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日常・・・
第二章 【最初の襲撃】
これからメキシコとアメリカの境目付近に位置する海上基地に向かっている。
輸送機の中は、意外と穏やかなムードに包まれていた。至福のひと時である。
「俺の武勇伝を聞かせてあげよう。まず、南米のだな・・・」
モースが得意げに隣に座るバリックに語りかける。
「おいおい、お前の武勇伝はもう聞き飽きた。」
「何言ってんだ、ベスト10のうちの7つはもう話したが、あと2つはまだ話してねえよ」
「あと2つって・・・それじゃ9つじゃねぇか。算数もできないのか」
「ベスト10だが9つしか武勇伝がないんだ。だから9つであってるだろ」
「じゃあ何でベスト10にしたんだよ。ベスト9でいいじゃないか、野球みたいで」
モースとバリックの口論が始まりそうなので、傍らに座るレインズが呆れだした。
「おいおい、もうちょっと静かにできないのか?」
それを聞いたバリックが目先をレインズにむけた。読んでいる本に目をつける。
「よく言うよ。その年になってエロ小説を見てるんだからよ」
それをレインズはすました顔で流すと、隣に座っているケイシーに目を向けた。
自分と同じく何かよんでいるようだったが、あれは完全にマニュアルだ。
「何を読んでるんだ?」
「ああ、最近敵に出回っている爆弾の解除方法・・・そしてそれを応用とした新しい爆弾の作り方・・・ってところですかね」
さすがは爆弾マニアだ。何に血迷ったか、爆弾解除に憧れてこの世界に入っただけある。
レインズはそれも「ああ、そうか」という風に受け流したのだった。
ウィルソンは下を向いていた。輸送機にのり海上基地である軍艦に向かうのだが、どうも嫌な予感がしてならない。
それに気づいたのか、隣で眠っていたスレブンがこちら側に目を向ける。
「大丈夫か、気分でも悪いのか?」
「ああ、大丈夫だ。」
ウィルソンは顔を手で叩くと、逆にふんぞり返った。顔は晴れないままだったが。
「でも・・・なんか嫌な予感がするんだよな。」
それを聞いたスレブンはプッとふきだした。小さく笑う。
「おい、なんなんだよ。俺は真面目に嫌な予感がするんだよ。」
「でも海上基地に転属になるだけだぜ。もし何かあっても、武器の輸送もかねてるから倉庫に銃が山ほどあるはずだ」
半分笑いながらスレブンが言うので、ウィルソンは不安が晴れるどころか余計にイライラしてきた。
「笑うなって。ゲリラとやりあったときも、アフガニスタンでやりあったときもこんな嫌な予感はしなかったんだ。」
それでも柄に合わないのか、スレブンは苦笑を続ける。
再び下を向こうとしたとき、聞こえたのは向かいに座るビクターの声だった。
「嫌な予感か。それなら分かるぞ。俺もちょっと前まで不安になる事は多いかったからな」
ビクターは話し続けた。
コックピットでは2人のパイロットが舵を握っていた。
ジェリコ・アリアスとナッシュ・ボーである。
『バード12、そのままの進路を維持せよ』
「了解。進路維持」
聞こえてきた通信の声に、色あせた赤いバンダナを額に巻いたジェリコが答えた。
「ふぅ、最終地点まであとどのくらいだ。」
ジェリコは欠けた前歯をさらしながら、オークランド訛りで隣に座るナッシュに質問した。
「時間にして1時間って所ですかね。天候の心配はないですし、他のヘリが飛んでいるという情報もありません」
「何事も順調にいけばいいな」
ジェリコはそう呟くとナッシュも「そうですね」と頷いた。
彼等の目の前に、一つの島が近づいていた。
シグナルの音で、ブレインは飛び起きた。
取り付けられているレーダーに赤いポイントが点滅して、シグナルを発している。
ヘリが近づいている、この島に。
しかも、予測コースを見るとどうやらこの島上空を真っ直ぐ通過するようだ。
「なんという・・・」
彼は急いで部屋を飛び出て階段を駆け上がった。
このチャンスを逃すわけには行かない。二度とないかもしれない。
