鍋・フライパンあれこれ美味
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
048904
HOME
|
DIARY
|
PROFILE
【フォローする】
【ログイン】
ほしはひかるのかな????
その4 日記風
●日記風の詩
●ちょっとした発見の詩
●個人的な願いを込めた詩
●思い出の詩
●ぐちっています詩
を集めています。
ほぼ、人のうちのアルバム状態・・・。説教くさいし・・・。です。
探しやすいように、スクロールバーでどのへんか、題名の横に書いておきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●日記風の詩
「チロ」
「心配(日記より)」
「花屋へ」
「8才の冬」
「さらば、ぷにぷにのほっぺ」
「喉が痛いと子供が言う」
「結晶って何?」 (このへんで、スクロールバーの4分の1くらい)
●ちょっとした発見の詩
「そうだ、わたしたちは」
「あそこで燃えている星は」
「何も恐れることはない」
「おかえり」
「誰も知らない」
「寄る辺なく、いとおしい」
「おいしい紅茶を一杯どうぞ」
「ないかなあ」 (このへんで、スクロールバーの真中くらい)
「多分、そんな気がする」
「の他に」
「私はさみしい」
「変わり続けること」
●個人的な願いを込めた詩
「涙の海に」
「私は一人をかみしめる」
「降りしきる言葉」
「母と羊羹」
「卵の殻」
「あなたへ」
「あなたへ’」
「嘘をつかないで」
●思い出の詩
「富山に行った」
「遠野へ」 (このへんで、スクロールバーの4分の3くらい)
「北海道で」
「ひめりんご」
「この世の闇」(TT)
●ぐちっています詩
「目をそらさないで、課長」
「働く女」
を集めました~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●日記風の詩
「チロ」
犬のチロが死んだって
雪が降った昨日の寒い夜
白い前足に顔をうずめ
死んでいたんだ
それってチロがいつもやる
ごめんなさいの格好だよ
チロ
死ぬときまで
ごめんなさい
しなくていいんだよ
チロ
いっぱい怒って
ごめんね・・・
(2004.1.22)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「心配(日記より)」
197○年 1月2日
きょう、おばあちゃんと、らくごにいきました。しんじゅくの「すえひろてい」というところでした。らくごがすごくおもしろかった。とちゅう、おすもうにむちゅうで、人の、おしっこをのんでしまう話しがありました。わたしは、おばあちゃんを見ました。おばあちゃんは「にょうもれ」でなやんでいるので、しんぱいだったからです。でも、おばあちゃんはわらっていたので、わたしもあんしんして、わらいました。たのしかったです。
198○年 8月5日
お母さんと散歩していて、例のダイビングショップの前を通ってしまった。離婚したばっかりで、お父さんのことを思い出してしまうか心配だったけれど、お母さんは、
「仕事あるかどうか聞いて来るわ」
と、さっさとお店に入ってしまった。なーんだ。
199○年 10月6日
お姉ちゃんの結婚式。キレイだった。今泣くか、もう泣くか、とハラハラしたけど、とうとう最後まで泣かなかった。成田行きバスのバス停でバイバイする時、私の方が泣いた。
200○年 4月16日
さとるの初登園。やはり泣いたので、無理やりバスに押し込んだ。心配で、幼稚園まで行ってしまった。(親バカだ)園長先生がいたので、聞くと、
「泣いている子はいませんよ。」
だった。
ダンナの言う通り、私の子離れの方が
心配だ。
(2004.1.29)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「花屋へ」
近所の大きい花屋へ行くと
あっという間に
自分の一部が体から
飛んでいく、ひらひらと
蝶のように
プリプリした花びら
つやつやの葉っぱ
すらりと伸びた茎
それらの間を
すました蝶のように、
飛んでいく
花達はさながら宝塚の娘達
植木達はジャニーズか
みんな華麗なショーを見せたくてうずうず
お店の人が水を撒いている
水しぶきはキラキラと
輝きながら落ちていく
私の蝶の羽根にも
