こっぱんの日記

こっぱんの日記

2010.01.20
XML
カテゴリ: 美術・博物・展示
今日は、朝のうちは、俳句誌へ例月の句を郵送投句したり、美術館情報を下調べしたあと、美術展3つを見るため、昼前に家を出た。3つの美術展とは、伊勢丹デパートの菊地契月展、京都高島屋の竹久夢二展、それに、京都国立博物館のハプスブルグ展である。いずれも、いい美術展で、混雑もなくゆっくり鑑賞でき、気温も暖かく移動も楽だった。

大阪を11時の新快速に乗り、京都には11時半に着いた。先ず、伊勢丹7階の駅ミュージアムの契月展に入った。

菊地契月(1879-1955)は京都で活躍した日本画家。菊地契月展は、生誕130年を記念した展覧会で、初期の作品から円熟期の作品まで約100点が展示されていた。これまで契月といえば美人画だけしか印象になかったが、初期は歴史画を多く画いていたことを知った。展示は次のように分類されていた。

第1章 画家をめざして-南画から四条派へ
 悪者の童など中国や日本の歴史画 9点
第2章 模索の時ー至高の画風を求めて
 少女、鶴など美人画 10点
第3章 欧州視察から得たものー苦境へのまなざし
 立女など16点

 光明皇后、聖徳太子御影など30点
第5章 契月の画蹟に触れる
 西洋絵画の模写、写生帖、参考資料など10余点

作品は、どの作品も味わいがあり、見応えがあったが、上記例示の作品が特に印象的だった。清楚、清純などの言葉がぴったりの絵であった。

画像は、パンフレットより。友禅の少女(1933)、少女(1932)、深窓(19??)、石榴(1933)、福原故事(1899)、光明皇后(1944)、朱唇(1931)


契月展を見終わり、地下鉄で四条まで行き、四条高倉の「井川丸」という店に着いたのは12時半、そこの大盛天丼で昼食とした。13時15分に高島屋に着き、7階グランドホールの夢二展に入った。

竹久夢二(1884-1934)の展覧会はこれまでにも何度か見たことがあり、その作品も目に触れることは多い。大正ロマンの美人画として有名な画家だ。今回の美術展は、夢二生誕125年を記念して開催されたもので、展示品は、色紙、屏風などの肉筆画、雑誌・本などの表紙絵、絵本、ポスター、デザイン画、手拭絵など多岐にわたりその数も約400点。じっくり見ると何時間もかかるほど。夢二は、完成画だけでも約1000点、挿絵やデザイン画を入れると10000もの絵を残しているそうだ。展示は次のように分類されていた。

1.メディアへの登場
2.新しい試み
3.展覧会とギャラリー
4.京都へ

6.秋のいこいー絵画表現の深まりとデザインの展開
7.榛名山美術研究所の夢
8.二つのふるさとと二つのコレクション
  岡山の松田基コレクションと榛名(伊香保)の長田幹雄コレクション

美人画ばかり画いた夢二も、若いときは、普通の画題の絵も画きたかったようで、美校に入学しようとして画いた「BROKEN MILL AND BROKEN HEART」という絵が展示されていた。しかし美校はあきらめ美人画専門に独学の画風を築き上げることになる。美人画の影には、たまき、彦乃、お葉など、きれいなモデルがいたことも紹介されていた。(それぞれ夢ニの妻となっている)




夢二展を見終わり、京阪電車で四条から七条まで行き、京都国立博物館には、14時40分に着いた。ハプスプルグ展を約1時間かけて鑑賞し、喫茶店で休憩したのち、16時46分の快速急行に乗り17時40分大阪の自宅に帰った。

ハプスブルグ展のことについては、明日のブログに掲載の予定。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.01.21 20:30:30
コメントを書く
[美術・博物・展示] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

こっぱん

こっぱん

Calendar

Favorite Blog

朗読で聞く宮本輝の… New! ビッグジョン7777さん

我流達人のHP garyu33さん
自分が好きな曲 関空快速1649さん
DIARY OF A.K   歳… kissakemさん
千波の隠居の日記 中澤 照道さん

Comments

まりぞう@ Re:腰痛のリハビリへ(12/16) 坂戸先生の提案は、私にとってちょうど良…
聖書預言@ Re:桜の通りぬけへ(04/07) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
山ちゃん@ Re:妻の病院行きに付き添う(08/02) 奥様の介護大変ですね。 ブログ見さしても…
小林嘉雄@ Re:午前月曜講座、午後服部緑地へ(11/28) 最後の花は、キダチダリヤといいますが、…

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: