ここで少し用語の勉強をしておきましょう。
画素 | パソコンの画面やデジタルカメラの画像を作っている小さな点のこと。パソコンの画面は小さな点が集まってできてる。この小さな点のことを画素と呼ぶ。"ドット"
や "ピクセル" と呼ばれることもある。 |
解像度 | 画像のクオリティや情報量を表す基準のこと。解像度では画像の情報量をピクセルという単位で表している。ピクセルとは画像を構成する点(ドット)のことで、画像データはこの点の集まりで再現されている。ピクセルの数は800×600や1024×768など、その画像の持つ縦横のドットの数で表される。このドットの数が多いほど、画像を構成する情報が多いことになる。 また、ドットの密度を表すのにはdpiという画像解像度が使われる。 dpi(dot / inch =1インチ当たりのドット数) |
解像度を分かりやすく図で説明すると、
このマスを 1inch×1inchとすると、
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4dpiだとこのようになります。(1inchあたりに4ドットずつ)
画素というのは点の数で、上図の4dpiだと、4×4で16画素となります。
ちょっと難しくなってきましたか?では実際に葉書サイズの画像があるとして、画面(ディスプレイ)表示&印刷用にするにはどのぐらいの画素が必要かを計算してみましょう。
葉書サイズは横長で考えると縦100mm×横148mmあります。これをインチに直すと、縦3.13×横5.83(inch)ですね。ちなみに1inch=2.54cmです。
Windows用のディスプレイは表示解像度が72dpiなので、1inchあたりに72dot(点)入ります。ということは、それぞれを掛け合わせると、約283.5(3.13inch×72dot)×約419.5(5.83inch×72dot)dpiとなり、約118,928dpiになります。分かりやすく四捨五入して、 ディスプレイにハガキ実寸大の画像を表示するには約12万画素あればいいということです。
では、印刷ではどうでしょう。綺麗に印刷できたとするには200dpiあればいいようです。ということは、1inchあたりに200dotということですから、掛け合わせると、約787.4(3.13inch×200dot)×約1,165.4dpi(5.83inch×200dot)となり、約917,636dpiになります。分かりやすく四捨五入して、 ハガキに綺麗に印刷するには約92万画素あればいいということです。
ぜんぜん違いますね。要するに、いくら画素数が大きいデジカメでとってもweb上で乗せるだけなら、ディスプレイの性能上あまり関係ないということです。これで、大体分かっていただけたでしょうか。
では、もう少し様々な印刷物対象に計算してみましょう。
お分かりいただけたでしょうか。ちょっと計算が面倒でした。まぁExcel使えばあっという間ですけどね。
つまり、 通常のカメラで撮ったものを現像したときと同じように印刷したいのならば、 162万画素あれば十分だということです。う~~ん、よかったですねぇ。最近のカメラなら楽々クリアしていますね。おそらく大部分の使い道としては銀塩写真(普通のカメラ)の代わりとして、あるいは挨拶ハガキで使用することがメインだと思われるので、300万画素あればぜんぜん十分であるということです。
ちなみに画像ソフトで多少の補整をかけてやれば十分綺麗な印刷も見込めます。私のカメラはかれこれ5年前ぐらいのものなので、131万画素ですが、写真屋で補整してもらいつつ6切サイズで印刷してみましたが、十分綺麗に写っていました。心の中では、2/3ぐらいは画素数を占めるが、のこりの1/3は腕と撮影するときの環境条件だと思っています。
また、 未検証ですが、デジカメの画像情報は72dpiで記録されているという話もあります。ということは、 このまま印刷してしまうと、ディスプレイ表示用で印刷しているということになります。
こちらは、実際に検証して、印刷についての項目で別に述べていきます。