ああ、おいしいね
よかったね
とりどりの花束を眺め、
その溢れる色彩を
羽根に映して
私の蝶は
ひらひらと、飛び続ける
種のコーナーは
不思議な鼓動でいっぱい
この小さな粒粒の中に
ダリアやひなぎく、
ひまわりや忘れな草
ダイコンや小松菜
ラディッシュや白菜
それらの夢をみている
小さな粒粒
ハーブのところでは
1つ1つ匂いを嗅ぐ
パイナップルミントはパイナップル
アップルミントはりんご
レモンバームはレモンの匂い
果物じゃないのに
いい匂い
今日は何を買おうかな
小さなガーデンピックを一つ
だって、また来たいから
また、ここに来ようって
蝶が言っている
まだまだ遊び足りない蝶を
胸に収めて
私は帰る
小さな、自分のベランダガーデンへ
(2004.2.2)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「8才の冬」
昨日から高かった熱は
やや下がったよう
夜遅いので
外で車が
時々通るだけ
離れてゆく
時計の音が
とくんとくんと
鳴り響く
生きている
そっと廊下に出て
冷たい洗面所で
うがいをした
もう 慣れたこと
カーテンの隙間から
月が覗く
星は
暗重い宇宙の中で小さくなり
瞬いていた
私は瞼の裏に星を抱いて
熱の息をひとつ吐き
眠りについた
(その時こぼれた熱いものは涙だったのか星だったのかわからない)
冬だった
8才の
(2004.2.15)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さらば、ぷにぷにのほっぺ」
何だか最近
子供のほっぺが
丸くないよ
一年前はあんなに
まんまるで
ぷにぷにだったのに
ああもったいない
もっと触っておけばよかった
お月様みたいに丸くて
お日様のにおいがして
お餅より弾力があって
ほどよくあったかい
ぷにぷにのほっぺに
ああもったいない
もっとすりすりしておけばよかった
蕾みたいにぷっくりしてて
朝露みたいにまるっとして
葉っぱみたいにすべすべで
ほどよくしっとりしてる
ぷにぷにのほっぺに
子供は3歳で親孝行は終わるっていうけど
本当に、そうでした
そのくらいの価値はありました
さらば、ぷにぷにのほっぺ
今までありがとう
お世話に
なりました。
(2004.2.15)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「喉が痛いと子供が言う」
喉が痛いと子供が言う
喉が痛いのはつらいよね
よく知ってる
白いマスクをして学校へ行ったよ
だけど保健室で寝てたよ
白いシーツのベッドだった
食べれなかった給食
喉が痛いときは必ずおかゆ
白い湯気のおいしい
赤い梅干がおいしい
ふーとさますと、前が白くなるんだよ
一晩寝たら、痛いのは治ったけど
ウソついて、痛いって言ったら
大根をハチミツに浸した汁を飲まされたよ
甘くてヘンなあじだったよ
喉が痛いと子供が言う
喉が痛い時の気持ちは
ああ、よく・・・・
(2004.5.9)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「結晶って何?」
鉱物が好きな子供がいて
子供は当然「結晶って何?」って聞く(鉱物はほとんど結晶の塊なので)
結晶とはつまり原子・分子などが規則性のある配列を持つ固体のことで
と言っても分かるわけがない(私も分からない)
結晶を見るために
濃くした塩水に糸を垂らしてほっておくこと数日
できた 塩の結晶
四角でつるつるのぴかぴかだ
一つ一つの面が純粋に平らなので
安い電灯の下でも完璧に光る
やはりあった、原子分子の世界
ぽっと産まれて産んで育てて親子になった私達の
ある日のいい加減な実験にも
慌てることはなく
当然
四角く完璧な面を作り出す
今日だけのサービスってわけじゃない
一年中やっている
一生やっている
多分永遠にやる
きちっと並ぶこと
きらっと光ること
例え太陽が燃え尽きることがあろうとも
だらっとすることはなく
いつでも光る準備を
怠らないだろう
その正確さ、裏切りのなさに
いっつも遅刻したり忘れたりしている
私達なんか、
永遠に頭を垂れなければならないだろう
私達に限らずどんなものだって
それらに向っては全然勝負になんかならないで
いつだって白旗のまんまだ
いつだって白旗のまんまなんだ~!