彼は屋上に駆け出た。明るい日差しと青空が広がっている世界に出ると、一目散に屋上のフェンスに設置されている砲台に急いだ。
砲台はかなりの重装備であり下を向いている銃口はとても大きい。
それを持ち上げ上に向けると、彼はかすかに聞こえるプロペラ音に耳をすました。
そしてそれのする方向に銃口を向け、砲台に設置されているスコープを覗いた。
すると彼の視界に、一気の輸送機が飛び込んできた。
海上基地へ向かう輸送機の中ではマックスターの話が行われていた。
「海上基地に着いたらまず司令室に挨拶に行こう。・・・えっと、ウィルソンと、レインズは一緒に来てくれ」
ウィルソンは「めんどくせぇ」とばかりに隣にスレヴンとアイコンタクトをする。
「で、その基地にはいつ頃着くんですか?」
爆弾マニュアルを片手に、ケイシーが質問する。
「あっと・・・おそらく1時間ちょっとじゃないか?パイロット組みに確認する」
といってマックスターはコックピットへ一度姿を消した。
そのタイミングを見計らって、ウィルソンがとなりのスレブンに話しかける。
「早いところつかねぇかな。ヘリコプターでの移動は苦手だ」
スレブンはただ首を捻る。
「まぁ気長にいこうや。1時間もない。せいぜい40分くらいだろ」
そうビクターが愛用する帽子を被りなおした時、輸送機は大きくガクンと揺れた。
マックスターはコックピットに入ると、間髪いれずパイロット2人に尋ねた。
「あとどのくらいだ」
「このままだと55分って所ですよ、少佐」
ジェリコが前方を見たまま答える。前方には雲もなく穏やかな青空が広がっている。
ふと下を見るとちょうどもう少しで一つの島の上を飛行しようという所である。
「この島が大体あと50分って目安ですね、距離から計算すると」
ジェリコがレーダーを見ながら言う。
「よし、ならこのまま快調にすっ飛ばしてくれ」
マックスターがそういって、2人に背を向けたときだった。
急にガラスが割れ、内部に銃弾が飛び込んできたのだ。
「くそ!なんだ!」
入り込んできた銃弾は計器類に命中する。ジェリコが慌てて操縦桿をひねると、輸送機は大きく旋回した。
旋回すると同時に、機体の下部に連続して着弾しているのを感じる。
もちろん、立っていたマックスターは大きくバランスを崩し、その場に転がりこんだ。
「くそ!」
ジェリコは何とか機体を持ち直そうと操縦桿をひねる。しかし銃弾はしつこいほど機体に命中している。
その時、嫌な音が響いた。そして急に機体が傾いて急降下を始める。
「マジかよ!プロペラの一部が吹っ飛ばされた!」
「嘘だぁ」
ジェリコが叫んだ後、ナッシュの情けない声が響いた。
そして機体はなおも急降下を続けていた。
ジェリコが何とか機体を立て直そうと奮闘したが、こうなったら清く着陸を試みるしかない。
ジェリコは振り返ると、なんとか計器の類にしがみついてバランスを取っているマックスターに叫んだ。
「少佐!席に戻ってベルトを!着陸を試みます!!」
「嘘だろ!?島に着陸はあまりにも危険すぎる!」
「海に着陸すれば何とか持ちこたえられるかもしれないんです!可能性に託します!」
可能性か、マックスターには可能性はゼロに思えた。
「くそ!」
マックスターはそういいながらも、ゆれる機内を慌てて席に戻った。
それを確認して、ジェリコは操縦桿を握る手に力をこめた。
「・・・やってやるぞ・・・」
彼は操縦桿を押し込むと、輸送機は急降下を始めた。
席のほうも、揺れる機体に皆があわてていた。凄腕の小隊とは思えないほどだ。
「なんなんだよこれ!」
ウィルソンが叫びながらベルトを何とか締める。
「くそ!これはヤバイ!・・・」
バリックがそう言った途端にヘリが大きく旋回する。ベルトを締めていなかったバリックとエンリケが吹っ飛び、壁に激突する。
彼らが体勢を立て直すのもままならず、再びヘリは大きく揺れた。
「ただ事じゃないな!」
必死に耐えながらスレブンが叫ぶ。ビクターも便乗した。
「何か攻撃でも受けてんのか!?」
「ここら辺が対米意識が強いところか!?もろに海の上じゃねえか!!」
