基本に忠実に本質を伝える

基本に忠実に本質を伝える

ディスレクシアを確認する要素



日本語は子音+母音の発音形式であり、ひらがなやカタカナはほぼ一対一で対応するので、つづり字困難なタイプのディスレクシアは少ないでしょう。逆に、漢字などは文字の形が複雑な上に、一つの文字で二通りの読み方をしますので、日本語のディスレクシアの方はディスグラフィアといった形で苦労なさるでしょう。

例えばドイツ語は、発音とつづり文字の規則は一義的で例外は少ないのですが、名詞などは前置詞を含めて延々と続き、どこで切るのか分からなくなります。そういうディスフレーミングという苦労もあります。

どんなに問題を注意深く翻訳してもついてまわる問題を除いてディスレクシアかどうかを確認するための項目は以下の8つです。

1、音声を短期的に覚えていられるかどうか。
2、画像を短期的に覚えていられるかどうか。
3、映像認知
4、順列
5、姿を真似るなど認知面の運動技能 motor skill
6、数学
7、画像面のIQ
8、全体的な運動技能

ディスレクシアの場合、全てがだめということもないわけではありませんが、特定の技能が著しく不自由であると言語が識字能力に結びつかないという結果につながります。

ええと、
Multilingualism,Literacy and Dyslexia
ISBN 1-85346-696-4
の19ページです。

ただ、他の能力が補っている場合には、
その補っている能力で、不自由な部分を補佐するという方法はあるように思われます。
例えば目が不自由な方が音や気配に敏感になるように。
#例えが不適切ならごめんなさい。

フェラーリ君は頭韻はとても強いようです。通常、私は使用頻度で単語を暗記する順番を決めますが、ことフェラーリ君に関してはアルファベット順にすることに決めました。本人も楽らしいのです。例の能力で頭文字を引っ張り出し、次に音を引っ張り出し、最後にスペルを引っ張り出してくる感じです。

つまり、彼は映像や音を暗記することはできてもそれを書くことができない、motor skillタイプのディスレクシアということになります。本人も、自分が頭に描いた文字と違う文字を書いていることに驚くそうです。

つまり、まねて書くのでなく、キーボードを打てばいいわけで、このごろの技術革新は確実にディスレクシアの人たちの表現力を助ける方向にいっているなぁと感心するのであります。

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