分かったかコラ。
(2004.5.18)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●ちょっとした発見の詩
「そうだ、わたしたちは」
そうだ、私たちは
誰にも命令されることなく、産まれてきた
そして、ここにある
なのにすっかりそれを忘れて
まるで誰かのせいにして
まるで誰かに縛られているように
どんなことからも自由だっていうのに
そうだ、私たちは
誰に強制されることなく、今も生きている
そして、この時間を
なのにすっかりそれを忘れて
まるで誰かに見張られて
まるで何もしてはいけないように
どんなことからも自由だっていうのに
そうだ、私たちは
誰に評価されることなく、これからも歩いていく
そして、誰かとともに
なのにすっかりそれを忘れて
まるで点数表がぶらさがっていて
まるで誰かに許しを請うように
どんなことからも自由だっていうのに
そうだ、私たちは
誰も命令することも、
強制することも、
評価することもできないっていうのに
すっかりそれを忘れて
したり顔
どんな人々も自由だっていうのに
そうだ、私たちは
命令することも、
強制することも、
評価することも、
自分自身にしかできないってことを
すっかり忘れて
今日もがんじがらめ。
そうだ、私たちは
すっかり忘れていたんだ
自分から自由をなくしてたってことを。
今すぐ、自由になれるってことを。
(2004.1.8)
「あそこで燃えている星は」
夜空に赤く輝く星が見える
細い指輪についているルビーほどの大きさ
誰も見ていないと思って
すまして燃えている
ここで見ている私とあの星との距離は
とうてい計り知れない
行くこともできないし
触れることももちろんない
けれどあの星は
私が見つけた、私の星だ
あの星は
私のことなんかちっとも知らないし
見られているのも気付かない
なのにあの星は
私とこの瞬間、繋がっている
繋がっているような気がする
私が見つけたんだから、今だけは、私のものだ
あそこで燃えている星は
無論、誰のものでもない
これからもずっとそう
手に入れることができなくても
心の中にしまっておくことはできる
そう教えてくれた、
あそこで赤々と燃えている星。
(2004.1.14)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何も恐れることはない」
何を恐れているのか
恐れているからできない
あの人に思いを伝えること
あの人に自分の意見を言うこと
自分のしたいことをすること
自分の好きなものを好きといいきること
それらをすることで、一体どんな酷いことがおこってしまうのか
あの人に拒絶されること
あの人に自分の意見が理解されないこと
自分のしたことで人が嫌な顔をすること
自分の好きなものが人とは違うこと
それらは一体、どれほど酷いことだというのか
自分が数日か数年嫌な気持ちに捕らわれることが
どれほど酷いことなのか
さほどのことじゃない
例えばそう、あの時よりは酷くはないはずだ
あの時より酷いとしても、多分自分は生きていくだろう
生きることは続いていくだろう
それは、24時間の繰り返しの中で
一瞬でもいいことが起こり得ない生活ではない
その生活は、さほど酷いことではない
何も恐れることはない
多分、生きることは続いてしまうだろうから
そして多分、
一瞬でもいいことが起こり得ないということはない
それは、さほど酷いことではない
たとえ、数日間か数年あるいは一生嫌な気持ちに捕らわれることになっても
それは、さほど酷いことではない
一瞬でも、いいことはあるはず
一瞬でも、嫌なことがあるように
思い出は、日々鮮明でなくなるように
嫌な気持ちも、日々霞んでいってしまうだろう
だから、
何も恐れることはない
自分が自分であろうとすることは
恐れるようなことじゃない
(2004.1.19)
「おかえり」
この曲がりくねった険しい道を
ずっとずっと歩いて行けば、
最後には
誰かが「おかえり」
と言って
両手を広げて待っていてくれるのだろうか
自分はその腕に抱かれて
泣いてもいいのだろうか
これまでのつらかったことを
慰めてもらってもいいのだろうか
それとも
そこには誰もいなくて
道を歩き終わった自分が振り返り
後から同じように歩いて、
疲れ切った人を
「おかえり」
と言って
両手を広げて待っていてあげるのだろうか
その人を腕に抱いて
泣かせてあげたり
その人のつらかったことを
慰めてあげたりするのだろうか
どちらでもいい気がする
どちらも同じことのように思うから。
(2004.1.20)
「誰も知らない」
自分がものすごく欲しがっていたものを
簡単に手に入れたあの人が
今は幸せそうに見えても
本当に一生幸せなのかは
誰も知らない
自分が欲しくなかったと思っているものを
当たり前に持っていないあの人が
今は幸せそうに見えても
本当に一生幸せなのかは
誰も知らない
自分が憧れているあの人が
今は幸せそうに見えても
本当に一生幸せなのかは
誰も知らない
自分が憎んでいるあの人が
自分の知らないところで
本当に一生幸せだったかは
誰も知らない
誰も知らないようなことを
自分が知る必要もない
自分がこれから
本当に一生幸せかどうかだって
誰も知らない
自分がこれから作ろうとするものを
誰も知るはずもない
知る必要もない
ただ、自分が。
(2004.1.21)
「寄る辺なく、いとおしい」
いろんな人が
何故か
「環境のために」
と言う
何故か
「人間のために」
とは言わない
オオタカは保護しなくてはならないけど
カラスは卵ごと巣を撤去
カラスは哀しいだろう
ホタルを保全するために
エサのカワニナをばらまく
カワニナはいい迷惑だろう
ビオトープなんて作るけど
やっぱり蚊取り線香は焚く
蚊はいつもと変わらないだろう
大事なものが、みんなばらばらだ
本当は、みんな一つなのに
本当は、全部、大事なのに
全ては人間のためなのに
まるで人間以外も大事なふうに
「環境のために」
なんて言う
全部大事にすることなんて、できないのに
「全ては人間のため」
と言う方が
分かり易い
人間のために、
自然を大切にし
人間のために、
動物を愛し
人間のために、
大気を守る
だって、人間なんて
どんな生き物よりも頭はいいけれど
暖かい毛皮もないし
優しく抱いてくれる木々もないし
寝床になる花びらもないし
水中で呼吸もできない
だって、人間なんて
どんな生き物よりも頭はいいけれど
どんな生き物よりも傷つきやすく
優しく
愚かで
醜く
泣き虫で
寄る辺なく
いとおしい
(2004.1.31)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おいしい紅茶を一杯どうぞ」
おいしい紅茶を一杯どうぞ
それだけで
探し物が出るわけではありませんが
夢が見つかるわけではありませんが
恋人が現れるわけではありませんが
幸せになれるわけではありませんが
美しくなれるわけではありませんが
面白く話せるわけではありませんが
それらは外からやってくるのでなく
誰かにかなえてもらうものではなく
誰かに評価してもらうためではなく
それらは自分の中にあるごく個人的
な機械でありただ発動させるだけで
スイッチを押すためには、行動する
ことが大変重要なポイントであると
よく、わかるのではないでしょうか
では、
おいしい紅茶を一杯どうぞ
(2004.2.8)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ないかなあ」
何かいいことないかなあ
あった あった
今日も、心臓が
働いてくれた
誰かが何かくれないかなあ
くれた くれた
今日も、身体に入れたものみんな
血と肉になってくれた
誰か助けてくれないかなあ
くれた くれた
今日も、あの人の笑顔に
助けられた
誰か愛してくれないかなあ
くれた くれた
今日も、お日様が
あったかくしてくれた
何かラッキーなことないかなあ
あった あった
今日も、ただっぴろい宇宙のちっこい点として
存在できた
明日もいいことあるかなあ
ある ある
いっぱい
あるよ
(2004.2.20)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「多分、そんな気がする」
私が死んだら
きっと焼かれて
焼かれた身体は
煙や灰となり
空や地面へ散らばり
そこいらへんにうごめく微生物や
空気の分子の1つとして
受け入れられる
受け入れられた身体の散らばりは
雨や雪
土や花となり
残された者たちや
見ず知らずの人たちの
耳元や足元に
かすかに触れる
残された骨は
白い墓標として
残された者の胸の中に
たち続ける
私が死んでも
私の発した言葉の1つ1つ
歩いた足跡の1つ1つは
しばらくこの世を漂う
しばらくこの世を漂っていた
雨や雪
土や花
骨
言葉や足跡の1つ1つ
それらはやがて
拡散していき
分子や原子あるいは光となり
宇宙のかなたへ
旅立つ
そして、
永い旅の果てに
どこかの星の誰かの
耳元や足元に
かすかに触れる
触れることができる
多分、そんな気がする
(2004.2.22)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「の他に」
好きですという言葉
の他に
何かないかな
愛していますという言葉
の他に
何かないかな
江戸時代は
お大切
って言ってたらしい
なるほど