モースがそこまで言った所で、とても鈍い音が響いた。
「・・・なんだ?」
レインズがエロ小説で頭をかばった途端、輸送機は急降下を始めた。
「なんなんだよ!」
ウィルソンが再び叫ぶと、マックスターが入ってきた。それを見たエンリケが質問する。
「少佐!何事ですか!?」
「何者かの襲撃を受けている!このまま不時着するらしい!ベルトを忘れるな!!」
マックスターの言葉で全員が気を引き締める。
『不時着する!着陸ポイントは海の上だ!衝撃に備えろ!!』
ジェリコの声がスピーカー越しに響いた。
「神様ぁぁぁ!!!!」
バリックの声が響く中、数秒後輸送機は海の上に不時着した。
全員が機内で吹き飛ばされるほどの衝撃だった。
「・・・やったか?」
彼は砲台を握り締めていたが、目標の輸送機が墜落したのを確認すると、砲台から離れた。
そして携帯電話を取り出す。
しばらくの呼び出し音のあと、お馴染みの情のない”部長”の声が響く。
『どうした?』
「作戦通り、接近してきた軍の輸送機を落としました」
『おお、意外とはやかったな』
情のないような男の声が、かすかに感心の声に変わる。しかし、次の言葉は、相変わらずのトーンの低さが戻っていた。
『よし、ならば生存者の確認をしろ。その都度また連絡を』
そういって、一方的に通話は遮断された。
彼はゆっくりと携帯電話をしまうと、青空をしばらく見つめて屋上から室内へと戻った。
目を覚ましたウィルソンの耳に飛び込んできたのは、静かに打ち付ける波の音だった。
ウィルソンは痛む頭を抑えながら目を開ける。
輸送機は海へ墜落した。
しかしジェリコらの決死の活躍により大破だけは免れた。機体をそのまま海に浮かべている。
ウィルソンは自分の席のベルトを外すと、ボロボロになった内部を見回す。割れたガラスが
自分の靴の下でガチャっと響いた。そして立ち上がると、薄暗く、窓のさんから微妙な光しか
入ってこない機内を歩いた。
海上に浮いているらしく、時折波に揺られて機体が大きく揺れる。
「お、ウィルソン、やっと起きたか!」
出入り口付近にいたビクターがいつもながらの帽子をかぶりながら、感動の再会といった感じで出迎える。
「どれくらい経ったんだ?不時着から」
ウィルソンが記憶を辿りながら質問する。自分で覚えているのは、バリックの情けない祈りの叫びまで。
そこから先は全く覚えていない。
「ああ、俺は気絶も何もしなかったから覚えてるが、大体30分くらいか?お前とマックスター隊長だけだぜ、気絶したの。
隊長はさっき目が覚めて、お前だけ目覚めなかったんだ。で、今に至ると」
ビクターは説明しながら輸送機の出入り口から外を眺めた。
「・・・で、皆は武器のケースを運びながらあの島まで行ってるところだ」
ビクターが正面を指差す。
ウィルソンも慌ててビクターの後ろからその先を追った。
目の前には島が見えた。緑に覆われ、自然豊かな島が。そしてこの輸送機から島までの海上を、
見慣れた男達が簡易ボートにさまざまなケースを乗せ、浮かべて運んでいるのが見えた。
「とりあえず先に行っててくれ」
いきなり2人以外の、第三者の声が響いてウィルソンは腰を抜かしかけた。
コックピットの扉の向こうから、どうやらパイロットの一人のナッシュらしき声がする。
「・・・驚かすなよ。こういうドッキリはキツイ」
「ナッシュが輸送機の通信機を直せるか試みている。銃撃でボロボロになったらしいからな」
ビクターの解説に、ウィルソンは食いついた。
「やっぱあれは銃撃だったのか?」
その質問に、俺もよくわかんね、という風に顔をしらけさせるビクター。
「ジェリコや隊長の話によるとどうもそうらしい。詳しい話は島でしようぜ。こんな墜落した輸送機にいつまでもいたら、
それこそ海の藻屑と化してしまうからな。よし、俺達も島に行くぞ。」
ビクターがそう言うと、真っ先に出入り口の隙間から海に飛び込み、一旦沈んで見えなくなる。
再び彼が海上に姿を現した。器用な事に、被っている帽子は外れていない。
「いつまでそこにいる気だ。本当に藻屑になるぞ」
