「リーダーの易経」「20代仕事筋の鍛え方」



リーダーの易経
著者の竹村さんは楽天ブログの亞さんである。私は亞っこさんのブログと出会って、初めて「易経」の魅力を知った。亞っこさんは名古屋のNHK文化センターで、美女たちやいい男に囲まれて易経を龍の話しを中心に教えている、いわば元祖ドラゴン先生である。私は講演会を3回ほど拝聴したが、その明るくさばけたお人柄で、難解とされる易経を美味しく料理してくださり、2時間や3時間は亞っと言う間に過ぎ、もっともっと~とおねだりしたくなってしまう、そんな至福の時であった。
 このような講演が本になっていればいいのにと、私ばかりでなく多くの美男美女の熱い声援に応えて、ようやく亞っこさんが重い腰を上げ、これまでの講演を元に本書を世に送り出してくれた。何事も入門が大事。この本ほど易経の入門書として素晴らしいものはないのではないか、と思っているのは私だけではなかろう。
論語に「五十になって易を学べば大過なかるべきか」という言葉がある。50歳まで私はまだ(かなり)あるけれど、人生いろいろあった50歳から本気で「易経」を勉強すると、みによくついて、いい老後が送れると孔子さまも言っている(と思う)。長生きしたら、いずれ「老子」や「中庸」にもチャレンジしてみたいものだ。未だ潜龍の私、壮大な野望を持っておりまする~。



20代仕事筋の鍛え方
「金持ち父さん 貧乏父さん」に代表される“若くして成功し、リタイアする人生”という成功モデル-我々はいつの間にかこの幻想に惑わされていないだろうか?年代にかかわらず、成功を追い求め、なんとか自分だけは勝ち組に入りたいと右往左往する。そして金になりそうな経験、スキルを血眼になって探し、切り売りしようとする…。
私を含め、そういう迷えるオバカさんにガツンと一発。四の五の言わんと、まずは自分が今いる場所で人一倍(ヨン倍)努力し、成果を出せ!と。それがこの本である。
話は40代の経営コンサルタントが、悩める20代の若者3人にアドバイスするという物語仕立て。主人公は著者本人であり、実際に将来や仕事上の悩みを抱える、優秀な20代の青年たちと話してきたものが下敷きになっているので、話の内容や、人物にリアルさがある。そして私は山本氏と同年代、遊び呆けてきた自らの20代を反省しつつも、共感できる内容になっている。というのも、山本氏はエリートでかっこよく出世してきたわけではなく、劣等感や悩みなどをバネにして努力してきた、いわばたたき上げ、泥臭い体育会系の男だからである。タイプじゃないが、生き方はかっこいいのだ。ただの説教オヤジじゃないぞ~。
この本は一応20代ってタイトルになっているが、40代の私が読んでも面白く、役に立つ(かも)。とにかく目先の成功に囚われず、一生成長できるサイクルを作ろうというメッセージは私にはありがたかった。どんな社会状況になってもへこたれない「仕事筋」を鍛えろ、は息子へのメッセージとして伝えたい。
それにしても、本文中に出てくる東京・麻布の「ひむか」行ってみたいなぁ。ふう~!

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