こっぱんの日記

こっぱんの日記

2010.01.30
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カテゴリ: 俳句・エッセイ
今日は、午前中は、読書をしたり、俳句王国を見たりして過し、午後は、伊丹市の柿衛文庫で開催された大阪俳句史研究会主催の例会に参加した。

この会の講話を聴くのはこれで2回目。今日は「白燕60年」と題して和田悟朗氏が話をされた。白燕は「びゃくえん」と読む。橋間石氏(1903-1992)によって昭和24年に創刊された俳句誌であり、結社の名前でもある。講師の和田氏は間石の一番弟子。(間石の間は正式には門構えに月と書くが、ネットではその字は使えないので、間と記す)

間石は金沢生れ、中学生の頃から俳句を詠む。四高、京大へと進むが生来の交際嫌いで京大俳句会にも入っていない。卒業後、英語教師をする傍ら俳句を続け、戦前「俳句史講話」を著す。間石46歳のとき白燕を創刊。句集も次々と著す。1967年64歳で退職、俳句に専念。1992年死去。この間、1974年蛇笏賞、1988年詩歌文学館賞等受賞。現代俳句協会副会長を務める。

間石没後は、和田氏が主宰として白燕を継続、間石の遺稿を整理し「間石全句集」(2003)「俳諧余談」(2009)などの出版化を実現。一段落したとして「白燕」も2009年6月、第425号を以て終刊とした。創刊後、ちょうど60年であった。

上述の経緯を、俳人との交友関係やときどきの代表句を示しながらの講話であった。間石の句は写生句というよりむしろ抽象、人生句というものが多い。

 階段がなくて海鼠の日暮かな
 時間からこぼれていたり葱坊主
 枕から外れて秋の頭あり

画像は、サイトの記事、講話する和田氏、下は付近みやのまえ文化の里で催されていた盆梅展の梅。





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Last updated  2010.01.31 07:26:38
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