HQ鍛えて幸福家族♪♪

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伝説のスピーチ



の少女のわずか6分間の世界中を感動させた伝説のスピーチです。

環境と開発に関する国連会議(環境サミット)に集まった世界の指導者たちを前

に、12歳の少女、セヴァン・スズキは語り始めました。



 「こんにちは、セヴァン・スズキです。E.C.O(エコ)を代表してお話しします。

エコというのは、子供環境運動(エンヴァイロンメンタル・チルドレンズ・オーガ

ニゼェーション)の略です。カナダの12歳から13歳の子どもたちの集まりで、今の

世界を変えるためにがんばっています。あなたがた大人たちにも、ぜひ生き方をか

えていただくようお願いするために、自分たちで費用をためて、カナダからブラジ

ルまで1万キロの旅をして来ました。


 今日の私の話には、ウラもオモテもありません。なぜって、私が環境運動をして

いるのは、私自身の未来のため。自分の未来を失うことは、選挙で負けたり、株で

損したりするのとはわけがちがうんですから。


 私がここに立って話をしているのは、未来に生きる子どもたちのためなのです。

世界中の飢えに苦しむ子どもたちのためなのです。そして、もう行くところもな

く、死に絶えようとしている無数の動物たちのためなのです。

太陽のもとにでるのが、私はこわい。オゾン層に穴があいたから。呼吸をすること

さえこわい。空気にどんな毒が入っているかもしれないから。父とよくバンクーバ

ーで釣りをしたものです。数年前に、体中ガンでおかされた魚に出会うまで。そし

て今、動物や植物たちが毎日のように絶滅していくのを、私たちは耳にします。そ

れらは、もう永遠にもどってはこないんです。


 私の世代には、夢があります。いつか野生の動物たちの群れや、たくさんの鳥や

蝶が舞うジャングルを見ることです。でも、私の子どもたちの世代は、もうそんな

夢をもつこともできなくなるのではないか?あなたがたは、私ぐらいの歳の時に、

そんなことを心配したことがありますか?

こんな大変なことが、ものすごい勢いで起こっているのに、私たち人間ときたら、

まるでまだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています。まだ子どもの私には、

この危機を救うのに何をしたらいいのかはっきりわかりません。でも、あなたがた

大人にも知ってほしいんです。あなたがたもよい解決法なんて持ってはいないって

いうことを。


 オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。

死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。

絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。

そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのかあな

たは知らないでしょう。

 どうやって直すのかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください。


 ここでは、あなたがたは政府とか企業とか団体とかの代表でしょう。あるいは、

報道関係者か政治家かもしれない。でもほんとうは、あなたがたもだれかの母親で

あり、父親であり、姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじなんです。そして

あなたがたのだれもが、だれかの子どもなんです。

私はまだ子どもですが、ここにいる私たちみんなが同じ大きな家族の一員であるこ

とを知っています。そうです50億以上の人間からなる大家族。いいえ、実は3千万種

類の生物からなる大家族です。国境や各国の政府がどんなに私たちを分けへだてよ

うとしても、このことは変えようがありません。私は子どもですが、みんながこの

大家族の一員であり、ひとつの目標に向けて心をひとつにして行動しなければなら

ないことを知っています。私は怒っています。でも、自分を見失ってはいません。

私は恐い。でも、自分の気持ちを世界中に伝えることを、私は恐れません。


 私の国でのむだ使いはたいへんなものです。買っては捨て、また買っては捨てて

います。それでも物を浪費しつづける北の国々は、南の国々と富を分かちあおうと

はしません。物がありあまっているのに、私たちは自分の富を、そのほんの少しで

も手ばなすのがこわいんです。

カナダの私たちは十分な食物と水と住まいを持つめぐまれた生活をしています。時

計、自転車、コンピューター、テレビ、私たちの持っているものを数えあげたら何

日もかかることでしょう。


 2日前ここブラジルで、家のないストリートチルドレンと出会い、私たちはショッ

クを受けました。ひとりの子どもが私たちにこう言いました。

「ぼくが金持ちだったらなぁ。もしそうなら、家のない子すべてに、食べ物と、着

る物と、薬と、住む場所と、やさしさと愛情をあげるのに。」

家もなにもないひとりの子どもが、分かちあうことを考えているというのに、

すべてを持っている私たちがこんなに欲が深いのは、いったいどうしてなんでしょ

う。これらのめぐまれない子どもたちが、私と同じぐらいの年だということが、私

の頭をはなれません。どこに生れついたかによって、こんなにも人生がちがってし

まう。私がリオの貧民街に住む子どものひとりだったかもしれないんです。ソマリ

アの飢えた子どもだったかも、中東の戦争で犠牲になるか、インドでこじきをして

たかもしれないんです。

もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、貧しさと環境問題を解決するために

使えばこの地球はすばらしい星になるでしょう。私はまだ子どもだけどこのことを

知っています。


 学校で、いや、幼稚園でさえ、あなたがた大人は私たちに、世のなかでどうふる

まうかを教えてくれます。たとえば、


 争いをしないこと

話しあいで解決すること

他人を尊重すること

ちらかしたら自分でかたずけること

ほかの生き物をむやみに傷つけないこと

分かちあうこと

そして欲ばらないこと


 ならばなぜ、あなたがたは、私たちにするなということをしているんですか?


 なぜあなたがたがこうした会議に出席しているのか、どうか忘れないでくださ

い。そしていったい誰のためにやっているのか。それはあなたがたの子ども、つま

り私たちのためです。あなたがたはこうした会議で、私たちがどんな世界に育ち生

きていくのかを決めているんです。

親たちはよく「だいじょうぶ。すべてうまくいくよ」といって子供たちをなぐさめ

るものです。あるいは、「できるだけのことはしてるから」とか、「この世の終わ

りじゃあるまいし」とか。しかし大人たちはもうこんななぐさめの言葉さえ使うこ

とができなくなっているようです。お聞きしますが、私たち子どもの未来を真剣に

考えたことがありますか。


 父はいつも私に不言実行、つまり、なにを言うかではなく、なにをするかでその

人の価値が決まる、といいます。しかしあなたがた大人がやっていることのせい

で、私たちは泣いています。あなたがたはいつも私たちを愛しているといいます。

しかし、私はいわせてもらいたい。もしその言葉が本当なら、どうか、本当だとい

うことを行動でしめしてください。


最後まで私の話をきいてくださってありがとうございました。

(原文:英文 翻訳:佐藤万理、辻信一)




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