他にはないかな
ああ、
だから、
詩があるんだ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「わたしはさみしい」
わたし以外の人は
みんな楽しそうで
わたし以外の人は
みんな嬉しそうで
わたし以外の人は
みんな元気そうで
わたし以外の人は
みんな明日ねって
わたし以外の人は
みんな家に帰って
わたし以外の人は
みんな家族がいて
わたし以外の人は
みんな眠っていて
わたし以外の人は
みんな夢を見てて
わたし以外の人は
みんな朝起きてて
わたし以外の人は
みんな仕事があり
わたし以外の人は
みんな愛されてて
わたし以外の人は
みんな誰かを愛し
なんていっている
わたしだけれども
わたしもだれかに
とっては「わたし
以外のだれか」だ
であるならばそう
たぶんみんなわた
しとおなじように
さみしいさみしい
さみしいさみしい
さみしさをだいて
たのしそうに
うれしそうに
げんきそうに
あしたねって・・・・・
(2004.3.8)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「変わり続けること」
流れる雲はゆっくりと
地上を歩く老人の
速度を超えることはない
二人の速度はゆっくりと
でも空の風景
地上の景色は
変わってゆく
雲のあった場所には雲がなくなり
老人のいた場所には老人はいない
変わらないものはないけれど
変わり続けることも
いつかは
終わりを告げる
知ってか知らずか
二人の速度は
さらにゆっくりと・・・・・
(2004.4.1)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●個人的な願いを込めた詩
「涙の海に」
涙の海に
私を一艘
浮かべて
眠りたい
そうすれば
悲しみは
貝や魚や星たちの
青い寝床に
なるかしら
涙の海に
私を一艘
髪を流して
笑いたい
そうすれば
哀しみは
珊瑚や砂や波たちの
楽しい遊び場に
なるかしら・・・
(2004.4.9)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私は一人をかみしめる」
雲のまにまに重なって飛ぶ
鳥たちの群れは
黄昏の向こうへ消えた
私はその余韻をかみしめる
影は長く長くなり
皆寂しそうにのっぽの体を揺らす
ゆらゆらと
冷たい風にさらされたブランコ
鎖の鉄のにおい
私はその冷たさをかみしめる
家に帰れば家族はいる
けれど
いつでも一人だということを
いつでも憶えていたい
一人じゃないよというけれど
誰かと完全にくっつくことはできない
誰かを完璧に理解することもできない
誰かを好きであればあるほど 寂しい
誰かを理解しようとすればするほど 哀しい
一人じゃないよというけれど
あるのは
一人一人のわずかな触れ合い
偶然もたらされた わずかな暖かさ
ほんのわずかな・・・
それらをより多く感じるために
私は一人をかみしめる
いつでも一人だけど
触れ合うことがあるということを
憶えていたい
私は一人をかみしめる
いつでも一人だけど
暖かいことがあるということを
憶えていたいから。
(2004.1.8)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「降りしきる言葉」
降りしきる雨の中、
誰かが
魂をふりしぼり叫んだ
その言葉は
雨の一粒一粒に溶け込み、流れていった
流れていってついには
海へとたどり着き
魚たちに飲み込まれた
魚たちは鳥に捕まるまぎわ
舌のない口で
言葉を吐き出した
それは鳥によって
雲の中へ置き去りにされた
言葉は雲の中から雨粒となって降り注ぎ
いったいどんな叫びだったのか
いまでは
よく
わからない
ただ私は
その言葉を
拾い集める人になりたい
(2004.1.14)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「母と羊羹」
誰に言われたのか
母はまっすぐ切られた羊羹を
きっちりと並べていた
その作業は
延々と
終わることのないように
思われた
だがある時
何かの拍子で(多分風だろう)
羊羹がばたりと倒れ
それからドミノ式にばたばたと倒れ
ていき
最後には
母を押し潰した
今だ押し潰されたままの母
母を助け出す手立ては
あるだろうか
わからない
わからないけれど
羊羹を並べ直すこと
ではないことは
確かだ
押し潰されたままの母の
白い手
その手で
海で
蟹に指を挟まれた時の外し方
山で
野草をむやみに採ってはいけないこと
台所で
漬物の混ぜ方
など
を
教えてくれた
押し潰されたままの母の
白い手
を
私はただ、握るのみ
本当は