ビクターのその言葉に、何とか頭を整理したウィルソンが海に飛び込む。
冷たい海水が彼の服を伝わって、体を包み込んだ。
「うわ、服着たまま海に飛び込んだのっていつ以来だ!?」
「お前は子供か。少しは戦士らしくしゃきっとしろ」
ウィルソンが半ば慌てるがビクターがあっさりと静めた。
2人はかくして、沈みかけている輸送機から、島へと泳ぎ始めたのである。
そんな輸送機に一人残されたパイロットの一人ナッシュは、通信機を復活させるべく孤軍奮闘していた。
地上からの謎の銃撃により破壊された計器の類は、やはり重症で持ち合わせの道具では修理できそうにない。
「くそ、やっぱダメか。救難信号すら無理か。まぁ、到着予定時刻には連絡着かないってことで
捜索に入るだろうな、多分。」
ナッシュがそこまで呟いて、あたりに散乱させていた修理用工具を片付け始める。
その時、機体に何かが衝突する音が響いた。
「誰だ?」
ナッシュが慌てて振り返るが誰もいない。
「流木かなんかか?」
そう自分を納得させ、ナッシュは再び工具を片付けだす。
しかし、またしても機体に鈍い音が響いた。しかも一度ではない。立て続けにだ。
「・・・なんだ?」
彼は工具の片づけを放置して、背中に装備してあるハンドガンを手に、コックピットから出た。
後ろのスペースは物と割れたガラスの破片が散らばっており殺伐としていた。
そしてすぐ側面についている出入り口から、島のほうを見る。
何人かは砂浜についており、何人かはまだ泳いでいた。数を数えるが、きっちり人数分いる。
とすると、先ほどの音の原因は、誰かが物を取りにきた音では無さそうだ。
気味の悪くなったナッシュは、一通りスペース部分を歩いてみることにした。
しかし特に何も音の原因となるものは何もない。
冷や汗をかきながら、銃を握る彼の顔は、恐怖と不安が広がっていた。
「なんだ・・・」
そういって振り返ったとき、彼の目の前に何かが現れて、すさまじい音をたてた。
「うわぁ!」
のけぞりながら銃を構える。
しかしそこにあったのは、席の上にある収納スペースから落下してきた武器ケースだった。
四角い無愛想な箱は、今は何事も無かったかのように黙りこくっている。
「・・・おどかすなよ!」
ナッシュはそう呟き、通り越し際にその箱をけりつけると、急いでコックピットに戻った。
そして工具ケースを収納し、ハンドガンもひとまず背中のホルダーに戻す。
コックピットを慌てて出ると、出入り口まできた。
「何もないよな・・・」
ナッシュが念のためと、海中に目を凝らす。人食いサメでもいたらシャレにならない。
しかし、その姿は見当たらず、ひとまず胸をなでおろした。
「・・・よし、俺も行くか」
と、正面に見える島に向き直った。
その時、海中にかすかに赤い物体が見えた。姿は見えないが、彼が飛び込もうとしているポイントに
居座っているのは確かだ。
「何だ!?」
ナッシュが慌てて背中のハンドガンを抜くが、その瞬間に赤い物体は水面に飛び出しナッシュに飛びかかった。
そのまま輸送機の中に転がり込むと、輸送機の中で血潮が飛び散った。
その後はナッシュの悲痛な叫び声が響いたのであった。
その叫び声は、ちょうど砂浜にたどり着いたウィルソンの耳にも聞こえた。
もちろん砂浜で使えそうな武器の確認や、食料の選別などを行っていた面々にもだ。
「なんだ!?」
まず初めに砂浜で座っていたバリックが声をあげる。
「輸送機からだよな!?ナッシュか」
武器を確認していたマックスターも立ち上がって波打ち際まできて遠くに浮かぶ輸送機を眺めた。
しかし、全員が輸送機を注目するも聞こえるのは波の音だけ。
「・・・何があって悲鳴をあげた?」
ディロンが静かに切り出す。
「海にでも落ちたんじゃないか?・・・」
爆弾マニュアルを大事そうに乾かしていたケイシーが呟くも、あいにく水しぶきや落下した
ナッシュらしき人物は見当たらない。
「大丈夫か!?何があったー!!」
スレブンが波打ち際までいって両手を口に当てて叫ぶ。
もちろん返事は聞こえない。風がぴたりと止んだ。
