ハイドンにはホルン4本使用を指定した交響曲が4つありまして、第13番・第72番は1763年に、第31番・第39番は1765年に作曲されています。 その中でも第31番は「ホルン・シグナル付き」(Mit dem Hornsignal)と題され、ホルン演奏者に素晴らしいテクニックを披露するチャンスを提供する作品と知られています。最も、第2楽章の第2ホルンの演奏部分が極めて困難であるとの悪評もある様です。これはドイツ圏ではワルドホルン(狩のホルン)が伝統として残され、それを再現する技法が必要だからと言われています。