折り重なった羊羹を全て
食べてしまいたい
のだ
が
(2004.1.26)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「卵の殻」
私が産まれた卵の殻は
甘く
もっと食べたかったけれど
小さかったので
すぐに
なくなってしまった
あの味、忘れられない
チョコレート
チューインガム
ドロップス
どれもちがう
あの甘いあまい味
忘れられない
お母さん
もう一度
殻を作って
私を
そこへ
閉じ込めて・・・・
(2004.3.3)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あなたへ」
私はあなたへ手紙を書きます
「黙って」とか「風が吹いた」とか書きます
(だいたいは、しょうもないものです)
私はあなたを誰かは知りません
でもあなたは、私に言葉を求めたのです
「黙って」とか「風が吹いた」とかを求めたのです
(だいたいは、あなたにしか意味のないものです)
だから私は書きます
いつまでも、書きつづけます
あなたが、求めるのを止めるまで
誰かが、「無駄だ、止めろ、嘆かわしい」と言ったとしても
その誰かが
あなただとしても
あるいは、ずいぶんと未来の
あなただとしても
あるいは、ずいぶんと幼い頃の
あなただとしても
(2004.9.20)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あなたへ´」
私はあなたの書いたものを読みます
「笑って」とか「風が止んだ」とかを読みます
(いいものかどうかは分かりません)
私はあなたを誰かは知りません
でもあなたは、私に言葉を下さったのです
「笑って」とか「風が止んだ」とかを下さったのです
(私に向けられたものではないでしょうが)
だから私は読みます
いつまでも、読みます
あなたが、書くのを止めるまで
誰が何と言おうと
私は
この穴を埋めたいのです
もっと完璧な生き物になりたいのです
産まれてから死ぬまでの沢山の穴を
全て
埋め尽くし
笑いながら
死にたいのです
(2004.10.1)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「嘘をつかないで」
嘘をつかないで
昨日、夕焼けがきれいだったことについて
嘘をつかないで
燃えるようだったと
言わないで
哀しかったと
言わないで
お願い
ただ、
夕日がきれいだったと言って
私の唇よ
(2005.12.4)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●思い出の詩
「富山に行った」
富山に行った
新幹線の窓から、海が見えた
海の向こうは
何にもないよ真っ平らだよ
海の中には
魚がいっぱいいるんだろうな
富山駅についた
路面電車が走っていた
一両しかない、ちいさい電車
でも音はガタガタ大きい
止まった後もポンポンいってる
道の穴は何?
水を出して、雪を溶かすのね
どんな雪だろう
空の上には、ピールルルと何かの鳥
空だ
空が高いねえ
あの上から雪がくるんだ
どんな雪だろう
富山のお刺身を食べた
なんだかお肉の味がする
魚のお肉だからね
白いエビもあるよ
海の深いところでとれるんだ
富山の人がとったんだよね
有難く頂きます
富山の海へ行った
鷹みたいなでっかい鳥が飛んでる
カラスも
カラスはどこでもカラスだなあ
ゴミ漁ってる
透明な貝があるよ
ピンクのも
いっぱい探そう
砂浜で寝る
なんだか怖い感じ
自分がとても小さい感じ
富山の温泉に入った
はあ~
・・・・・あったまる・・・・・
ふう~
・・・・・あったまった・・・・
富山から帰ってきた
うちは狭いなあ
でも、やっぱりうちもいいね
どっちもいいね
富山も、うちも
どこかへ行くと、2倍嬉しい
どこかもいいし、うちもいいし。
(2004.1.14)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「遠野へ」
岩手県遠野市へ行く
駅を出たら河童だ
駅、交番、店、ポスト
喫茶店には猫
注文が多い猫
古宿へ泊まり
寒さに言葉なく
暗さに呆れる
宿の亭主 昔語り
宿泊客 囲炉裏にて
膝つきあわせ
聞き入る
その瞳輝き少年少女のごと
囲炉裏の灰を火箸でつつく腕
ここで、生き死にした
作家がいる
皆その人へ吸い寄せられるようだ
イーハトーヴはどこなのか
あるのか
ないのか
レンタルサイクルで風を切り
山また山 畑また畑
また河童だ
小川のほとりに着く
少年の頃、河童を見たという老人
ついに現れず
作家の記念館などへ行くが
理想郷ついになし
遠野という観光地で
彼はまだおろおろ歩いていた・・・・
