イイ感じですね~。
北欧に行っている間に最終回を迎えそうですね。
帰ってきたら時間があるので、最初からじっくり読ませて頂きます。
今年の嘘のように季節が過ぎるのが早いですね。

(Oct 11, 2009 12:36:57 PM)

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浪漫的狼

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Comments

nanaco☆ @ Re:なんと(01/08) 狼さん、お元気です?? その後調子はいか…
浪漫的狼 @ Re[1]:なんと(01/08) nanaco☆さん  わあい。すぐにお返事いた…
nanaco☆ @ Re:なんと(01/08) 狼さん、大変ご無沙汰しております~!!…
wine ガブガブ @ Re:充電します。(04/30) エネルギーが、蓄積されたら、また再開し…
deco7 @ Re:充電します。(04/30) 充電のお役には立ちませんが、遊びに来て…
Oct 11, 2009
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カテゴリ: カテゴリ未分類
急に寒くなってきましたよ~。お話も大詰めです。



【連載題21回】

 平蔵の突然の申し出に、鈴香はやや驚きはしたが、すぐに答えた。


 「…はい。もちろん…。」

 その時だった。



 「ヒュー ドドーン」




 夜空に、突然一輪の大きな薄紫色の花が開いた。

 思わず声を上げる鈴香。

 「うああ、花火大会…始まっちゃいましたね。」


平蔵は、ほんのりと残像を残し、再び暗闇に戻った空を見上げたまま言った。

 「いや、アレは試し打ちでの…。あれが上がった後、10分ほどしてからが本番じゃよ。」


 平蔵は、流石に何年もここで花火を見ており、その辺りは熟知している様子であった。

 鈴香はそっと、手元の時計を見たが、本当に7時50分を少し回ったところであった。

 花火大会の開始時刻は8時の予定であった。


 遼介はまだ戻ってこなかった。

 きっと、気を利かせてくれているのだろう。

 心の中で「遼介、ゴメン。」と、感謝しながら鈴香は言った。

 「ええ、是非…そのお話…聞かせて下さい。」



 平蔵は、ゆっくりと鈴香の方を向き、懐かしそうに目を細めてまた鈴香の姿を見つめながら

言った。



 「もうかれこれ60年ほども前になるかの…。」



それから。

 平蔵の言葉は、止め処なく流れる水の用に緩やかに、そして情感を持って流れ続けた。



 それはとても悲しいロマンスだった。

 「ワシがまだ中学2年だった時のことじゃ。もう、その頃…本館の方は、博物館として公開

  されていての、もともとあれも私の祖父が道楽で始めたんじゃが…。

  ワシはここが大好きでの。いつも学校から帰ると、ここに寄って、宿題をしたり、遊んだ

  り、と、ここを生活の拠点にしておっての。


  あの黒猫の絵も、当時は本館…と言っても、その頃は本館しかなかったが。

  …その1階の隅に掛けられておっての。

  作者は、『阿藤』とか言う、この街出身の名もない洋画家の手によるものなんだそうじゃ

  が、そんなこととは関係なく、ワシはあの絵が大のお気に入りじゃったんじゃ…。」


 そこまで言うと、お祖父ちゃんはまた一口ビールを飲み、漆黒の闇に戻った空を暫く見上げ

ていた。その眼は遠かった。


 「ある時の…。ふらりと一人の女の子が博物館にやってきての。

  あの絵の前でずーっと立っておったんじゃ。

  それでの…。ワシも、あの絵が好きじゃったし、声を掛けようかなと思ったが、  なか

  なか純情な頃での…よう声をかけんかったんじゃよ。」


  鈴香は、時折頷きながら聴き入っていた。平蔵は続けた。



 「ところが、その子は暫くして、またやって来ての。またあの絵の前に立って、ずーっと見

  ているんじゃよ。その時は、ワシもよっぽど声を掛けようかと思ったんじゃが。やっぱり

  できんかった。

  そして、3度目じゃよ。

  ワシは1度目も2度目もよう声を掛けられんかったんで、『三度目の正直』と思って、…

  もしも、もう1度あの子がやって来たら絶対に声を掛けようと決めていたんじゃよ。」


 そこで、初めて鈴香は言葉を挟んだ。

 「それで…。3度目はあったんですか?」


 平蔵はまたそこで少し間を置いたが、少し声のトーンを下げて言った。

 「ああ、2回目からは暫く間があったんじゃが…。

  あの日のことは本当によく覚えているよ…。

  2回目から随分間が空いてしもうたんで、もう半分諦めたというか…忘れかけておったぐ

  らいでの。

  …その時、ワシは外に遊びに出ておっての。

  夕方、いつものようにここに戻って来んじゃ…。」


 「その子が…来てたのね。」



  鈴香の言葉に、平蔵は黙ってゆっくりと頷いた。


                                         〈続く〉




ゴールが見えてきました。





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Last updated  Oct 11, 2009 10:32:32 AM
コメント(10) | コメントを書く


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Re:三題噺【第21回】 第4部(3)(10/11)  
ちゃと屋  さん
一気に冬がくるような気がしますね^^

お話もなんだか切ない感じになってきましたねぇ
おじい様の悲しいロマンス続きが気になります (Oct 11, 2009 09:11:47 AM)

Re:三題噺【第21回】 第4部(3)(10/11)   
nonmama-ns  さん
んもぉ~~!
先生、じらすのがお上手ですね!(笑)

(Oct 11, 2009 09:29:14 AM)

いい感じの・・・  

Re:三題噺【第21回】 第4部(3)(10/11)  
nanaco☆  さん
狼さん、おはようございます~♪
遅ればせながら、100000アクセス突破おめでとうございます!!(*^v^*)
ランキングも1位で定着してきましたねぇ。これからもずっと応援しています☆

お祖父ちゃんの昔のエピソード切ないですねぇ…
今でさえダンディなんだから、昔はさぞや格好良い少年だったことでしょう(*^m^*)
3度目の再会は…?? 続き楽しみにしています♪ (Oct 12, 2009 07:15:54 AM)

Re[1]:三題噺【第21回】 第4部(3)(10/11)  
浪漫的狼  さん
ちゃと屋さん
セピア色の風景を思い浮かべながら、私も一生懸命書いてます。 
 あと2回お付き合い下さいませ。 (Oct 12, 2009 09:06:16 AM)

Re[1]:三題噺【第21回】 第4部(3)(10/11)  
浪漫的狼  さん
nonmama-nsさん
 そうですか~。じれちゃいます?

 作戦通りですゥ~ふふふ(*^_^*) (Oct 12, 2009 09:06:58 AM)

Re:いい感じの・・・(10/11)  
浪漫的狼  さん
wine ガブガブさん
 「今年の嘘?」ゴメンナサイ。ちょっと難しい表現で、分かりませんでした。
 お帰りになったら、また遊びに来て下さいね。
 オーロラ、見えるといいですね。
(Oct 12, 2009 09:08:40 AM)

Re[1]:三題噺【第21回】 第4部(3)(10/11)  
浪漫的狼  さん
nanaco☆さん
 ありがとーnanacoさん☆
 今回も、何となく長くなっちゃってますが、もう少しです。フィナーレまでうまく運べますでしょうか、ちょっと不安ですが。
 応援してね。 (Oct 12, 2009 09:09:54 AM)

お久しぶりです~  
しばしご無沙汰してしまいました!
今から追っかけ再生(熟読)始めます~♪

いよいよ平蔵さんの語りが・・・なんだかワクワク
します。 (Oct 19, 2009 10:12:08 PM)

Re:お久しぶりです~(10/11)  
浪漫的狼  さん
Nobubuさん
まあ、いらっしゃい。お忙しかったんですね。もう連載は終わっちゃいましたが、しっかり読んで下さいね。コメント楽しみにしてます~。
(Oct 19, 2009 10:15:55 PM)

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