***2番めの拍手のお礼***
―1―
非常階段で昼寝をしているとトントンっと
軽やかな足音が聞こえる
―牧野かな・・・
まだ半分眠っている頭で考える
ドアがばたんと開く気配で、ほとんど目が覚めたけど
眠ったまんまのフリをすると牧野の独り言が始まる
「なんだ・・・寝てるのかー。せっかく早く逢いたくて走ってきたのにな・・・
でも、寝顔なんて見れてちょっとラッキーかも。
ほんとにきれいな顔してるのよね
寝顔までこんなにキレイなんて反則よ
・・・あたし、この人の前で寝れないよ。
あたし、このまま一生・・・花沢類と同じ朝を迎えれないかも・・・」
「なにが反則?」
目を開けて尋ねると、飛び上がらんばかりの勢いで驚く牧野。
「は・花沢類~。起きてたの!?
・・・ど・どこから聞いてたの!?」
普段オレの前ではなかなか素直に逢いたいとか
かわいいことを言わないオレの彼女は、独り言が得意で。
独り言ではいっつも素直にオレへのキモチを語ってくれる
そんな小さな声が聞きたいから
オレはいつも眠ったまんまのフリをするんだ
![]()

![]()