「・・・よし、確かめに行く」
今まで武器の選別をしていたレインズが急に立ち上がると、使えそうな軽マシンガンを手にした。
慌ててスレブンが止めに入る。
「おいおいおい、それはまずいんじゃないか?」
「何がまずいんだ?ナッシュが心配じゃないのか?」
レインズが年配者らしく、厳しく諭す。
「そりゃ心配さ。だけど、その武器は海上本部に輸送するもので・・・」
「緊急事態だ、ブレイン。任務より、仲間の安全を第一にだ」
レインズがそういうと、ブレインは分かったよ、という具合に彼の横に退く。
髭ずらのモースも立ち上がって軽マシンガンを持つ。
「よし!俺もいく」
「待て!落ち着けお前達!」
そう静止したのはマックスターであった。
隊長らしく今にも海の中に突入しそうな2人の前に立ちはだかる。
「まずは落ち着け」
「マックスター隊長、仲間が危険な状況下にあるかも知れないんです。放っておけますか」
レインズとマックスターがしばし見つめあう。
両者ともいくつもの窮地を脱してきたベテラン隊員だ、周りの面々にも緊張感が走る。
「・・・・・・だったら、我々全員でかかるまでだ。」
マックスターが根負けしたようにそう呟いて周りの面々にも聞こえるよう、声を張り上げた。
「おい!全員銃を構えろ。今から輸送機に向かって!・・・・・」
マックスターがそこまで叫んだときだった。
輸送機の正面のガラスは既に割れて枠だけになってしまっているが、その隙間からとんでもないものが出てきた。
全身筋肉剥き出しの体、小さい体、長い両足とそこに生える鋭い爪、そして顔には大きな口と鋭い牙、
気持ち悪いほどの長い舌・・・そんなものが這って出てきたのを、遠距離からもしっかり確認できた。
「なんだあれは!?」
エンリケが怯えたような声を出す。
「あいつがナッシュを殺ったのか・・・」
ウィルソンが砂浜に上がりながら後退しつつ呟く。
そしてさりげなく、ケースの中に入っているマシンガンを手に取った。
「あれは一体どうゆう・・・」
スレブンがそこまで言った時、銃撃音が響いた。
全員が注目する。バリックの持っているマシンガンが銃口からかすかに煙を上げている。
「・・・くそぉ!あんな化け物に構ってられるかよ!」
再びバリックが銃を乱射する。激しい砲撃音は響くが、果たして届いているのかどうかは定かではない。
一通りマガジンを放出しきったバリックは、銃を下げた。
「何やってるんだ!発砲の許可はまだ出てないんだぞ!」
マックスターがバリックを咎める。
「あんな得体の知れないもの、撃たないでどうしろっていうんですか!」
バリックが反論し、マガジンを取り替えると、再びその怪物に銃を向けた。
「くそやろ!この俺がぶっ殺す!」
そこまでバリックが叫んだ所で、彼の顔は恐怖に引きつる。
彼だけでない。
全員がだ。
なんとその怪物は輸送機から海中に飛び込むと、憎たらしく顔を出しながら一直線に泳いでくるではないか。
一同唖然としていた。開いた口がふさがらない。
その時、正気を取り戻したマックスターが声を張り上げた。
「発砲許可する!全員撃て!撃つんだ!!」
待ってましたとばかりに、早々にバリックがマシンガンを連射すると、その連射音を合図に
モースとレインズも持っていた軽マシンガンをぶっ放し、残りの面々も手近なケースから
手の合いそうな銃を選ぶと、狙いもよくつけずに連射し始めた。
ウィルソンも慌てて武器のケースまで行くと、そこに入っていた軽マシンガンを取り出す。
ストッパーを外し、マガジンの中身を確認すると海を泳ぐ、筋肉で全身を覆う美君奈生物目掛けて連射する。
その生物は小さな目と大きな口を持つ顔だけ出しながら、不気味に泳いでくる。
「当たってるんだが!・・・」
スレブンが銃撃音に負けないように叫ぶ。
「全然効果がないぞ!!」
確かに命中はしている。
その生物の周りの海水は、その生物のものと思われる血で赤く染まっていた。
それでも悠々と、その生物は泳いでくる。
距離が縮まるにつれて、次第に全員の照準が乱れだす。焦りである。