(2004.1.27)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「北海道で」
北海道へ行きました
冬でした
雪の道を
おっかなびっくり歩くので
すぐに観光客とばれました
小樽へ電車で行きました
海岸沿いを走り
大きな雪が
海の中へ
どんどん
どんどん
飲み込まれていくのが見えました
音も
電車の振動も
どんどん
どんどん
飲み込まれていくので
恐ろしくなりました
小樽でお寿司を食べました
イクラは大粒で
宝石のようでした
ほおばると
ぷちぷちはじけて
まるで
何かが産まれてくるようでした
小樽の運河を眺めました
息を吐くたびに
白くなっていきました
白い中で
考えました
今感じている恐ろしさ
お腹に宿る小さな命
のことを
今感じている暖かさ
お腹に宿る小さな命
のことを・・・・・
(2004.3.5)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ひめりんご」
その庭にはひめりんごの木があった
ひめりんごは
春には白い花びらを
夏には緑の葉を
秋にはちいさなりんごを
いろいろ見せた
ひめりんごの下には
青いトタン屋根の犬小屋
黒い犬が繋がれていた
白い靴下を履いたような足の犬
黒い犬は
春には白い花びらを浴び
夏には緑の陰で涼み
秋には茶色くなったちいさなりんごを
踏みつけた
一年中
ひめりんごと一緒だったのに
犬は
花びらも
ちいさなりんごも
死ぬまで
何とも思っていないみたいだった
今は、ひめりんごの下で眠っている。
(2004.9.22)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「この世の闇」
この世の闇を見た
深く深く
どす黒く
目を奪われるほど黒い
1秒前まで、まったく知ることのなかった闇
次の瞬間
世界は黒に侵食され
二度と戻らなかった
前触れもなく
前触れはあったが
前触れとは気づかず
無理に
突き出された
ぐいぐいと
押し付けられた
抗いようもなく
すくんでいた
怯えようもなく
驚いていた
知らなかった
避けようもなかった
知らなかった
行ってはいけない崖が
蛍光灯の下にも転がっていることを
この世の闇を見た
見たくもないのに見てしまった
知りたくもないのに知ってしまった
もう
元には戻らない
永遠に
二度と
死ぬまで
ずっと
どんなに
望んでも
叶わない
元には
絶対に
絶対に
絶対に
絶対に
(2004.2.5)
●ぐちっています詩
「目をそらさないで、課長」
課長、さっき打ち合わせで
何て仰いましたか
「では、明日までに」
って
誰がやるんですか
明日までにって
できもしないのに
言わないで下さい
私はもう仕事が
大小含めて
10本もあるんです
なのにさらに働けと
仰るのですか
ご飯も食べるな
寝るな
トイレにも行くなと
仰るのですか
そうやって仕事を増やすくせに
彼氏いないの
ってどういうことですか
できるわけ
ありません
化粧もするな
服も選ぶな
髪も切れと
仰るのですか
そうやって私から女を追い出すくせに
結婚しないの
ってどういうことですか
できるわけ
ありません
仕方ないから
やりますけど
せめて
目をそらさないで、課長・・・・
(2004.2.6)
「働く女」
何の因果か
働く女になってしまい
それはいいけれど
あっちでもこっちでも
働く女ではなく
女が働く
と 見られたり言われたり
女が働いてる
と 驚かれたり見下されたり
女が働くの
と 感心されたり笑われたり
女なのに働くの
と 聞かれたり説教されたり
女の子が
と 呼ばれたり拒絶されたり
女が
と 優しくされたり触られたり
女
と 呼び捨てにされたり記号になったり
色々あって
摩訶不思議
男は決して飛び込むことはない
不思議なプールで
延々と泳いだ
泳ぎ方も知らないから
いい加減疲れると
いうもの
ですわ
(2004.2.20)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
経済
2024.9.3.財界オンライン:2024-09-03 元…
(2024-11-12 00:09:27)
私の好きな声優さん
声優の篠原恵美さん、病気療養中に死…
(2024-09-12 00:00:14)
★ おすすめのビジネス書は何ですか!…
ザ・ファシリテーター2/森 時彦
(2024-11-27 10:05:11)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Design
a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: