基本に忠実に本質を伝える

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ディスレクシア入門


http://www.dyslexia-teacher.com
英語です・・・

先日ご質問があったように、ディスレクシアの兆候の一部は誰でも持ちうるもので、何をもってディスレクシアと見なすかというのはなかなか難しいものです。
その一方で、ディスレクシアに関しては、早く見つければ見つけるほど、対処できる方法も増えますので、早期発見がとても重要です。

お勧めサイトの中にある、DYSLEXIA SYMPTOMS -RECOGNIZING DYSLEXIA が参考になります。
ここで書いてあることも多様なディスレクシアのごく一部であることはご承知下さい。

☆まず、生徒さんの能力と成績とのアンバランスさです。話してみれば明晰なのに、成績が著しく悪い。
☆血縁関係の中に似たようなことで困っている人がいなかったか。
☆☆特につづりが苦手(日本語なら漢字の書き取り)
 i can si u (I can see you)
cud yu open dor?(Could you open the door?)
 といったスペルで書く。
☆右左を混乱し易い
☆☆文字・数字を問わず、鏡文字を書く。
 b、d p、q 6,9
 Bを常に大文字で書くことで区別をする生徒さんもいるそうです。
☆数字・数学が苦手。ただ苦手なのでなく、数字を読む向きが反対だったりします。123はひゃくにじゅうさんですが、ディスレクシアの場合、さんびゃくにしゅういちと読むこともあります。
☆整理整頓が著しく苦手
☆話し方が冗長で、まとめられない。

☆intangibleな言葉は苦手。いわゆる具象ではなく抽象的なニュアンスのことばです。(Amyいわく)

このうち、☆☆の項目は軽度のディスレクシアの生徒さんにも一般的に見られるそうです。ごく軽度の場合には、パソコンで文章を入力し、スペルチェックを自動的に入れるだけで、ほとんどの問題が解決することさえあります。

もちろん、全てがあてはまるわけではなく、一部があてはまる生徒さんが多いらしい。またこの中にはないディスレクシアのタイプの生徒さんもいるそうです。

「私はディスレクシアじゃないけど、スペルは苦手よ。いつもスペルチェックを入れてるわ。」なんて人は英語圏にゴロゴロしているらしいです。

 もちろん、早期発見、早期対応にはきちんとしたスクリーニングが必要なんですが、ここで文化的な違いもきちんとわきまえておかないと、誤った結論に近付いてしまって大変困ったことになるでしょう。
と、"Multilingualisn,Literacy and Dyslexia" という本の4ページめでLindsay Peer さんとGavin Reid 博士がおっしゃってます。

何が問題ってね、彼らには彼らの伸びていく才能があるわけですよ。それなのに、ディスレクシアという辛さのために、著しく自己評価が下がってしまうのです。教育において低すぎる自己評価は才能を伸ばす妨げになります。だから君にも素晴らしい才能があると私はいつも思っていますし、何度も色々な方向から君の才能を説明しているのです>

でも自己評価が低いんだよね・・・ 反省(>_<)
次は LindsayさんとGavin博士の続きと、Ian Smythe John Everantさんの書かれた総論から、英語圏以外にもディスレクシアがいるかという考察について書く予定です。

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