日常・・・

日常・・・

プロローグ


「最高司令官・・・ついに約束の日が数分前に・・・」
最高司令室の部屋の入り口付近で、50代半ばに見える男が口にした。
髪の毛はあるが、白髪交じりでいつ抜けてもおかしくない。
彼はランス・ホーキンス・・・最高司令官の補助を担当している。
そして部屋の中央奥にホーキンスよりも若干、若く見える短髪の男が座っていた。
最高司令官、ロビー・キャメロンである。
キャメロンはホーキンスの言葉に書類を握った手を見た。
「ついに総攻撃か・・・」
書類の内容を一瞬で読み返す。
「チームは各ヘリで待機中です。まだ午前0時を回らないので出発してません」
ホーキンスが付け足しをする。
訊いてもいないのに必要なことを言う・・・最高の補助人だった。
今度はキャメロンから質問を投げかける。
「ホーキンス・・・アメリカは我が特殊部隊がウイルス撲滅を担った・・・ニューヨーク、ロス、ワシントン、シスコにシカゴ・・・
もちろん、作戦は成功してくれないと困るが、1番作戦成功しそうなのはどこだ・・・?縁起でもないようだが・・・」
「もちろん全てのところに可能性は眠っていますよ!」
ホーキンスは静かながら語句を強めてキャメロンの質問を全否定した。
しかし、次の瞬間には顔色を変えていた。
「しかし、強いてあげるとしたら・・・」
ホーキンスが息を呑んだ。
「<アウトチーム>・・・NYのチームです」
ホーキンスが強く示した。
キャメロンも頷く。
「私も同じことを思っていた。自然と頼みの綱は、奴らの巣穴から生き延びているグリーとロスソンになるだろう」
キャメロンは淡々と述べた。
「しかし心配なのは他のメンバーだな・・・あまり実力派なのが見当たらないのが・・・」
「最高司令官、あまり縁起でもないことを言わないでください。何度も言いますが、全てのチームに神は降ります」
そうホーキンスが語ったとき、最高司令室の壁にかけられているスピーカーが響いた。

“午前0時。任務実行。任務実行”

電子機器にプログラムされた音声だったが、はっきりとそう告げられた。
その声を聞いた瞬間、2人の男は黙り込んだ。
キャメロンがホーキンスを見つめる ―その逆ともみられる― 。
「では・・・任務開始ですか?」
ホーキンスが尋ねる。
もちろんというような顔をしたキャメロンが言った。
「Lウイルス消滅・・・総攻撃・・・任務開始だ!」
キャメロンはホーキンスと傍らにあるマイクに向かって叫んだ。


Lウイルスを消すための人類の攻撃が始まった。



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: