出来る事ならば是非、一度見学させていただきたいくらいです・・・。

そんな機会があると良いですね～！
「懐が深い」というより、経験者の場合「空手のルールはこうだから」という
ギミックに騙されたくない意識が強く、結局、身体で疑問を解決するしかない
ところがあるんですよねえ。

＞そういえばふと思ったのですが、合気系の武術って、実は寝技が無いんじゃぁ

実はそれが実戦的だと思います。抑え込んでしまえば、それでいいと。
後は無防備な後頭部、頸椎に当て身を食わせれば良いし、それで寝技なんて
やっていたら、相手が複数だったらやられてしまいます。

空手もそうですが、合気も、対複数を想定しており、それゆえ、時間が掛り、
自分が定位置に一定時間固定される「寝技」があまり重視されていないの
ではないでしょうか？ (2013/03/02　10:44:47 PM)

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Re[2]:稽古　～組技・寝技の効用～(02/23)

WICA さん

kirk1701さん

＞後は無防備な後頭部、頸椎に当て身を食わせれば良いし、それで寝技なんて
＞やっていたら、相手が複数だったらやられてしまいます。

そうなんですよねぇ・・・。前提条件が違うわけですから例えば柔道の寝技みたいなものとは分けて考えるのは当然ですよね。もちろん柔道の寝技がいけないという事ではなく、前提条件の話で菅根。

＞空手もそうですが、合気も、対複数を想定しており、それゆえ、時間が掛り、
＞自分が定位置に一定時間固定される「寝技」があまり重視されていないの
＞ではないでしょうか？

本来、ヒット＆アウェイで自身の安全を計りつつ、その場を切り抜けるという意味ではまさにそうですよねぇ・・・。 (2013/03/02　11:09:45 PM)

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