Paris Mon Amour
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今月の岩波新書はジェーン・オースティンについて、『自負と偏見のイギリス文化』です。イギリスの昔の女性というと、すぐにヴィクトリア朝のことを想起し、お上品で冗談の一つも言わない、つんと澄ました、しかし、すぐに気絶する女性を思い浮かべてしまいます。しかし、ジェーン・オースティンの生きたリージェント時代というのは、その対極にある、軽薄で下品なところも多々あった時代であり、ジェーン・オースティンこそ、その時代の申し子であり、それ故にこそ人気があるのだということです。その裏返しで、しゃれや冗談が多く、深遠な思想もなければ波瀾万丈の展開もない分だけ、ジェーン・オースティンは日本での人気が今ひとつ、よく比較されるブロンテ姉妹よりも文学的な評価が低いという説は、なるほどと頷けます。日本人、本当にお勉強になる小説が好きですからね。ですが、同じブロンテ姉妹とはいえ、『嵐が丘』はともかく、『ジェーン・エア』との比較なら、そんなに悪くないと思うのですが、どうなのでしょうか。
2008年10月10日