幸せな大学生活・2

僕は携帯の番号を交換してからすぐ、その日のうちに彼女へメールを送った。
彼女には前から興味があった。

何故かと言うと彼女は以前チョットした『騒動』を大学内で起こしていたからだ。

大学にはYOSHIKIと呼ばれるいじられキャラ(人畜無害)がいる。
YOSHIKIは僕と同じ学年にあたる、つまり彼女から見ると1つ上の学年だ。
YOSHIKI(以下Yに略)は基本的には男の子。
でも長い髪の毛を後ろで一本に束ねて真っ金に染めている(季節により色は変わる、みどりの日には髪をまだらな緑色にして大学に来た)
そして割り箸を二本に割った様な太さ、固さの触覚…のような前髪を二本垂らしている。
Yは基本的に喋らない。
もしかしたら喋れないのかもしれない。
サングラスを掛けていつもニヒルに笑っている、誰もいなくても笑っている。
そしてYはお菓子をいつも携帯している。
そしてそれを女の子に配っている。
Yには365日全部がクリスマスなのか?
もしくはホワイトデーなのか?
誰も知る由は無い。

一回目にYがお菓子を配った時サカマサが「お菓子を配ると女の子にモテルんだぜ」と嘘の入れ知恵したのは内緒

兎に角、Yは一目見ただけでも普通ではないと確認できる。

彼女が入学して初めの頃にYは彼女と知り合ったようだ。
(後から聞いたら勝手にYは彼女たちのグループにくっついてきてしまったらしい)
一緒に遊んだり歩く姿を大学内でも頻繁に見かけた。
いつもグループの中心は彼女でそこにYや他の人間が纏わり付くといった感じだった。

ある日、先に書いた『騒動』が起きた。
彼女とYと数人の男同士で罰ゲームをかけた遊びをしていたらしい。

「負けたら水を一気飲み」

そんな軽いリスクのゲームだ。
ゲーム自体も幼稚なお遊び程度のモノだった。

円滑にゲームが進む中、Yが負けた。

負けたYに彼女は「水飲めよ」と言い放った。
その言葉でスイッチが入ったようにYは持っていたバタフライナイフ(今時バタフライ?!と言うツッコミはナシです、彼に常識は通じません)を出して彼女に向かって

「お前のその態度が前々からむかついていたんだ」と言い放った。

正直、ナイフを出されては笑い事では済まされない。
周りの男たちも怒り出し押し問答になった。
そしてケンカになっている最中、彼女はナイフを持って消えていた。

そして次に現れた彼女は…

右手にナイフ。
左腕に鮮血。

…事の詳細は人伝に聞いた話なので分からない。
だが大方こんな感じだ。

『リストカット』
『ロリータ』

僕の独断と偏見からいくと彼女はおそらく…
僕と同じカテゴリーなのではないか?
そう思っていた。
そう、『メンヘラ』だ。

~~~~~~

最初のメール内容はお互いの好きな音楽の話。
彼女は軽音楽部のライブで以前ヴォーカルとしてステージに立っていた。
(お前らオ○ニーしてんだろーと叫んだらしい)
…実は僕も元軽音楽部員、何故『元』なのかと言うと年間3000円の部費を支払うのを拒否したため名前を外されたのだ。

メールを何回かするうちに意外なメールが彼女から送られてきた。

「○○くんってお薬好き? リタリン持ってる?」

僕は彼女だと言い張った年上の女性を心の中で無意識のうちに消し去った。


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