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アキノキリンソウ(秋の麒麟草):晩夏~秋に日当たりのよい山地によく見られる多年草です。 和名は秋に咲く麒麟草であり、花が美しいのでベンケイソウ科のキリンソウにたとえたものといわれます。 別名をアワダチソウといい、花が泡立つように咲くとの意味です。アレルギーの原因として悪名高い セイタカアワダチソウの仲間ですが、花を良く見れば どちらも美しく、同じ作りで同属であることがわかります。北半球に広く分布しています。日当たりのよい山地に生え、高さは30~80センチになります。8月から11月ごろ、茎の先の総状花序に多くの黄色い花を咲かせます。秋に咲く黄色い花は数が少ないので、草むらの緑の中で意外に目立ちます。花言葉は「警戒」「要注意」「用心」高原から2000m級の高山まで幅広く成育し、黄色の花畑を形成します。名前のように秋を代表する花ですが、これは標高が低い山や高原の場合で、高山では8月には花を咲かせます。 アメリカでは開拓前からインディアンの重要な薬草で、アレルギーの害もありません。整腸剤や風邪薬、怪我の治療にも効果があるとされ、今では民間薬としてひろく使われています。
2007.11.09
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イヌホオズキ(犬酸漿、Solanum nigrum)はナス科ナス属の植物。バカナスとも呼ばれ、ホオズキやナスに似ているが役に立たないことから名付けられた。史前帰化植物だと考えられている。 夏から秋にかけて白い小花が咲き、道ばたでしょっちゅう見かける。 実は緑色から黒に変わり、いっぱいぶら下がった、おもしろい形をしている♪ 薬効成分があり、果実にアルカロイドのゾラニン、ゾラマジン、全草にサポニンを含有している。●果実は一般的には有毒で吐寫、下痢をおこす。●腫れ物には、生の果実に塩を加えて、揉み潰して患部に塗布する。●解熱や利尿には、開花期の全草を天日で乾燥してから、1日量1.5~3グラム、水0.2リットルを半量まで煎じて服用。●疲労回復の竜葵(りゅうき)酒として、乾燥した全草100グラム、砂糖150グラム、ホワイトリカー35度1.8リットル、約3ヶ月漬け込み、布で濾して、就寝前に1回20~40CCを飲用する。東南アジア、アフリカなどでは、野菜として、茎や葉を煮て食べるそうだ。最近はイヌホオズキに似たアメリカイヌホオズキが増えている。アメリカイヌホオズキは、花の色がうす紫がかることが多いので、花の色も一応区別点になる。
2008.11.28
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中国・朝鮮半島原産の多年草で高山植物の女王、コマクサの仲間です。日本への渡来は以外に古く、室町時代ころ中国から入ってきたと言われています。春、暖かくなりはじめる3月頃に地中から花茎と葉を同時に出して一気に生長し、4月~5月頃に弓なりにしなった花茎にぶら下がるように愛らしい形の花を十数輪咲かせます。花は変わった形をしていますが、ぷっくりふくらんだ2枚のピンクの花びらとそこからにょっきりと突き出るように現れる白色の花びら2枚-外側2枚と内側2枚-で構成されています。花は開ききるとピンクの花びらの先端がくいっと上を向き、またその姿がかわいらしいです。基本種の花色は赤に近いピンクですが、白花も同じように普及しています。 和名:ケマンソウの名前は寺院のお堂を飾る装飾品「華鬘(けまん)」に見立てて付けられました。まるで釣り竿(花茎)に魚のタイ(花)がたくさんかかっているように見えるところから「鯛釣草」の別名があります。英名:bleeding heart=「うなだれた心」「血を流す心臓」 花の様子から、二つに割れた心臓から流れる血の雫をあらわしているそうです。ケシ科でアルカロイドを含むため、有毒です。誤食すると嘔吐して脈が遅くなり、体温低下、呼吸麻痺や心臓麻痺が起こります。 野山で見られるムラサキケマン、エゾキケマンも有毒ですので、山菜のシャク(セリ科)と間違えないよう注意が必要です。 寒さに強く育てやすい為、庭植えや花壇での栽培にも向いています。
2008.06.06
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