「ガチで化けもんかよ!!!」
エンリケがそう叫んで、弾切れになった銃を砂浜に投げ捨てると、くるりと海岸に背を向けて
その奥にある森へと逃げ出そうとした。
そのときだった。
不気味な生物は十分に近づいたと悟ったのか、海中から突然跳ね上がった。
真っ直ぐ砂浜に向かって跳んでくる。
水の中でもこれだけの跳躍力だ。筋肉は半端ないだろう。。。
などとウィルソンが思っていると、その生物は砂浜に着地した。
体格は大型犬に毛を生やした程度だ。
しかし間近で見るとその外見は醜いを通り越していた。
全身は筋肉が剥き出し、胴体と比べ長い手足と、何より目を引くその先にあるするどい爪、
さらに顔には小さいキョロキョロした目と大きな口と鋭い牙、そして何よりそこからチラチラ見える
長い舌。これが一段と不気味さを増幅させる。
そこまでウィルソンが思ったところで、生物はウィルソンに向かって飛び掛ってきた。
厳密に言うと、奴は彼より少し脇を飛びぬけていく。
それでも反射的にウィルソンは交わすと、すぐに標的に顔を合わせる。
しかし、既にその生物は後ろを向いて逃げ出したエンリケに追いつく寸前だった。
「エンリケ!後ろだ!」
レインズが装填しながら叫ぶ。
それに気づいたエンリケは振り返った。見る見る顔が恐怖で染まっていく。
それもそのはずだ。
その生物が飛びかかってきたそのタイミングで振り向いたからだ。
「くそぉ!」
エンリケは前方に飛びのいたが遅かった。
彼はその爪で必殺の一撃は交わせたものの、背中に浅い傷を負ってしまった。
「くがぁ!・・・」
エンリケが衝撃で倒れこむと、その生物はエンリケに止めをさそうと、再び飛びつこうと後ろ足を曲げた。
しかしその生物は周りの人間を忘れていた。
「おい!」
横から響いた声に生物は気を取られるが、途端に横から帽子を被ったビクターがマシンガンをぶちかます。
まとめてその生物に命中したのも確認せず、こんどは正反対の方向からレインズとビクターが一斉に銃撃をする。
すべては腹に撃ち込まれた。
さすがの生物も悲鳴をあげた。それは、この世の物が出すとは思えない高周波だ。
その高周波に全員が思わず耳をふさいだ。
その隙に生物は海のほうを向いてダッシュし始め・・・
「おい!その手は食うか!」
る前に一人だけ高周波を何とか耐えたウィルソンがそう声をあげる。
生物がキョロっとウィルソンと目を合わせたその時、彼の持っていた銃からいくつもの弾丸が発射され、
そのほとんどが醜い生物の、醜い顔に命中した。
さすがの生物も顔を破壊されて力なく倒れこむと、それっきり動かなくなった。
体のいたるところから血が噴出している。
ウィルソンはそんな生物を一瞥すると、すぐに近くに倒れているエンリケに駆け寄る。
まだまだ若さの残るその顔を苦痛に歪めている。
「大丈夫か?」
ウィルソンが問いかけながら、体を起こすと背中の傷を見る。
「おっと・・・意外と深いな」
浅いと思っていた傷は意外と深く、とりあえず止血しないとまずいと感づく。
「今すぐ布を準備しろ」
気づけばウィルソンの背後にいたスレブンが、サッと指示を飛ばしていた。
「立てるか?」
ウィルソンが問いかけると、エンリケは力なく頷き、ウィルソンの肩を借りて立ち上がった。
「簡易テントを準備するまで、そこで寝ててくれ。」
ビクターが至急に用意した乾いた毛布のベッドに案内する。とはいえ、砂浜に毛布を敷いただけだが。
ウィルソンはエンリケを寝かせると、手当ては自分がするというジェリコに任せ、とりあえず面々と
同じく死に果てた謎の生物に近づく。
何度見ても醜い。その死体は異臭を既に発していた。
「・・・なんなんだよこいつ・・・」
バリックがいつもの調子はどこへやら、怯えたようにつぶやいた。
「とりあえず簡易テントの準備だ・・・見張りも必要だな。救助までは」
マックスターが呟いた。
彼らの心は曇っていた。彼らの上に広がる、青空とは対照的に。
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